「ジロ」の版間の差分
(→分類) |
|||
(同じ利用者による、間の9版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
__FORCETOC__ | __FORCETOC__ | ||
− | [[ | + | {{生物分類表 |
− | '''ジロ'''(Jiló/ | + | |名称 = ジロ |
+ | |色 = lightgreen | ||
+ | |画像=[[image:Jiló - Relative of the Tomato.png|250px]] | ||
+ | |界 = [[植物界]] | ||
+ | |門 = [[被子植物門]] | ||
+ | |綱 = [[双子葉植物綱]] | ||
+ | |目 = [[ナス目]] | ||
+ | |科 = [[ナス科]] | ||
+ | |属 = [[ナス属]] | ||
+ | |種 = ''S. aethiopicum'' | ||
+ | |品種 = '''ジロ''' | ||
+ | |学名 = ''Solanum aethiopicum'' | ||
+ | |和名 = ジロ | ||
+ | }} | ||
+ | '''ジロ'''(Jiló/学名:''Solanum aethiopicum'')は、トマトやナスの近縁種である[[ナス属]]の植物です。 | ||
− | 緑色の果実はジロ(ブラジルポルトガル語:Jiló)と呼ばれ、スカーレッドナス(Scarlet | + | 緑色の果実はジロ(ブラジルポルトガル語:Jiló)と呼ばれ、スカーレッドナス(Scarlet Aubergine:緋色のナス)として知られています。 |
+ | かつては「Solenum gilo」という別種として扱われていたが、現在では[[エチオピアナス]]またはナカティ(Solenum aethiopicum)の栽培品種群であることが知られている。 | ||
− | + | ジロは、奴隷貿易で西アフリカからブラジルに持ち込まれました。 | |
+ | 西アフリカでは現在も栽培されており、ガーデンエッグ(Garden eggs)と呼ばれることもあります。 | ||
− | + | ブラジルでは広く栽培されており、通常は野菜として調理されます。 | |
+ | 熟すと橙赤色になりますが、通常は緑色のうちに収穫して調理します。日本でも日系ブラジル人向けに栽培されている。 | ||
== 分類 == | == 分類 == | ||
− | [[ファイル:Solanum gilo's Black Stream is a variety with red and orange fruits.png| | + | [[ファイル:Solanum gilo's Japanese Black Stream is a variety with red and orange fruits.png|190px|right|thumb|ソラナム・ジロの 「Japanese Black Stream」は茎が黒く果実が赤やオレンジになる品種です。]] |
− | Solanum | + | Solanum gilo(ソラナム・ジロ)はイタリアの植物学者であるジュゼッペ・ラッディ(Giuseppe Raddi)によって記述され、1820年『Atti della Societa dei Naturalisti e Matematici di Modena』に掲載された。 |
==== 語源 ==== | ==== 語源 ==== | ||
gilo:キンブンド語の「njiló」に由来する「Jiló」または「Giló」に由来する形容詞。 | gilo:キンブンド語の「njiló」に由来する「Jiló」または「Giló」に由来する形容詞。 | ||
== 用途 == | == 用途 == | ||
− | + | 青くても熟していても収穫でき、野菜として調理することができます。 | |
+ | また、薄切りにして塩や酢、レモンなどで味付けし、前菜やサラダとして生で食べることもあります。 | ||
一般的にはマメ科の植物と間違われることが多いのですが、その苦味は慣れるまでに時間がかかる食べ物の一つです。 | 一般的にはマメ科の植物と間違われることが多いのですが、その苦味は慣れるまでに時間がかかる食べ物の一つです。 | ||
2022年10月5日 (水) 05:39時点における最新版
ジロ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Solanum aethiopicum | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ジロ |
ジロ(Jiló/学名:Solanum aethiopicum)は、トマトやナスの近縁種であるナス属の植物です。
緑色の果実はジロ(ブラジルポルトガル語:Jiló)と呼ばれ、スカーレッドナス(Scarlet Aubergine:緋色のナス)として知られています。 かつては「Solenum gilo」という別種として扱われていたが、現在ではエチオピアナスまたはナカティ(Solenum aethiopicum)の栽培品種群であることが知られている。
ジロは、奴隷貿易で西アフリカからブラジルに持ち込まれました。 西アフリカでは現在も栽培されており、ガーデンエッグ(Garden eggs)と呼ばれることもあります。
ブラジルでは広く栽培されており、通常は野菜として調理されます。 熟すと橙赤色になりますが、通常は緑色のうちに収穫して調理します。日本でも日系ブラジル人向けに栽培されている。
分類
Solanum gilo(ソラナム・ジロ)はイタリアの植物学者であるジュゼッペ・ラッディ(Giuseppe Raddi)によって記述され、1820年『Atti della Societa dei Naturalisti e Matematici di Modena』に掲載された。
語源
gilo:キンブンド語の「njiló」に由来する「Jiló」または「Giló」に由来する形容詞。
用途
青くても熟していても収穫でき、野菜として調理することができます。 また、薄切りにして塩や酢、レモンなどで味付けし、前菜やサラダとして生で食べることもあります。 一般的にはマメ科の植物と間違われることが多いのですが、その苦味は慣れるまでに時間がかかる食べ物の一つです。
栄養価
ジロには、炭水化物(3~6%)、タンパク質(1.4%)、鉄分、カルシウム、リンなどのミネラル、ビタミンB5、Cが含まれていますが、ビタミンCは調理中に失われてしまいます。
ビタミンCは調理中に失われてしまうため、実際の栄養素の一部を構成するものではありません。