「茴香打卤面」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
24行目: 24行目:
 
最大の特徴は、茴香(フゥェイシィァン/学名:''Foeniculum vulgare'')の葉(茴香叶:フゥェイシィァンイェ)を香草として用いることである。
 
最大の特徴は、茴香(フゥェイシィァン/学名:''Foeniculum vulgare'')の葉(茴香叶:フゥェイシィァンイェ)を香草として用いることである。
 
茴香は、別名「甜茴香」、漢方では「小茴香」、古くは「蘹香」と呼ばれるセリ科ウイキョウ属の一種で、日本では「ウイキョウ」、英名ではフェンネルとよばれ、世界で広く利用されている。
 
茴香は、別名「甜茴香」、漢方では「小茴香」、古くは「蘹香」と呼ばれるセリ科ウイキョウ属の一種で、日本では「ウイキョウ」、英名ではフェンネルとよばれ、世界で広く利用されている。
世界の各地域によっては、葉も香草(ハーブ)として利用されるが、日本では[[カレーライス|カレー]]などの香辛料(スパイス)として、種子(フェンネルシード)の方が比較的に知られている。
+
世界の各地域によっては、葉も香草(ハーブ)として利用されるが、日本では、[[カレーライス|カレー]]などの香辛料(スパイス)として、種子(フェンネルシード)の方が比較的に知られている。
 
香りは茴香に含まれる芳香族化合物のアネトール(Anethole)による。
 
香りは茴香に含まれる芳香族化合物のアネトール(Anethole)による。
  

2023年5月10日 (水) 07:53時点における版

茴香打卤面『映画:夏洛特烦恼』より

茴香打卤面(フゥイシィァンダール―ミィェン)は、2015年に公開された中国のコメディ映画『夏洛特烦恼』に登場する料理である。 「打卤面」(ダール―ミィェン)自体は広く知られているが、主に、北京市、天津市、河北省、山東省、および中国東北部で一般的である。

概略

映画『夏洛特烦恼』は、2015年9月30日に公開され、中国国内で爆発的な大ヒットとなった。 公開後も人気は衰えることなく、映画を観た多くの人々の間では、作中の数々のワンシーンをネタに、ネット上で盛り上がるほど長らく話題になった映画である。 その一環で、 “ 茴香打卤面 ” は、本当に存在するのか?という議論にまで発展した。

涙を流してして茴香打卤面を食べるシーンは、多くの人々にとって印象に残った。 また、涙しながらも、豪快に麺をすするシーンでもあり、誰もが “ 美味しそう ” と感じるグルメシーンでもある。 このシーンは、ラーメンを知っている日本人にも通ずる。

茴香打卤面を作り、差しだす女性の台詞 “ 你说茴香的味道,能让我在将来厌倦你的时候,多去回想你的好 ” は有名である。

当時、中国全地域で議論するも、それに止まり、存在確認ができなかったのは中国が広大すぎる故ではなく、結果この料理が作中の創作料理だったからである。

ロケ地のほとんどは中国東北地方の遼寧省大連市であった。

特徴

茴香の葉

最大の特徴は、茴香(フゥェイシィァン/学名:Foeniculum vulgare)の葉(茴香叶:フゥェイシィァンイェ)を香草として用いることである。 茴香は、別名「甜茴香」、漢方では「小茴香」、古くは「蘹香」と呼ばれるセリ科ウイキョウ属の一種で、日本では「ウイキョウ」、英名ではフェンネルとよばれ、世界で広く利用されている。 世界の各地域によっては、葉も香草(ハーブ)として利用されるが、日本では、カレーなどの香辛料(スパイス)として、種子(フェンネルシード)の方が比較的に知られている。 香りは茴香に含まれる芳香族化合物のアネトール(Anethole)による。

打卤面は、北京市、天津市、河北省、山東省、および中国東北部の一般的な麺料理だが、それぞれで特色を持たせたものがある。 ただし、広く一般家庭や庶民間で最も気軽に調理されたり、食されているのは共通してトマトを使った「西红柿鸡蛋打卤面」であり、これがベースとなっている。

家庭料理の代表的な炒めもの「番茄炒蛋」は、流用性に富んでおり、別皿で食べるか、ご飯にかける(西红柿鸡蛋盖饭)か、麺にかけるかであり、共通の材料としては、スープ「番茄蛋湯」にも見られる。

反響

映画の人気に便乗する企業も多くあった。

関連項目