アイスランド料理一覧

提供: Tomatopedia
2024年3月24日 (日) 15:25時点におけるWebmaster (トーク | 投稿記録)による版 (→‎菓子類)
ナビゲーションに移動 検索に移動
Icelandic Cuisine.png

地熱料理

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Hverabrauð.png クヴェラブロイス
(Hverabrauð)
温泉パン。ルグブロイスと変わらないが最大の特徴は地熱を利用して現場の温度に応じて10~24時間かけて焼成することである。
Icelandic Cuisine -(Hveragerði)Hveragarðurinn.png クヴェラゲルジ
(Hveragerði)
クヴェラゲルジには1896年の地震で形成された多くの温泉や噴気孔がある。これらを利用した地熱オーブンは伝統的に料理やパンの調理に利用されている。
Icelandic Cuisine -(Hveragerði)Hverabrauð.png クヴェラゲルジ地熱公園(Hveragarðurinn)
Icelandic Cuisine -(Mývatn)Hverarúgbrauð.png ミーヴァトン
(Mývatn)
Icelandic Cuisine -(Laugarvatn)Hverabrauð.png ロイガルヴァトン
(Laugarvatn)
Geothermal Bakery
Icelandic Cuisine -(Heimaey)Hverabrauð.png ヘイマエイ島
(Heimaey)
ウェストマン諸島で唯一の有人島。
Icelandic Cuisine -(Hveragarðurinn)Hverasoðin egg.png フェベーラソーニン・エッグ
(Hverasoðin egg)
クヴェラゲルジ
(Hveragerði)
温泉卵。
155px クヴェラゲルジの川を上流へ歩くと氷河の冷水と熱泉が混じる適温の場所があり、大自然の中で露天風呂が楽しめる。それより温度が高い場所で卵を茹でるのは恒例。

※アイスランドでは、これらの噴気孔は民間の共同の調理場として開放しているところもある。

野菜類

画像 料理名 地域
Brassica napobrassica - Rutabaga.png
(Rófur)
ルタバガ。アブラナ科アブラナ属。19世紀初頭にアイスランドで栽培が始まった。ビタミンCが豊富で “ 北のオレンジ ”(Appelsína norðursins)とも呼ばれる。
Icelandic Cuisine - Rófustappa.png ローフスタッパ
(Rófustappa)
ルタバガを裏漉ししたもの。料理の添え物として定番。ソーラマートゥルには付きもの。
155px カスタフラ
(Kartafla)
ジャガイモ。料理の添え物として定番。
Icelandic Cuisine - Kartöflur í Uppstúf.png カスタフルゥル・イ・ウップストゥーフ
(Kartöflur í Uppstúf)
茹でたジャガイモのホワイトソース添え。単品料理でありつつ、料理の添え物としても定番。これ自体がソースの代りにもなる。
155px カルトョフルムゥス
(Kartöflumús)
カルトョフルスタッパ
(Kartöflustappa)
マッシュポテト。料理の添え物として定番。ソーラマートゥルには付きもの。
Icelandic Cuisine - Rauðkál.png ラゥズカル
(Rauðkál)
ムラサキキャベツ。料理の添え物として定番。
Icelandic Cuisine - Grænar Baunir.png グライナル・ベウニル
(Grænar Baunir)
インゲンマメ。料理の添え物として定番。

