アゾレス諸島の料理一覧
地熱料理
画像 | 料理名 | 地域 | |
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キャルデラ・ダス・フルナス (Caldeira das Furnas) |
サンミゲル島 | 南半球のポリネシア地域の火を起こして調理する地下窯(ウム)とは異なり、火山帯の地熱を利用する。自然豊かな景色と露天風呂のような温泉もある観光名所。 | |
コジード・ダス・フルナス (Cozido das Furnas) |
〃 | コジードはポルトガル全土の定番であるため、食材に差異はない。最大の特徴は寸胴鍋を人口的な噴気孔へ投入して土で覆い、5~6時間かけて調理することである。 | |
ミーリョ・コジード・ダス・フルナス (Milho Cozido das Furnas) |
〃 | 温泉トウモロコシ。葉に包まれた穂軸ごと袋に入れて高熱の温泉へ投入し、茹で上がってから回りの葉をむいて供される。地熱料理のコジードとならぶ二大名物。 |
※キャルデラ・ダス・フルナスは日本の奥地の秘湯、スパ、霊場を集約したような場所である。大西洋では非常に貴重な存在であり、日本人も共感する霊験あらたかなスポット。 硫黄が噴出しており、貴金属の変色や衣服の劣化を防ぐため、それ相応の適当な服装がよい。
石盤料理
画像 | 料理名 | 地域 | |
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ビフェ・ナ・ペドラ (Bife na Pedra) |
諸島全域 | アゾレス風・溶岩焼き。牛、豚、鶏、魚、魚介類などを自分で花崗岩のプレートで焼く。アゾレス諸島は火山岩が多く、風土的に融和し、観光客の名物となっている。 |
※ペドラは “ 石 ” の意味で花崗岩(かこうがん)は火山岩の一種。牛肉はテンダーロイン、豚肉はヒレ、鶏肉はササミ、魚はマグロとカジキのフィレ、魚介類はエビ、イカ、カサガイが一般的である。他にはベーコン、チーズ、ヤムイモ、パイナップルなど焼けるものに限りはない。添えられる調味料はほぼ共通しており、粗塩、アイオリ(ニンニクマヨネーズ)、ディップ状にしたフレッシュチーズ、バターの4種類。好みに応じて、ピメンタ・デ・テッラを使う。溶岩焼きは日本でも富士山をはじめとする火山岩の多い地域周辺で見られる。
瓦料理
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
アサード・ナ・テルハ (Assado na Telha) |
諸島全域 | アゾレス風・瓦焼き。テルハは “ 瓦 ” の意味。 |
※アゾレス諸島には「朱色の瓦」が使われた古い家屋が石垣と共に残っており、一つの風情を醸し出している。盛り付けの器だけでなく、炭火のローストなどの調理に用いるため、素焼きではなく、釉(うわぐすり)を施したものが使われる。日本でも瓦を使う料理はあるが、その多くは器としての演出を占め、調理としての役割は果たしていない。日本で瓦といえば、城や武家屋敷に見られる「黒い瓦」を連想するが、朱色の瓦は九州以南、沖縄などに見られる。
サラダ
野菜・根菜・豆類
画像 | 料理名 | 地域 | |
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セボーラ・コルチーダ (Cebola Cortida) |
タマネギの赤ワイン漬け。ピクルス(Curtume) | ||
イニャーミ (Inhame) |
フローレス島 コルボ島 サン・ジョルジュ島 ピコ島 |
ヤムイモ。コジード、フライ、ローストで食す。添え物としても定番。主にサトイモとヤマサトイモの2種が栽培されている。自生しているオレンジ色の種もある。 | |
バタタ・ドース (Batata Doce) |
サツマイモ | ||
バタタ・ブランカ (Batata Branca) |
ピコ島 フローレス島 |
白いジャガイモ。 | |
フェイジャアオン・フラーデ (Feijão Frade) |
ササゲ。 | ||
ファーヴァス (Favas) |
