「麻婆春雨」の版間の差分
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2025年3月10日 (月) 02:10時点における版
麻婆春雨(まーぼーはるさめ / 蚂蚁上树:マーイーシャンシュー)は、四川の伝統料理である螞蟻上樹(蚂蚁上树)を基に日本でアレンジされた料理である。
螞蟻上樹
螞蟻上樹(蚂蚁上树)は、肉末粉条(ロウモーフェンティアオ)とも呼ばれる伝統的な四川料理の一つで、四川省や重慶市周辺では非常に一般的な料理である。 料理名の由来は、春雨の表面に挽肉の粒が絡みつき、アリが枝を這うように見えることにちなむ。
主要となる食材は中国春雨(粉条:フェンティアオ)と豚ひき肉、調理にはニンニク、生姜、豆板醤、醤油、料理酒、チキンスープ、生唐辛子、青ネギなどを用いる。
歴史
麻婆春雨(まーぼーはるさめ)は、大手食品メーカーの永谷園(ながたにえん)が開発したものである。
1979年(昭和54年)9月初旬、当時の社長で永谷園の創業者である永谷嘉男は当時の開発企画室長であった能登原隆史を社長室に呼び、「当社は、次に何を開発するかという点が弱いと感じている。そこでこれからの2年間、食べたいものを食べ、行きたいところに行き、とにかく“ぶらぶら”して新商品のアイデアを考えることに専念して欲しい。出社は自由。経費は使い放題。報告書も不要だ」という異例の辞令を出し、前代未聞の社内制度「ぶらぶら社員」が誕生した。 その後、計画を立てて永谷嘉男に行動計画書を見せた際「なんだこんなもの。スケジュールで動いちゃダメだ。もっと気楽にぶらぶらしてこい。」と一蹴されたという。 それから国内はもとより海外にも広く足を運び、様々な料理を食べ歩く放浪の旅をすることとなった。 ぶらぶら社員になって2年になろうとする頃、中国の食堂でこってりしたスープを飲んだ際、ご飯に合う可能性と春雨との組み合わせをひらめき、日本へ帰国。 早々に販売へ向けての試作と商品開発を行い、「ぶらぶら社員制度」発足から2年後の1981年(昭和56年)11月に「麻婆春雨」が誕生した。
麻婆春雨は、永谷嘉男が世に送り出した「お茶づけ海苔」、「松茸の味お吸いもの」「すし太郎」と並ぶ、新たなヒット商品となり、日本中に「麻婆春雨」という名前も浸透し、現在では家庭料理や中華料理の定番となっている。 また、中国でも日式中国料理の一つとして知られるまでになっている。