魚介類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Graflax.png グラフラックス
(Graflax)
タイセイヨウサケ。日本で一般的に流通するスモークサーモンのような脂っぽさや水っぽさはなく、生ハムのように硬化しているのが特徴。
Icelandic Cuisine - Saltsíld.png サルトシールド
(Saltsíld)
ニシンの塩漬けマリネ。
155px ルゥマギン
(Rauðmaginn)
ダンゴウオ(ランプフィッシュ)の燻製。乾物にもされる。
Icelandic Cuisine - þorskur.png ソスクル
(þorskur)
タラ。アイスランドは世界有数のタラの産地であるため、生鮮も流通するが、あえて塩漬けを伝統的に用いる場合も多い。塩抜きして蒸すのが定番。
Icelandic Cuisine - Plokkfiskur.png プロックフィスクル
(Plokkfiskur)
タラのマッシュポテト。家庭料理としても作られ、隠し味にカレー粉を少々加えるのは知られている。ライ麦パンとバターで食すのが定番。
Icelandic Cuisine - Gellur.png ゲルル
(Gellur)
ゲルルは “ タラの舌 ” の意味。実際には舌ではなくノド周辺の筋肉質な部位。塩漬けと生鮮のものが販売されている。
Icelandic Cuisine - Kútmagar.png クットマーガル
(Kútmagar)
タラのの胃にタラの肝を詰めて茹でたもの。
Icelandic Cuisine - Þorskhaus.png ソスクハウス
(Þorskhaus)
タラの頭。オオカミウオの頭も使われる。
Icelandic Cuisine - Steiktur þorskur.png ステイクトゥル・ソスクル
(Steiktur þorskur)
タラのカツ。
Icelandic Cuisine - Fiskibollur.png フィスキボルル
(Fiskibollur)
タラのすり身団子。自由に成形できるすり身と最初からボール状になったものが流通している。
155px スケ―トゥ
(Skötu)
エイ。12月23日の聖日ソールラオクスメッサに供される伝統料理。発酵させるためアンモニア臭をともなう。ソースは羊の脂。個性の強い一品。
Icelandic Cuisine - Bleikja.png ブレイキャ
(Bleikja)
ホッキョクイワナ。
Icelandic Cuisine - Rækjur.png ライクュル
(Rækjur)
ホンホッコクアカエビ。小型だが、パーティー用のエビとしても重宝される。
Icelandic Cuisine - Humar.png フーマル
(Humar)
ヘプン
(Höfn)
ヨーロッパアカザエビ。アイスランドのロブスターと称されるが、テナガエビの一種。ガーリックバターが人気。フーマルを使ったスープも定番。
Icelandic Cuisine - Hörpudiskur.png ハルプディスカル
(Hörpudiskur)
ブレイザフィヨルズル
(Breiðafjörður)
オーロラニシキ。イタヤガイ科カミオニシキ属。アイスランドのホタテ的な存在。北部の産地周辺や観光系レストラン以外は一般的な食材ではない。
Icelandic Cuisine - Bláskel.png ブラゥスケル
(Bláskel)
ブレイザフィヨルズル
(Breiðafjörður)

スティッキスホールムル
(Stykkishólmur)
ヨーロッパイガイ。イガイ科イガイ属。アイスランドのムール貝(同属)。北部の産地周辺や観光系レストラン以外は一般的な食材ではない。

→主な記事:アイスランドの魚介類

獣肉類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Lambaskanki.png ランバスカンキ
(Lambaskanki)
ラムのスネ肉。
Icelandic Cuisine - Lambasnitsel.png ランバシュニッツセル
(Lambasnitsel)
ラムのカツ。シュニッツェルや日本のカツレツの一種。
155px
(Höfuðostur)
羊の脳。
Icelandic Cuisine - Hrossakjöt.png ホーサキョット
(Hrossakjöt)
フォーラルダキョット
(Folaldakjöt)
馬肉。成馬肉(ホーサキョット)と生後9か月または1~2歳の仔馬肉(フォーラルダキョット)の2種類に分けられる。仔馬の方が高い。
Icelandic Cuisine - Hrossasteik.png ホーサステイク
(Hrossasteik)
馬肉ステーキ。
Icelandic Cuisine - Hreindýr.png フレィンディル
(Hreindýr)
トナカイ。
Icelandic Cuisine - Hreindýrapaté.png フレィンディラパティエ
(Hreindýrapaté)
トナカイのパテ。