ピコ島 テルセイラ島 サンミゲル島 |
ソラマメ。各島によって味付けは異なるが主に煮豆やシチューにされる。 |
魚介類
画像 | 料理名 | 地域 | |
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サルディーニャ・グレリャーダス (Sardinha Grelhadas) |
諸島全域 | イワシの塩焼き。粗塩をふって炭火で焼く。 | |
ペティンガ・フリータ (Petinga Frita) |
〃 | 小イワシの唐揚げ。本土ではモトカタクチイワシをペティンガと呼ぶが、アゾレス諸島では小型のイワシを意味する。 | |
チカロス・フリータス (Chicharros Fritas) |
〃 | ニシマアジ(マアジの一種)の唐揚げ。ポルトガル本土やマデイラ諸島は素揚げに近いが、アゾレス諸島ではトウモロコシ粉を使った衣が特徴。 | |
チカロス・フリータス・コン・モーリョ・デ・ヴィラォン (Chicharros Fritas com Molho de Vilão) |
サンミゲル島 | ニシマアジの唐揚げ・ソース・ヴィラォン添え。 | |
チカロス・コン・セボラーダ (Chicharros com Cebolada) |
〃 | ||
チカロス・レシェアード (Chicharros Recheados) |
サンミゲル島 | ||
グレリャーダ・ミスタ・デ・ぺイシェ (Grelhada Mista de Peixe) |
諸島全域 | 地魚のグリル盛り合わせ。 | |
サルゴ・グレリャード (Sargo Grelhado) |
〃 | サルゴ(タイの一種)のグリル。アゾレス諸島ではタイ科の中で最もポピュラーな地魚で大衆魚の一つ。良い出汁が出るため、スープなどにも使われる。 | |
ぺイシェ・ポルコ・グレリャーダ (Peixe Porco Grelhada) |
〃 | ネズミモンガラ(カワハギの一種)のグリル。アゾレス諸島ではポピュラーな地魚で大衆魚の一つ。 | |
155px | ライア・グレリャーダ (Raia Grelhada) |
〃 | エイのグリル。アゾレス諸島ではポピュラーな地魚で大衆魚の一つ。カルディラーダやカタプラーナにも使われる。 |
ベジャ・グレリャーダ (Veija Grelhada) |
〃 | ベジャ(ベラの一種)のグリル。アゾレス諸島ではポピュラーな地魚。皮も味わいたい場合は鱗を取り、身を崩さずに焼く場合は鱗付きで丸ごと焼く。 | |
155px | ボカ・ネグラ・グレリャーダ (Boca Negra Grelhada) |
〃 | ミナミアフリカユメカサゴ(カサゴの一種)のグリル。アゾレス諸島では非常に人気の高い魚の一つ。 |
ビフェ・デ・トゥバルン (Bife de Tubarão) |
〃 | サメのステーキ。アゾレス諸島では多種のサメが獲れる。エイと並んで大衆魚に近い存在。 | |
ビフェ・デ・アトゥン (Bife de Atum) |
〃 | マグロのステーキ。アゾレス諸島では日本のマグロ類の全種を含め、計5種が獲れる。トロの部分は非常に人気が高い。ソースはモーリョ・ヴィラォンが定番。 | |
ポルヴォ・アサード (Polvo Assado) |
〃 | ||
155px | ルラス・アサード (Lulas Assado) |
〃 | |
ポルヴォ・ギザード (Polvo Guisado) |
テルセイラ島 サンミゲル島 |
タコの赤ワイン煮込み。 | |
155px | ルラス・ギザーダス (Lulas Guisadas) |
イカのシチュー。 | |
ルラス・コン・ナタス (Lulas com Natas) |
ピコ島 サンミゲル島 |
イカのシチュー・クリームソース仕立て(イカのストロガノフ)。 | |
モーリョ・ア・ペスカドール (Molho à Pescador) |
グラシオーザ島 | 猟師風・魚のシチュー。モーリョ・ア・ペスカドールは “ 漁師のソース ” の意味。第20代ポルトガル大統領のマルセロ氏お気に入りの一品。 | |
カルディラーダ・デ・コングロ (Caldeirada de Congro) |
