「茴香打卤面」の版間の差分
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2023年5月10日 (水) 07:08時点における版
茴香打卤面(フゥイシィァンダール―ミィェン)は、2015年に公開された中国のコメディ映画『夏洛特烦恼』に登場する料理である。 「打卤面」(ダール―ミィェン)自体は広く知られているが、主に、北京市、天津市、河北省、山東省、および中国東北部で一般的である。
概略
映画『夏洛特烦恼』は、2015年9月30日に公開され、中国国内で爆発的な大ヒットとなった。 公開後も人気は衰えることなく、映画を観た多くの人々の間で作中の数々のワンシーンをネタに、ネット上で盛り上がるほど長らく話題になった映画である。 その一環で、 “ 茴香打卤面 ” は、本当に存在するのか?という議論にまで発展した。
涙を流してして茴香打卤面を食べるシーンは多くの人々にとって印象深い。 茴香打卤面を作り、差しだす女性の台詞 “ 你说茴香的味道,能让我在将来厌倦你的时候,多去回想你的好 ” は有名である。
当時、中国全地域で議論するも、それに止まり、存在確認ができなかったのは中国が広大すぎる故ではなく、結果この料理が作中の創作料理だったからである。
ロケ地のほとんどは中国東北地方の遼寧省大連市であった。
特徴
最大の特徴は、茴香(フゥェイシィァン/学名:Foeniculum vulgare)の葉(茴香叶:フゥェイシィァンイェ)を香草として用いることである。 茴香は、別名「甜茴香」、漢方では「小茴香」、古くは「蘹香」と呼ばれるセリ科ウイキョウ属の一種で、日本では「ウイキョウ」、英名ではフェンネルとよばれ、世界で広く利用されている。 世界の各地域によっては、葉も香草(ハーブ)として利用されるが、日本ではカレーなどの香辛料(スパイス)として、種子(フェンネルシード)の方が比較的に知られている。 香りは茴香に含まれる芳香族化合物のアネトール(Anethole)による。
打卤面は、北京市、天津市、河北省、山東省、および中国東北部の一般的な麺料理だが、それぞれで特色を持たせたものがある。 ただし、広く一般家庭や庶民間で最も気軽に調理されたり、食されているのは共通してトマトを使った「西红柿鸡蛋打卤面」であり、これがベースとなっている。
代表的な定番の家庭料理の炒めもの「番茄炒蛋」は、流用性に富んでおり、別皿で食べるか、ご飯にかける(西红柿鸡蛋盖饭)か、麺にかけるかであり、共通の材料としては、スープ「番茄蛋湯」にも見られる。
反響
映画の人気に便乗する企業も多くあった。