→主な記事:アイスランドの獣鳥類

野鳥類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Lundi.png ルンティ
(Lundi)
ニシツノメドリ。アイスランドの海鳥料理では代表的で観光客にも必食とされる。丸の一羽で供されることはなく、燻製の切り身が一般的。冷凍肉も販売されている。
Icelandic Cuisine - Svartfugl.png スヴァトフグル
(Svartfugl)
ウミガラス。狩猟鳥の一つだが、卵の方が人気が高い。
Icelandic Cuisine - Rjúpa.png リュウパ
(Rjúpa)
ライチョウ。アイスランド北部ではクリスマスに供される伝統料理。国内の他の地域でもクリスマスに食される。
Icelandic Cuisine - Gæsir.png アンダエスト
(Andaætt)
ガン。アイスランドでは、マガン、コザクラバシガン、ハイイロガン、カオジロガンの4種が狩猟鳥である。

※アイスランドのジビエ。果実系のソースやグレイビーソースが主流。
→主な記事:アイスランドの獣鳥類

海棲哺乳類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Hvalkjöt.png クヴァルキョット
(Hvalkjöt)
クジラ肉。アイスランドでは個体数に影響がないミンククジラが食用とされている。色鮮やかな上質な肉で血生臭さや獣臭がなく、訪れる観光客にも非常に評価が高い。
Icelandic Cuisine - Hvalsteik.png クヴァルステイク
(Hvalsteik)
クジラのステーキ。鯨肉となると構えてしまう欧米人もいるが、アイスランドへ訪れる人々は挑戦的に食する。彼らからはビーフステーキを超える味として高い評価を得ている。
Icelandic Cuisine - Hrár Hvalur Sasimi.png ハル・クヴァルゥル・サシミ
(Hrár Hvalur Sasimi)
クジラの刺身。身は黒ずんだものではない。アイスランドでは定番。日本のワサビの栽培も行われている。
Icelandic Cuisine - Selkjöt.png セルキョット
(Selkjöt)
アザラシの肉。先住民の重要な食糧であったが、現在は日常的な食材ではない。スールマートゥルなどの伝統的な食材として限定的に用いられる。肉よりヒレが珍重される。
Icelandic Cuisine - Selsteik.png セルステイク
(Selsteik)
アザラシのステーキ。通常、一般的ではなく、レストランのグランドメニューにもない。

※アイスランドのクジラ肉が高く評価されているのは、ナガスクジラ属の種であり、ステーキ、刺身においては上質な肉を使っている。 日本でも美味とされる種だが、これぐらいの品質は鯨料理専門店でも食せるか食せないかである。 日本は捕鯨国であるが “ クジラ ” という名称で総括されており、種の表記は曖昧で種に対する庶民の認知度も低く、今日では大半の人々は刺身用であっても黒ずんだ肉を思い浮かべ、戦後の人々は昭和の給食やクジラカツなどを懐かしい味として回想する。 全ての種のクジラが美味であるかといえば、そうでもなく、これは安直にクジラが美味いか不味いかを左右、決定する要因にもなっている。
鰭脚類(ききゃくるい)のアザラシやトドは、日本の北海道では狩猟対象であり、観光客向けにジンギスカン風など思いつく限りの調理で供する店もあるが、道民の一般的な食材ではない。観光客には土産品として、一風変わった缶詰(カレーや大和煮など)の方が人気がある。

→主な記事:アイスランドの獣鳥類

スープ

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Kjötsúpa.png キョットスーパ
(Kjötsúpa)
仔羊のスープ。 “ 肉のスープ ” の意味だが、実際はラム肉のスープの代名詞である。
Icelandic Cuisine - Fiskisúpa.png フィスキス―パ
(Fiskisúpa)
魚のスープ。
Icelandic Cuisine - Sjávarréttasúpa.png ショアバリエッタス―パ
(Sjávarréttasúpa)
魚介類のスープ。
Icelandic Cuisine - Humarsúpa.png フーマルス―パ
(Humarsúpa)
ヨーロッパアカザエビのスープ。英語のメニュー表記はロブスタースープ。
Icelandic Cuisine - Brauðsúpa.png ブロイズスーパ
(Brauðsúpa)
ライ麦パンのスープ。
Icelandic Cuisine - Sveppasúpa.png スヴェッパスーパ
(Sveppasúpa)
キノコのスープ。
Icelandic Cuisine - Tómatsúpa.png
トマトゥスーパ
(Tómatsúpa)
トマトスープ。
Icelandic Tomato Dishes - Red Hot Lava Soup.png
レッド・ホット・ラヴァ・スープ
(Red Hot Lava Soup)
ヴィーク村 観光施設「ラヴァ・ショー」に併設されたレストランで提供されているスープ。 “ 赤く熱い溶岩スープ ” の意味。