ヨーロッツパアナゴのシチュー。 | ||
カタプラーナ (Cataplana) |
カタプラーナはポルトガル本土のアルガルヴェ地方の伝統料理だがアゾレス諸島でも一般的である。特にカサガイをふんだんに使うのは特産地ならでは。 | ||
モレイラ・フリータ (Moreia Frita) |
ウツボの唐揚げ。アゾレス諸島では数種のウツボが獲れる。 | ||
カベッサ・デ・ルラス・フリータス (Cabeças de Lulas Fritas) |
イカのゲソ唐揚げ。カベッサは “ 頭 ” の意味(イカは頭足類のため)。 | ||
エスペターダ・デ・ペイシェ (Espetada de Peixe) |
魚介類のケバブ。串を宙づりで供卓するプレゼンテーションが観光客に人気。串の先端から垂れる肉汁の受け皿として下にサイドディッシュを配置するのが慣例。 | ||
カヴァコ (Cavaco) |
セミエビはアゾレス諸島の代表的な甲殻類。塩ゆでやグリルで食す。5月~8月までは禁漁。小型のヒメセミエビも同様に調理される。 | ||
カランゲージョ・フィダルゴ (Caranguejo Fidalgo) |
ピコ島 サンジョルジュ島 |
8cmほどのイワガニの一種。アゾレス諸島では磯で捕獲する狩猟的な伝統食材で市場には一般的に流通しない。レストランのグランドメニューには登場しない珍味。 | |
パグロ (Paguro) |
ヤドカリ。アゾレス諸島の一部の漁村では、塩ゆで、グリル、マリネで食用とされている。市場には一般的に流通しない。レストランでは味わえない珍味。 | ||
アメイジョアシュ・ダ・カルデイラ・デ・サントクリスト (Amêijoas da Caldeira de Santo Cristo) |
サンジョルジュ島 グラシオーザ島 |
サンジョルジュ島のカルデイラ・デ・サントクリストはヨーロッパアサリの保護地区。名産地として知られるが観光客が口にできることは少ない。 | |
ブジオス (Búzios) |
巻貝の塩ゆで。アゾレス諸島に生息するナンカイボラとツロツブリボラが使われる。 | ||
ラパス (Lapas) |
カサガイのグリル。ニンニクで風味付けして焼き、熱々のうちにバターをのせ、レモンを絞って食す。 | ||
ラパス・デ・モーリョ・アフォンソ (Lapas de Molho Afonso) アフォンソ・デ・ラパス (Afonso de Lapas) |
サンミゲル島 | ||
クラーカス (Cracas) |
テルセイラ島 | フジツボの塩ゆでの冷製。ニンニク、タマネギ、パセリの茎を加えて茹でる場合もある。身を食し、殻に残った汁を飲み、空いた殻に白ワインを注いで嗜むのが通。 |
※ ヨーロッパアサリは「アメイジョア・ボア」(Amêijoa Boa)と呼ばれる。1984年に日本と同種のアサリ「アメイジョア・ジャポネーザ」(Amêijoa Japonesa))を導入したことで本土では混在して生息しており、全般的に “ アサリ ”(アメイジョア)として扱われる。両種は同じマルスダレガイ科アサリ属で外観で安易に判断することは困難だが、通称「ボア」は 2本の水管が分岐していることで判断できる。ポルトガルの有名なアサリ料理には安価なベトナム産の二枚貝(白い貝殻で脇に縦一本の黒いラインが特徴)が多く使われるようになっているが観光客は知る由もない。
肉類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
カルニ・ドス・アソーレス (Carne dos Açores) ※EU・地理的表示保護(PGI) |
ー | ||
ビフェ・ア・リジナル (Bife à Regional) |
諸島全域 | レストラン・アルシデスが発祥。 | |
ビフェ・ア・カヴァル (Bife à Cavalo) |
〃 | ||
ビフェ・コン・モーリョ・デ・ナタス (Bife com Molho de Natas) |
ピコ島 テルセイラ島 サンミゲル島 |
ビーフステーキのクリームソース添え。全島で一般的なビフェ・ア・リジナルやビフェ・デ・ピメンタと並んで多く見られる。 | |
