「シソ類」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
14行目: 14行目:
 
タハタジャンはロシア語で「Lamiidae」の記述を行ったが、その名前は1993年にアメリカの分類学者ジェームズ L.リビールが1993年にこのグループのラテン語の記述を行うまで、適切に検証されなかった。
 
タハタジャンはロシア語で「Lamiidae」の記述を行ったが、その名前は1993年にアメリカの分類学者ジェームズ L.リビールが1993年にこのグループのラテン語の記述を行うまで、適切に検証されなかった。
 
「Lamiidae」は、1992年に[[リチャード・オルムステッド]]と共同研究者が発表した論文の中で、「タハタジャンのこの分類群はシソ類亜網に対応する」と述べられ、この分類群はシソ類と正式に関連付けられた。
 
「Lamiidae」は、1992年に[[リチャード・オルムステッド]]と共同研究者が発表した論文の中で、「タハタジャンのこの分類群はシソ類亜網に対応する」と述べられ、この分類群はシソ類と正式に関連付けられた。
 +
「シソ類」という名称は、[[被子植物]]の系統分類学に関するさまざまな研究で非公式に使用されました。
  
 
2011年、さらなる研究の結果、この分類群はAPG III体系でシソ類(''Lamiids'')という正式名称が与えられました。
 
2011年、さらなる研究の結果、この分類群はAPG III体系でシソ類(''Lamiids'')という正式名称が与えられました。

2021年9月27日 (月) 22:21時点における版

シソ類
Asterids.png
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids

シソ類(Lamiids)は、非公式に シソ類「Lamiidae」、または真正キク類 I(Euasteridae I)と命名されていた真正双子葉類のグループである。 「Lamiidae」という名称は、1987年にソビエトの植物学者アルメン・タハタジャンによって、いくつかの詳細で周縁が異なるグループを示すために初めて使用された。 タハタジャンはロシア語で「Lamiidae」の記述を行ったが、その名前は1993年にアメリカの分類学者ジェームズ L.リビールが1993年にこのグループのラテン語の記述を行うまで、適切に検証されなかった。 「Lamiidae」は、1992年にリチャード・オルムステッドと共同研究者が発表した論文の中で、「タハタジャンのこの分類群はシソ類亜網に対応する」と述べられ、この分類群はシソ類と正式に関連付けられた。 「シソ類」という名称は、被子植物の系統分類学に関するさまざまな研究で非公式に使用されました。

2011年、さらなる研究の結果、この分類群はAPG III体系でシソ類(Lamiids)という正式名称が与えられました。

特徴

シソ類の最も顕著な共通点は、単純な穿孔を持つ木部血管の存在である。

分類学

APG III体系

APG IIIでは、次の分類群の名前が変更されました。

  • 真正キク類 I(Euasterids I)→ シソ類(Lamiids
  • 真正キク類 II(Euasterids II)→ キキョウ類(Campanulids

構成

APG IIIに記載されているこの分類群は、4つの目と、まだどの目にも含まれていない5つの科で構成されている。

  • ガリア目(Garryales
  • リンドウ目(Gentianales
  • シソ目(Lamiales
  • ナス目Solanales
  • ムラサキ科(Boraginaceae
  • ヴァーリア科(Vahliaceae
  • クロタキカズラ(Icacinaceae
  • メッテニウサ科(Metteniusaceae
  • オンコテカ科(Oncothecaceae

APG IV体系

シソ類は、APG IVで最も大きな変革があったグループの一つです。

構成

APG IVに記載されているこの分類群は、以下で構成されている。

  • クロタキカズラ目(Icacinales
  • メッテニウサ目(Metteniusales
  • ガリア目(Garryales
  • ヴァーリア目(Vahliales
  • リンドウ目(Gentianales
  • ナス目Solanales
  • シソ目(Labiates
  • ムラサキ目(Boraginales

系統樹

APG IV

APG IVのクラドグラムは、以下の通りである。

※ムラサキ目からナス目までは、非公式で「コア・シソ類」(Core Lamiids)として要約されています。

キク類シソ類Lamiids

 クロタキカズラ目(Icacinales




 メッテニウサ目(Metteniusales




 ガリア目(Garryales


コア・シソ類

 ムラサキ目(Boraginales



 リンドウ目(Gentianales



 ヴァーリア目(Vahliales



 シソ目(Labiates



 ナス目Solanales






コール & ヒルガー(2015年)

2015年、アメリカの植物分類学者コール・テオドール(Theodor C. H. Cole)と、ドイツの植物分類学者ヒルガー・ハートムット(Hartmut H. Hilger)によって、ドイツのダーレム植物科学センター(DCPS:Dahlem Centre of Plant Sciences)が発表した研究論文では、以下を示しています。
※シソ類に、ヴァーリア目(Vahliales)は割り当てられていません。

シソ類Lamiids
クロタキカズラ目(Icacinales

 クロタキカズラ科(Icacinaceae



 オンコテカ科(Oncothecaceae





 メッテニウサ目(Metteniusales


 

 ガリア目(Garryales




 リンドウ目(Gentianales


 

 ナス目Solanales




 シソ目(Labiates



 ムラサキ目(Boraginales