パン

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Rúgbrauð.png ルグブロイス
(Rúgbrauð)
国内全域 ライ麦パン。
Icelandic Cuisine - Flatkaka.png フラットカーカ
(Flatkaka)
フラットコークル
(Flatkökur)
アイスランドの伝統的なフラットブレット。地衣類を生地に混ぜたフィヤトラグラッサ・フラットコークルもある。
Icelandic Cuisine - Laufabrauð.png ルイヴァブロイズ
(Laufabrauð)
ルイヴァは “ 葉っぱ ” の意味。幾何学模様が特徴。クリスマスに供される伝統的なパン。
Icelandic Cuisine - Brauðterta.png ブロイズテルタ
(Brauðterta)
サンドイッチ・ケーキ。特産の小エビが使われることが多い。類似した料理は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ロシアにもある。

※パンはアイスランド語でブロィズ(Brauð)という。

米・粥

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Grautur.png グロイトゥル
(Grautur)
お粥。入植時代の厳しい環境では野草類地衣類のみを煮込んだ簡素な水粥が食された。今日ではオーツ麦が主体で、ミルク、果実などを使ったデザート風が一般的である。
Icelandic Cuisine -(Rice Pudding)Hrísgrjónagrautur.png フリィスグリョヨーナグロイトゥル
(Hrísgrjónagrautur)
ヨーラグロイトゥル
(Jólagrautur)
米の粥。別名 “ クリスマス(ヨーラ)粥 ” とも呼ばれる。アイスランドは稲が豊穣に実る地ではないが、祝いの席で供される伝統的なもの。基本はミルク仕立て。

ソーラマートゥル

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Þorramatur.png ソーラマートゥル
(Þorramatur)
ソーセージやハムなどの獣肉加工品であるシャルキュトリと似た概念で “ ドライフード ” を意味するが、それらとは異なり、独自の工程や食材が含まれる。

獣肉類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Svið.png スヴィズ
(Svið)
羊の頭。
Icelandic Cuisine - Sviðasulta.png スヴィザスルタ
(Sviðasulta)
羊の頭のアスピック。
Icelandic Cuisine - Hangikjöt.png ハンギキョット
(Hangikjöt)
仔羊のスネ肉のスモーク。
Icelandic Cuisine - Magáll.png マガール
(Magáll)
羊のベーコン。
Icelandic Cuisine - Rúllupylsa.png ルゥールピルサ
(Rúllupylsa)
羊のロールハム。アイスランドでは他の諸外国にはない独自にハムとして “ 食の箱舟 ” に登録されている。
Icelandic Cuisine - Lyfrarpylsa.png リブラールピルサ
(Lyfrarpylsa)
羊のレバーソーセージ。スラウトゥルの一種。
Icelandic Cuisine - Blóðmör.png ブロウズモール
(Blóðmör)
羊のブラッドソーセージ。スラウトゥルの一種。アイスランドでは学校給食の定番で子供たちも知る味。
155px キンダキャイヴァ
(Kindakæfa)
キャイヴァ
(Kæfa)
羊肉のパテ。
Icelandic Cuisine - Svínasulta.png スヴィーナスルタ
(Svínasulta)
豚の頭のアスピック。
Icelandic Cuisine - Bjúga.png ビューガ
(Bjúga)
馬肉、豚肉、牛肉を原料としたスモークソーセージ。安価なものだが、地域によっては、12月23日の聖日ソールラオクスメッサに供される。ホワイトソースが定番。