ビフェス・コン・モーリョ・デ・カラマオン (Bifes com Molho de Camarão) |
ピコ島 | ビーフステーキの海老ソース添え。 | |
アルカトラ (Alcatra) |
テルセイラ島 | 地元民は甘い菓子パン「マッサ・ソヴァーダ」と食すのが慣例。アルカトラは観光客の目玉料理だが多くの人々は知らずにパンやライスを注文する。 | |
ソパ・デ・サラパテル (Sopa de Sarapatel) |
テルセイラ島 | ||
155px | モーリョ・デ・フィガード (Molho de Fígado) |
コルボ島 テルセイラ島 |
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155px | カソイラ・デ・ポルコ (Caçoila de Porco) |
フローレス島 | |
モーリャ・デ・カルネ (Molha de Carne) |
ピコ島 ファイアル島 |
クリスマスに供される伝統料理。 | |
ドブラーダ・コン・フェイジャアオン (Dobrada com Feijão) |
ハチノス(牛の胃)と豆のシチュー。 | ||
マォン・デ・ヴァカ (Mão de Vaca) |
〃 | 牛足のシチュー。アゾレス諸島ではジャガイモが使われるが本土では豆などが使われる。 | |
カルネ・ギサーダ (Carne Guisada) |
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カブリット・アサード (Cabrito Assado) |
仔山羊のロースト。 | ||
トレスモシュ (Torresmos) トレスモシュ・デ・カビーニョ (Torresmos de Cabinho) |
テルセイラ島 | トレスモシュは全島で食されているが、テルセイラ島はそれらと異なり、ドライに仕上げる。 | |
トレスモシュ (Torresmos) トレスモシュ・デ・ヴィーニャ・ダリョス (Torresmos de Vinha d' Alhos) |
諸島全域 | アゾレス諸島とマデイラ諸島の伝統料理。マリネした豚肉をラードで調理したもの。ヤムイモが添えられるのが定番。マデイラ諸島はジャガイモが一般的。 | |
イスカス・デ・フィガード (Iscas de Fígado) イスカス・ピカンテス (Iscas Picantes) |
レバー炒め。 | ||
イントレコースト (Entrecosto) |
スペアリブのロースト。ピアノの鍵盤を意味する。 | ||
レイタオン・ア・バイラーダ (Leitão à Bairrada) |
子豚の丸焼き。 | ||
モエーラシュ・ピカンテス (Moelas Picantes) |
鶏の砂肝・ピリ辛煮。本土で「モエーラシュ」といえば “ 砂肝のトマト煮 ” を意味する。 | ||
アジニャス・デ・ピカンテス (Asinhas de Picantes) |
手羽のピリ辛焼き。 | ||
フランゴ・コン・メル (Frango com Mel) |
鶏のハチミツ焼き。パト・コン・メル(Pato com Mel) |
カーサ・シルヴェストレ
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ぺルジス (Perdiz) |
ヤマウズラ。 | ||
コエリョ (Coelho) |
ウサギ。 |
※カーサ・シルヴェストレ(Caça Silvestre)は、ジビエ(仏:Gibier)と同義。
カタツムリ
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
カラコーイシュ・コジ―ドス (Caracóis Cozidos) |
グラシオーザ島 ピコ島 テルセイラ島 サンミゲル島 |
(学名:Helix aspersa) |
※ポルトガルでは主に3種類が養殖されている。
海藻類
※アゾレス諸島には4種の食用海藻類が生息している。心疾患などの予防に効果があるとする社説がポルトガルで発表されたことで新たな健康食材として注目されている。
