「トコフェロール」の版間の差分
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2021年7月2日 (金) 23:30時点における版
トコフェロール(Tocopherol/toʊˈkɒfəˌrɒl/TCP)は、有機化合物(正確には各種メチル化フェノール)の一種であり、その多くはビタミンE活性を有している。
α-トコフェロールが、1936年にラットの生殖因子として発見されたことから、ギリシャ語のτόκος tókos「誕生」とφέρειν phérein「背負う,運ぶ」、すなわち「妊娠を運ぶ」を語源とし、末尾の-olは化学アルコールであることを意味している。
α-トコフェロールは、サプリメントや、オリーブオイルやヒマワリオイルを主食とするヨーロッパの食生活で主に見られる。
β-トコフェロールも、大豆油や米油に含まれる天然のトコフェロールだが、α-トコフェロールよりも抗酸化作用が弱い。
γ-トコフェロールは、大豆油やコーン油の摂取量が多いアメリカの食生活で最もよく見られるものである。
また、関連化合物であるトコトリエノールもビタミンE活性を有している。
これらのビタミン活性を持つ様々な誘導体は、正しくは「ビタミンE」と呼ばれている。
トコフェロールとトコトリエノールは脂溶性の抗酸化物質であるが、それ以外にも体内で様々な働きをしているとみられている。
形態
ビタミンEは、4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノール、計8種類の形態で存在する。
いずれもクロマン環を持ち、水素原子を供与してフリーラジカルを還元する水酸基と、生体膜への浸透を可能にする疎水性の側鎖を持つ。トコフェロールとトコトリエノールには、クロマノール環上のメチル基の数と位置によって、α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)型がある。
関連項目
・ビタミンE・α-トコフェロール・β-トコフェロール・γ-トコフェロール・抗酸化物質