※スラウトゥル(Slátur)は、リブラールピルサとブロウズモールの総称。アイスランド語で “ 屠殺 ” の意味。

魚類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Harðfiskur.png ハルズフィスクル・ソスクル
(Harðfiskur Þorskur)
ハルズフィスクル
(Harðfiskur)
干し鱈。日本の干し鱈や氷下魚(こまい)とは異なり、無塩の寒風干しである。アイスランドでは古くはパンの代りとされていた。バターを塗って食すのが定番。
Icelandic Cuisine - Hákarl.png ケーストゥル・ハカール
(Kæstur hákarl)
ハカール
(Hákarl)
発酵させたサメ肉。単に “ ハカール ” とも呼ばれるが、これは特定のサメの名称である。強烈なアンモニア臭をともなう。蒸留酒ブレンニヴィンと合わせるのが定番。

スールマートゥル

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Súrmatur.png スールマートゥル
(Súrmatur)
ソーラマートゥルの一種でミーサ(乳清またはホエイと呼ばれる)に漬けた伝統料理。塩や冷蔵庫が普及する以前に生み出された保存法。乳酸由来の酸味が特徴。
Icelandic Cuisine - Blandaður Súrmatur.png ブランド―ル・スールマートゥル
(Blandaður Súrmatur)
複数の食材をミーサに漬けたもの。羊の頭のアスピック、羊の燻製、羊のレバーソーセージ、羊のブラッドソーセージ、ラムの肩バラ肉、羊の睾丸が含まれる。
Icelandic Cuisine -(Súrmatur)Súrt Slátur.png スールトゥ・スラウトゥル
(Súrt Slátur)
羊のブラッドソーセージ(左)とレバーソーセージ(右)。スラウトゥルの一種。粥の具にも使われる。
Icelandic Cuisine - Sviðalappir.png スーラル・スヴィダラッピル
(Súrar Sviðalappir)
羊の脚。
Icelandic Cuisine -(Súrmatur)Súrsaðir Lambatittlingar.png スールサディル・ランバティティリンガー
(Súrsaðir Lambatittlingar)
雄のラムの生殖器。
Icelandic Cuisine -(Súrmatur)Súr Hvalur.png スール・クヴァルゥル
(Súr Hvalur)
クジラの脂身。
Icelandic Cuisine -(Súrmatur)Súrir Selshreifar.png スーリル・セルシュレイファル
(Súrir Selshreifar)
スールサズ・セルシュレイファ
(Súrsað Selshreifa)
アザラシのヒレ。
Icelandic Cuisine -(Súrmatur)Súr Sundmagi.png スール・スンドゥマギ
(Súr Sundmagi)
タラの浮袋。

野草類

画像 料理名 地域
Icelandic Wild Herbs - Villtar jurtir.png アイスランドでは入植時代から多くの野草類をさまざまな方法で利用してきた。
Icelandic Cuisine -(Rhubarb Jam)Rabarbarasulta.png ラーバルバルアスルタ
(Rabarbarasulta)
ルバーブのジャム。アイスランドの代表的なジャムで自家製も多い。植物の茎は古くからジャム、デザート、酒類の醸造などに利用してきた。料理のソースにも使われる。

→主な記事:アイスランドの野草類

野生キノコ類

画像 料理名 地域
Icelandic Mushroom - Sveppir.png キノコ狩りのシーズンには交通渋滞が起こるほどである。
Icelandic Cuisine - Sveppasúpa.png スヴェッパスーパ
(Sveppasúpa)
キノコのスープ。クリーム仕立てが定番。
Icelandic Cuisine - Marineraðir Sveppir.png マリネラジル・スヴェッピル
(Marineraðir Sveppir)
キノコのマリネ。伝統的な料理の一つでパーティーやビュッフェでは定番。

