「口水鸡」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
7行目: 7行目:
 
=== 劉星 ===
 
=== 劉星 ===
 
口水鸡は、1985年に誕生した料理で四川省の伝統的な名物料理である麻辣鸡(マーラージー)を改良したものとされ、創始者は、湖北省出身の劉星(刘兴:リィゥシン)氏と考えられている。
 
口水鸡は、1985年に誕生した料理で四川省の伝統的な名物料理である麻辣鸡(マーラージー)を改良したものとされ、創始者は、湖北省出身の劉星(刘兴:リィゥシン)氏と考えられている。
「その味は巴蜀三千里に名を馳せ、揚子江以南十二州に勝る」(名驰巴蜀三千里,味压江南十二州)と称される。
+
「その味は巴蜀三千里に名を馳せ、揚子江以南十二州を凌駕する」(名驰巴蜀三千里,味压江南十二州)と称される。
 
彼は若い頃に高等教育を受け、食品研究で多大な業績を残したと言われている。
 
彼は若い頃に高等教育を受け、食品研究で多大な業績を残したと言われている。
 
また、美食家と共に敏腕な料理人であり、麻辣鸡が特に好物であった。
 
また、美食家と共に敏腕な料理人であり、麻辣鸡が特に好物であった。

2025年3月31日 (月) 22:04時点における版

口水鸡(口水雞:コウシェイジ― / 日本:口水鶏・よだれ鶏)は、中国・四川省の東部に位置する達州市(达州市)発祥の料理である。

起源

口水鶏の由来については諸説ある。

劉星

口水鸡は、1985年に誕生した料理で四川省の伝統的な名物料理である麻辣鸡(マーラージー)を改良したものとされ、創始者は、湖北省出身の劉星(刘兴:リィゥシン)氏と考えられている。 「その味は巴蜀三千里に名を馳せ、揚子江以南十二州を凌駕する」(名驰巴蜀三千里,味压江南十二州)と称される。 彼は若い頃に高等教育を受け、食品研究で多大な業績を残したと言われている。 また、美食家と共に敏腕な料理人であり、麻辣鸡が特に好物であった。

郭 沫若

『洪波曲』郭 沫若

口水(コウシェイ)は、唾液(よだれ)の意味であり、料理名の口水鸡は文字通り「よだれ鶏」という意味である。 この料理名は、中国の文人「郭 沫若」(グオ・モールオ:1892年11月16日 - 1978年6月12日)に由来する。 彼は著書『洪波曲』(賟波曲)の中で「私は10代の頃、故郷の四川で白砍鸡(バイカンジ―)を食べた。 その白砍鸡と辣椒油は、思い出すだけでよだれが出てくるほどだった」と綴っている。 口水鸡には花椒が多く使われているため、口の中が麻痺して思わずよだれが出るのも料理名となった要因の一つである。

民間伝承

栄養価

禁忌

中国では、高血圧、高脂血症、胆のう炎の患者は摂取を避けるべきとされている。

日本

『元祖本場四川 皇帝よだれ鶏』陳家私菜 赤坂一号店 湧の台所(東京・千代田区)
『冷やしよだれ鶏まぜそば』陳家私菜 赤坂一号店 湧の台所(東京・千代田区)

よだれ鶏

ギャラリー

社会・時事

2021年07月20日:口水鸡が天府観光グルメ(四川省・達州市)にノミネートされた。

関連項目

参考文献

  • 1959年『洪波曲』:郭沫若(天津百花出版社)