シソ類

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シソ類
Asterids.png
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids

シソ類(Lamiids)は、非公式に 「シソ類」(Lamiidae)、または「真正キク類 I」(Euasterids I)と命名されていた真正双子葉類のグループである。 「Lamiidae」という名称は、1987年にソビエトの植物学者アルメン・タハタジャンによって、いくつかの詳細で周縁が異なるグループを示すために初めて使用された。 タハタジャンはロシア語で「Lamiidae」の記述を行ったが、その名称は1993年にアメリカの分類学者ジェームズ L.リビールがラテン語の記述を行うまで、適切に検証されなかった。 「Lamiidae」は、1992年にリチャード・オルムステッドと共同研究者が発表した論文の中で、「タハタジャンのこの分類群はシソ類亜網に対応する」と述べられ、この分類群はシソ類と正式に関連付けられた。 そして「シソ類」という名称は被子植物の系統分類学に関するさまざまな研究で非公式に使用されました。

2011年、さらなる研究の結果、この分類群はAPG III体系でシソ類(Lamiids)という正式名称が与えられた。

特徴

シソ類は約40,000種で構成され、被子植物の多様性の約15%を占めている。 シソ類の最も顕著な共通点は、単純な穿孔を持つ木部血管の存在である。 一般的に、上位子房(Superior ovary)と花冠を持ち、花弁の融合(合弁花類)は発達過程の後半に起こることが特徴である。 シソ類の多様性の大部分は、ムラサキ目(Boraginales)からナス目(Solanales)までの5つの目で構成され、非公式に「コアシソ類」(Core Lamiids)、または「ラミナエ」(Laminae)と呼ばれているが、ヴァーリア目(Vahliales)は単型のヴァーリア属(Vahlia)からなる。 残りのシソ類は「基底シソ類」と呼ばれ、その中でガリア目(Garryales)はコアシソ類の姉妹グループにあたる。 コアシソ類は、花が目立たず、果実が大きく、核果性で、単一の種子をもつ熱帯樹木の祖先から放射状に広がったと考えられている。

分類学

外部分類

真正双子葉類
バラ上群(Superrosids

 ユキノシタ目(Saxifragales


バラ類(Rosids

 ブドウ目(Vitales


真性バラ類(Eurosids

 マメ類(Fabids



 アオイ類(Malvids





キク上群(Superasterids

 ビャクダン目(Santalales




 ベルベリドプシス目(Berberidopsidales




 ナデシコ目(Caryophyllales


キク類Asterids

 ミズキ目(Cornales




 ツツジ目(Ericales


真正キク類(Euasterids

 キキョウ類(Campanulids



 シソ類Lamiids









APG III体系

APG IIIでは、次の分類群の名前が変更されました。

  • 真正キク類 I(Euasterids I)→ シソ類(Lamiids
  • 真正キク類 II(Euasterids II)→ キキョウ類(Campanulids

構成

APG IIIに記載されているこの分類群は、4つの目と、まだどの目にも含まれていない5つの科で構成されている。

  • ガリア目(Garryales
  • リンドウ目(Gentianales
  • シソ目(Lamiales
  • ナス目Solanales
  • ムラサキ科(Boraginaceae
  • ヴァーリア科(Vahliaceae
  • クロタキカズラ(Icacinaceae
  • メッテニウサ科(Metteniusaceae
  • オンコテカ科(Oncothecaceae

APG IV体系

シソ類は、APG IVで最も大きな変革があったグループの一つです。

構成

APG IVに記載されているこの分類群は、以下で構成されている。

  • クロタキカズラ目(Icacinales
  • メッテニウサ目(Metteniusales
  • ガリア目(Garryales
  • ヴァーリア目(Vahliales
  • リンドウ目(Gentianales
  • ナス目Solanales
  • シソ目(Labiates
  • ムラサキ目(Boraginales

系統樹

APG IV

APG IVのクラドグラムは、以下の通りである。

※ムラサキ目からナス目までは、非公式で「コア・シソ類」(Core Lamiids)として要約されています。

シソ類Lamiids

 クロタキカズラ目(Icacinales




 メッテニウサ目(Metteniusales




 ガリア目(Garryales


コア・シソ類
Core Lamiids

 ムラサキ目(Boraginales



 リンドウ目(Gentianales



 ヴァーリア目(Vahliales



 シソ目(Labiates



 ナス目Solanales






コール & ヒルガー体系(2015年)

2015年、アメリカの植物分類学者コール・テオドールと、ドイツの植物分類学者ヒルガー・ハートムットによって、ドイツのダーレム植物科学センター(DCPS:Dahlem Centre of Plant Sciences)で発表した研究論文では、以下を示しています。
※シソ類に、ヴァーリア目(Vahliales)は割り当てられていません。

シソ類Lamiids
クロタキカズラ目(Icacinales

 クロタキカズラ科(Icacinaceae



 オンコテカ科(Oncothecaceae





 メッテニウサ目(Metteniusales


 

 ガリア目(Garryales




 リンドウ目(Gentianales


 

 ナス目Solanales




 シソ目(Labiates



 ムラサキ目(Boraginales