→主な記事:アイスランドのキノコ類

地衣類

画像 料理名 地域
Icelandic Lichen - Fléttur.png アイスランドでは古くから地衣類を利用してきた。毎年、夏には総出で地衣類を摘みに行く。これは伝統的なもので “ 草旅行 ” と呼ばれる。
Icelandic Cuisine - Fjallagrasabrauð.png フィヤトラグラッサブロィズ
(Fjallagrasabrauð)
グラッサブロィズ
(Grasabrauð)
地衣類を生地に混ぜたパン。伝統的なものだが、レストランで供されることは少なく、ほとんどが自家製。平らなパンのフラットカーカは市販されている。
Icelandic Cuisine - Fjallagrasamjólk.png フィヤトラグラッサミョーク
(Fjallagrasamjólk)
グラッサミョーク
(Grasamjólk)
地衣類のミルク煮。
Icelandic Teas - Fjallagrasate.png フィヤトラグラッサテー
(Fjallagrasate)
グラッサテー
(Grasate)
地衣類のハーブティー。海外では、モス・ティー(Moss Tea)として知られる健康茶。
Icelandic Cuisine - Fjallagrasaostur.png フィヤトラグラッサロストゥル
(Fjallagrasaostur)
地衣類を混ぜたチーズ。古くから野草類地衣類はチーズ作りに使われてきた。今日では希少価値が高い。

→主な記事:アイスランドの地衣類

野生果実

画像 料理名 地域
Rubus saxatilis - Stone Bramble.png フルゥタベル
(Hrútaber)
ブランブルキイチゴ。バラ科キイチゴ属。
Fragaria vesca - Wild Strawberry.png ヤーズァべル
(Jarðarber)
エゾヘビイチゴ。バラ科オランダイチゴ属。
Vaccinium uliginosum - Bog Bilberry.png ブラべルヤリング
(Bláberjalyng)
クロマメノキ。ツツジ科スノキ属。
Vaccinium myrtillus - Bilberry.png アーザルブラベル
(Aðalbláber)
セイヨウスノキ。ツツジ科スノキ属。

海藻類

画像 料理名 地域
Icelandic Seaweed - þörungur.png アイスランドは海藻の宝庫である。海藻を多く食べる日本に着目し、次々と食用種を発見、利用している。 “ コンブ ” や “ ワカメ ” といった呼び名も知られている。
Icelandic Cuisine - Söl.png ソル
(Söl)
ダルス属の紅藻類。アイスランドの代表的な海藻として最も知られている。通常は乾燥品。そのままスナック感覚で食すのが一般的。

※アイスランドの海藻および海藻食として、国外では “ ソル ” ばかりがピックアップされるが、それ以外にも古い時代に利用された海藻や伝統的に利用されている海藻もある。
→主な記事:アイスランドの海藻類

卵類

画像 料理名 地域
Iceland -(Langanes)Collecting Seabird Eggs on the Cliffs.png 海鳥の卵は伝統的に重要な栄養源とされてきた。古来、断崖から卵を採取する命がけの役目は若者であったが、現在は消防士やレスキュー隊員がそれを継承している。
Icelandic Cuisine - Svartfuglsegg.png スヴァトフグルスエッグ
(Svartfuglsegg)
ウミガラスの卵。ターコイズブルーのような色が特徴。ウズラの卵のような見た目だが、ニワトリの卵より大きい。
Icelandic Cuisine - Soðin Svartfuglsegg.png ソーニン・スヴァトフグルスエッグ
(Soðin Svartfuglsegg)
採取地域

国内流通先・全域
ウミガラスの茹で卵。老若男女に愛される卵の代表角。やや透明感のある白身は弾力があり、黄身は濃厚な味が特徴。観光客にも美味な一品として非常に評価が高い。
Icelandic Cuisine - Kæst Egg.png ケースト・エッグ
(Kæst Egg)
ミーヴァトン周辺 アイスランド版ピータン。殻付きの卵を灰の中で1~2年間保存して発酵させたものを茹でて食す独特な料理。ブルーチーズのような香りと濃厚な味わいが特徴。

※海鳥の卵(Sjófuglaegg)は季節限定。他国では一般的ではなく輸出もしていないため、これを目的に訪れる人々もいる。他にも様々な海鳥や野鳥類の卵が食用とされる。
→主な記事:アイスランドの獣鳥類