スープ類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ソパ・デ・ペイシェ (Sopa de Peixe) |
諸島全域 | 魚のスープ。ポルトガル全土で一般的なスープだが、アゾレス諸島では近海で獲れる様々な地魚が使われる定番中の定番のスープ。 | |
ソパ・デ・カルニ (Sopa de Carne) |
〃 | 肉のスープ。 | |
ソパス・ド・エスピリト・サント (Sopas do Espírito Santo) |
〃 | 聖霊スープ。聖霊祭に供される伝統的なもので、各島、自治体、教区で多少レシピは異なるが共通するのはパンが使われる点。アソルダ(Açorda)の一種。 | |
ソパ・アゼーダ (Sopa Azeda) |
ファイアル島 | アゼーダは “ 酸っぱい ” の意味。酸味は加える酢によるもの。 | |
カルド・デ・ナーボス (Caldo de Nabos) カルド・デ・ナーボス・ダ・テッラ (Caldo de Nabos da Terra) |
サンタマリア島 | カブのスープ。(Nabo de Santa Maria)が使われる。 | |
ソパ・デ・アグリアォン (Sopa de Agrião) |
フローレス島 | クレソンのスープ。 | |
ソパ・デ・フンショ (Sopa de Funcho) |
テルセイラ島 | フェンネルのスープ。 | |
カルド・デ・ペイシェ (Caldo de Peixe) |
ピコ島 |
魚のスープ。カルドは “ 出汁 ” を意味する。ピコ島発祥の漁師料理とされる。 | |
ソパ・デ・マリスコ・ノ・パォン (Sopa de Marisco no Pão) ソパ・デ・ペイシェ・ノ・パォン (Sopa de Peixe no Pão) |
フローレス島 ピコ島 テルセイラ島 サンジョルジュ島 サンミゲル島 |
アゾレス諸島で比較的多く見られる。パンの中のスープには近海で獲れる様々な地魚や甲殻類が使われる。パイ包みのように器を生地で覆い調理するタイプもある。 |
※(Sopa do Dia)
米類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
アローシュ・ブランコ (Arroz Branco) |
諸島全域 | 白飯。ブランコは “ 白 ” の意味。ポルトガルの伝統米である「カロリーノ」は、EU・地理的表示保護(PGI)。 | |
アローシュ・デ・ラパス (Arroz de Lapas) |
〃 | カサガイご飯。特産地であるアゾレス諸島ならではの単品メニュー。本土では「アローシュ・デ・マリスコス」の食材の一部として加えらる場合が多い。 | |
アローシュ・デ・コングロ (Arroz de Congro) |
〃 | アナゴご飯。 | |
アローシュ・デ・マリスコス (Arroz de Mariscos) |
〃 | 海鮮ご飯。 | |
スシ・デ・カヴァーラ (Sushi de Cavala) ニギリ・デ・カヴァーラ (Nigiri de Cavala) |
ー | サバの握り寿司。アゾレス諸島では高鮮度のサバが各島内に流通する。日本のサバの名産地に見られる「酢締め」をしない寿司や刺身も食されている。 | |
アローシュ・チャウチャウ (Arroz Chau Chau) |
ー | チャーハン。パイナップル入りも存在する。 |
パン類
シャルクタリーア
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
モルセラ・コン・アナナス (Morcela com Ananás) |
諸島全域 | モルセラのパイナップル添え。モルセラは豚の血を原料としたブラッドソーセージ。 | |
モルセラ・コン・ラランジャ (Morcela com Laranja) |
ピコ島 ファイアル島 テルセイラ島 |
モルセラのオレンジ添え。 | |
リングィーサ・コン・イニャーミ (Linguiça com Inhame) |
ピコ島 サンジョルジュ島 |
リングィーサのヤムイモ添え。 | |
アリェイラ・フリータ (Alheira Frita) |
