グリーントマトケチャップ

提供: Tomatopedia
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自家製の『グリーントマトケチャップ』

グリーン・トマト・ケチャップ(Green Tomato Ketchup)とは、未成熟な青トマトを使ったトマトケチャップです。

赤いトマトケチャップと同様に古くから家庭などで作られてきましたが、大量生産はされていません。市販品も多少ありますが、色彩を補強するために他の緑の野菜や色素が加えられている場合もあります。ピュアな「グリーントマトケチャップ」のほとんどは、シェフや各家庭のレシピで自家製ケチャップとして親しまれています。

ビンテージレシピ

大きな釜で、粗みじん切りにしたグリーントマト10ポンド(約4.5kg)、ヘタと種を取り除いてみじん切りにしたグリーンペッパー10個、みじん切りにしたタマネギ中サイズ6個を混ぜ合わせる。これに塩を振り、数時間放置する。汁気を切り、野菜を大きな釜に入れ、酢6カップ、粉末のショウガ、クローブ、粒胡椒各大さじ1、ナツメグ小さじ1を加えて煮込む。野菜が柔らかくなるまでゆっくりと煮込み、その後、ふるいにかける。このピュレを清潔なケトルに入れ、砂糖2カップ(好みに応じて多かれ少なかれ)、ドライマスタード大さじ2と酢少々を混ぜて滑らかなペースト状にしたもの、そして必要に応じて塩と胡椒を加える。ケチャップが濃くなりすぎた場合は酢を少しずつ加えながら、さらに1時間ほどゆっくりと煮る。煮沸消毒した瓶にケチャップを注ぎ、すぐに密封する。冷めたら、冷たくて暗い乾燥した場所に保管します。

1948年9月

スターシェフのレシピ

グレッグ・バクストロムの『グリーントマトケチャップ』
グレッグ・バクストロムの「ふりかけ」を使ったスクワッシュリング

アメリカのトップレストランのひとつ、「オルムステッド」のオーナーシェフで、ニューヨーク・ライジング・スターシェフ賞を受賞したグレッグ・バクストロムのグリーントマトケチャップは、オールスパイスとクローブの巧みな組み合わせが決め手となっています。

彼は、このケチャップを輪切りのデリカタススクワッシュ(カボチャの種類)に小麦粉をビールで溶いた衣で揚げたスクワッシュリングの片面に塗り、そこに日本の「ふりかけ」をまぶすという斬新な料理に使っています。

材料

  • 青トマト(芯を取る):1ポンド
  • エシャロット:1/2個
  • にんにく:1片
  • 砂糖:大さじ1
  • 蒸留酢:大さじ1
  • コーンシロップ:大さじ1
  • クローブ:1 ½個
  • オールスパイスの実:1/4個

調理

フードプロセッサーに青トマト、エシャロット、ニンニクを入れ、ピューレ状にする。 鍋にピューレ状にしたものと残りの材料を入れ、弱火で15~20分煮込む。 再びピューレ状にし、塩で味を調えてから濾す。

ハインツのグリーントマトケチャップ

EZ Squirtボトルの『グリーントマトケチャップ』失敗博物館

2000年7月10日、H.J.ハインツ社は、ケチャップを今までにない緑色にした。人工的に着色されたこのケチャップは、子供たちが握りやすく、チーズバーガーにスマイリーフェイス(ニコニコマーク)を描くのに適した細いノズルを持つ、新しいEZ Squirtボトルに入っていました。

最初の3年間で、ハインツ社は2,500万本以上のEZ Squirtケチャップを販売し、パープル、ブルー、そしてミステリーカラー(パープル、オレンジ、ティールの3色)など、さらに3つの刺激的な色調を展開した。子供向けのこの調味料は、当初は成功を収めたものの、やがて消費者の関心を失い、2006年に販売を終了した。

EZ Squirと呼ばれるこのケチャップは、企業が商品化したものの売れずに市場から姿を消した失敗作ばかりを集めた、スウェーデンにある「失敗博物館」(Museum of Failure)に展示されている。

ギャラリー

  • 一時販売されたガラス瓶のグリーントマトケチャップ
  • ハインツの子供向けケチャップ「EZ Squirt」の当時の広告

関連項目