塩蔵・乾物

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Kjötfars Saltað.png キョットファス・サルタズ
(Kjötfars Saltað )
肉の塩漬け。
Icelandic Cuisine - Saltað Selspik.png サルタズ・セルスピック
(Saltað Selspik)
アザラシの皮の塩漬け。セルスピックは “ アザラシの皮 ” の意味。
Icelandic Dried Meat - Saltað Selshreifar.png サルタズ・セルシュレイファル
(Saltað Selshreifar)
アザラシのヒレの塩漬け。
Icelandic Cuisine - Selshreifar.png スーリル・セルシュレイファル
(Súrir Selshreifar)
アザラシのヒレをミーサに漬けたもの。スールマートゥルの一種。
Icelandic Dried Fish - Hákarl.png ケーストゥル・ハカール
(Kæstur hákarl)
ハカール
(Hákarl)
ニシオンデンザメを発酵させたもの。
155px サルトフィスクル
(Saltfiskur)
タラの塩漬け。 “ 塩魚 ” を意味する。アイスランドは世界最大の輸出国であり、ポルトガル、スペイン、ギリシャで重宝される珍味である。
Icelandic Dried Fish - Harðfiskur.png ハルズフィスクル・ソスクル
(Harðfiskur Þorskur)
ハルズフィスクル
(Harðfiskur)
干し鱈。塩を加えず、寒風干しにする。本来は “ 硬い魚 ” を意味し、数種のタラ類や他の魚の乾物が含まれる。今日では干し鱈を指す代名詞。各部位で分けられる。
Icelandic Dried Fish - Sigin Grásleppa.png シギン・グラスレッパ
(Sigin Grásleppa)
ダンゴウオを乾燥させたもの。適度な間隔で切れ目を入れて干す。

ジャンクフード

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Pylsa.png ピルサ
(Pylsa)
ピルサは “ ホットドッグ ” の意味。羊肉のソーセージとブラウンマスタードが特徴。店は屋台形式に近い。観光客には必食とされ、諸外国の要人たちも訪れている。
Icelandic Cuisine - Hamborgari.png ハンボルガリ
(Hamborgari)
ハンバーガー。溶岩石やブラック・サンド・ビーチを彷彿させる黒いバンズは観光地や首都圏で比較的多く見られる。
Icelandic Cuisine - Pitsa.png ピットゥサ
(Pitsa)
アイスランドでは、シンプルなピザにジャムを添えるのが定番。アイスランド大統領がパイナッツプルを添えるハワイアンピザを好まないとする発言も話題となった。
Icelandic Cuisine - Fiskur og Franskar.png フィスクル・オグ・フランスカル
(Fiskur og Franskar)
フィッシュ・アンド・チップス。アイスランドは世界随一のタラの名産地を誇る。身の質、身の厚さ、衣や揚げ方など世界トップといっても過言ではない。ポテトは脇役である。
155px
(Black Bean Spagettí)
黒豆スパゲッティ。観光系レストランで散発的に見られるが一般的ではない。

デザート

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Skyr.png スキール
(Skyr)
国内全域 アイスランドの代表的なヨーグルトとして知られるが、厳密にはフレッシュチーズの一種。味は濃厚で濃縮されたホイップ状の粘性があるのが特徴。料理にも多用される。
Icelandic Cuisine - Ábrystir.png アゥブリスティル
(Ábrystir)
ブロゥドミョーク(牛の初乳)から作られるプリン。初乳を湯煎またはオーブンで加熱しながら適度に凝固させる。シナモンシュガーやジャムで食すのが定番。
Icelandic Cuisine - Pönnukaka.png ピョンヌキョクール
(Pönnukaka)
アイスランド版クレープ。一般的に細巻きにするのが多い。
Icelandic Cuisine - Vöfflur.png ヴョッフルール
(Vöfflur)
アイスランド版ワッフル。スキールを添えたり、果実やルバーブのジャムで食すのは一般的。
Icelandic Cuisine - Lummur.png ルムル
(Lummur)
アイスランド版ホットケーキ。小型で薄めが特徴。何枚も重ねるか並べて供される。
Icelandic Cuisine - Skyrkaka.png スキールカーカ
(Skyrkaka)
スキールにグラノーラ、ジャム、果実などを添えた簡易的なチーズケーキ。家庭でも気軽に作られ、朝食にもなる。製菓店の成型したものも同名で販売される場合もある。
155px スキーリフティリエッテュル
(Skyreftirréttur)
ABTミョーク
(ABT Mjölk)
スキールカカと同じような材料だが、ガラス容器に層状に重ねるのが特徴。レストランのデザートでは定番。家庭でも気軽に作られる。ABTミョークとして市販もされている。
Icelandic Cuisine - Rjómaís.png リョウマイス
(Rjómaís)
イス
(Ís)
アイスクリーム。専門店では様々な色彩とフレイバー、トッピングの食材も多彩に用意されている。好みの組み合わせで楽しむことができる。

