「青椒肉絲」の版間の差分
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2022年12月14日 (水) 10:34時点における版
青椒肉絲(チンジャオロース/青椒肉丝)
中国
歴史
青椒肉絲は四川料理に属すが、それほど長い歴史のある中国料理ではなく、ナス科トウガラシ属である唐辛子やピーマンが中国に伝来した時代と深く関連している。 その独特の味と食感から中国の北部と南部の人々に急速に拡がった。 以来、人々の食卓にのぼるようになり、定番の家庭料理として定着し、家庭料理から中国料理の一角を占めるようになったのである。
中国に伝来したのは明の時代。 貴州省や湖南省で食べられるようになったのは清代の乾隆(けんりゅう)時代からで、一般的に食べられるようになったのは、清代の道光(どうこう)時代以降と歴史に記されている。 その後、中国各地で広く栽培されるようになり、導入が遅かったにもかかわらず、中国で最も広く使われている。
ピーマン(青椒)は、大椒、灯笼椒、柿子椒、甜椒、菜椒とも呼ばれるが、これらは、辛くはなく、独自の甘味がある。 また、ピーマンの代りに甘唐辛子(尖椒)が使われることもある。 ピーマンは中国に伝わってから数百年しか経っていないが、ナス科・ナス属のトマト同様に多くの人が料理に彩りや風味を加える副菜として好まれて使用されている。
効能
青椒肉絲に使われるピーマンの果肉は歯ごたえがあり、ビタミンCが豊富である。 ピーマンの辛味は体を温め、冷えを排除し、食欲を増進する効果がある。 また、豚肉は良質なたんぱく質と必須脂肪酸を与え、ヘム鉄(有機鉄)の吸収を促進し、鉄欠乏性貧血を改善するシステインなどを摂取することが可能とされる。
日本
多様性
ギャラリー
- 明治17年(1884年)創業「聘珍樓」:2022年5月15日に閉店するまで日本最古の中国料理店であった
- 明治25年(1892年)創業「萬珍樓」:日本最古の中国料理店
- 昭和35年(1960年)創業「民生 廣東料理店」:兵庫・神戸中華街(南京町)最古の中国料理店
- 昭和03年(1928年)創業「中国料理館 会楽園」:長崎・新地中華街(長崎市)最古の中国料理店
- 昭和19年(1944年)創業「中国名菜 京華園」:長崎・新地中華街で会楽園にならぶ老舗
- 昭和21年(1946年)創業「中國菜館 江山楼」:長崎・新地中華街で会楽園にならぶ老舗