ソース・調味料

画像 料理名 地域
Icelandic Souce - Uppstúf.png ウップストゥーフ
(Uppstúf)
ヤフィ二ンガー
(Jafningur)
国内全域 アイスランド版ホワイトソース(Hvít Sósa)。
Icelandic Cuisine - Hamsatólg.png ハムサトルグ
(Hamsatólg)
羊の脂。伝統的なソースの一種として茹でたジャガイモ、エイや塩タラなどの料理に使われる。ラードと同じ製法だが残留物の油カスも入っているのが特徴。市販品も同様。
Icelandic Cuisine - Smjör.png スミョール
(Smjör)
アイスランド産のバター。レストランではミニパックが定番。
Icelandic Cuisine - Salt.png サルト
(Flögusalt)
サルト
(Salt)
アイスランド産の塩。入植時代は海水から塩を生成するだけの薪がなかった。今日では地熱を利用して生産され、果実、海藻、野草、地衣類、燻製塩など多彩な塩がある。
Icelandic Sauce - Kokteilsósa.png コクテイルソーサ
(Kokteilsósa)
アイスランド版のカクテルソース。構成はケチャップとマヨネーズで日本の庶民的なオーロラソースと変わらない。フライドポテトには定番で市販もされている。

※調理におけるソース、サーモンや干しタラやパンなどに添えられる調味料の他、定番で添えられるものを含めている。

乳製品

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Broddmjólk.png ブロゥドミョーク
(Broddmjólk)
ブロゥドゥル
(Broddur)
国内全域 牛の初乳。妊娠後期および出産の数日前に乳腺で生成される乳で子供の発育を助け、病気から守るための有用物質が多く含まれている。アゥブリスティルの材料になる。
Icelandic Cuisine - Mysa.png ミーサ
(Mysa)
スキール製造の副産物である乳汁をろ過した液体。塩や冷蔵庫が普及する以前からスールマートゥルなど食品の保存に利用してきた。乳酸飲料としても市販されている。
155px ABミョーク
(AB Mjölk)
アイスランド独特の乳製品。 “ サワーミルク ” の意味。日本の飲むヨーグルトとは異なり、粘度が高い。ビュッフェではソースポットで備えられる定番のもの。

肝油

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Þorska Lýsi.png ソースカ・リーシ
(Þorska Lýsi)
リーシ
(Lýsi)
国内全域 タラの肝油。ビタミンA、ビタミンD、オメガ3脂肪酸を含む。アイスランドでは老若男女が健康のために愛飲するものでホテルやコテージにも無料で備えられている。

菓子類

画像 料理名 地域
Icelandic Cuisine - Kleina.png クレイナ
(Kleina)
国内全域 アイスランド版ドーナツ。アイスランド航空(FI)の機内食で供されることもある。
Icelandic Cuisine - Snúður.png スヌーズル
(Snúður)
アイスランド版シナモンロール。
Icelandic Cuisine - Hjónabandssæla.png ヒョンナバンドスサエラ
(Hjónabandssæla)
今日ではパン屋や製菓店などで通年で販売されている。
Icelandic Cuisine - Kremkex.png クレムケックス
(Kremkex)
首都レイキャヴィクの伝統的なクッキー。
Icelandic Cuisine - Lakkris.png ラックリス
(Lakkris)
アイスランド版リコリス。甘草を主体としたキャンディー。

関連項目