サンタマリア島 | アリェイラのフライ。 | |
ショウリース・ア・ボンベイロ (Chouriço à Bombeiro) |
諸島全域 | チョリソーの炙り焼き。ボンベイロは “ 消防士 ” の意味。専用の陶器に高度数の蒸留酒を注ぎ、引火して調理する。観光客に人気でポルトガル全土で供されている。 | |
ぺ・デ・トレーシュモ (Pé de Torresmo) |
〃 | ||
155px | パスタ・デ・ショウリース (Pasta de Chouriço) |
〃 | チョリソーのパテ。 |
※シャルクタリーア(Charcutaria)は、シャルキュトリ(仏:Charcuterie)と同義。獣肉類や家禽類を原料としたソーセージ、ハム、パテなどの加工食品の総称。
チーズ
パスタ
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
イスパゲーチ・ネグロ (Esparguete Negro) |
ファイアル島 テルセイラ島 サンジョルジェ島 サンミゲル島 |
イカ墨を練り込んだスパゲティ。アゾレス諸島で比較的多く見られる。味付けは店によって異なるが使われる具材はエビが一般的。 |
ジャンクフード
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
パォン・デ・アンブルゲル・ネグロ (Pão de Hambúrguer Negro) |
ファイアル島 テルセイラ島 ピコ島 サンジョルジェ島 |
黒いハンバーガー。アゾレス諸島で比較的多く見られる。具材は、レタス、トマト、タマネギ、チーズ、目玉焼きにローストビーフ、ハム、ベーコンやシーフード。 | |
ピッツァ・コン・アナナス (Pizza com Ananás) |
提供店全般 | ピザのパイナップル添え。アゾレス諸島はパイナップルが名産であるため一般的。類似したものではカナダのハワイアンピザがある。 |
※ ジャンクフードはポルトガル語で「コミーダ・デ・プラスチコ」(Comida de Plástico)という。
デザート
フルーツ
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
フルータス・ドス・アソーレス (Frutas dos Açores) |
ー | ポンタ・デルガダのグラッサ市場 | |
アナナス・ドス・アソーレス (Ananás dos Açores) ※EU・保護原産地呼称(PDO) |
サンミゲル島 | パイナップル。 1840年代から栽培されており、ポルトガル随一の人気を誇る。 | |
マラクジャー・ドス・アソーレス (Maracujá dos Açores) ※EU・保護原産地呼称(PDO) |
〃 | パッションフルーツ | |
メロア・デ・サンタマリア (Meloa de Santa Maria) ※EU・地理的表示保護(PGI) |
サンタマリア島 | メロン | |
トマーチ・カプーシュ (Tomate Capucho) |
ホオズキ |
ソース・調味料
画像 | 料理名 | 地域 | |
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モーリョ・デ・ヴィラォン (Molho de Vilão) |
諸島全域 | アゾレス諸島を代表する万能ソース。塩、ニンニク、パプリカ、酢、白ワインを原料とする。野菜、肉、魚介類のコジード、グリル、フライなどに多用される。 | |
モーリョ・デ・セボラーダ (Molho de Cebolada) |
タマネギソース。セボラーダは “ タマネギ ” の意味。 | ||
モーリョ・デ・ナタス (Molho de Natas) |
ピコ島 サンミゲル島 |
クリームソース。ナタスは “ クリーム ” の意味。マッシュルームやベーコンを加える場合もある。主にビーフステーキやイカ料理に使われる。 | |
ピメンタ・デ・テッラ (Pimenta da Terra) |
諸島全域 | パプリカを基調とした万能調味料。単にピメンタとも呼ばれる。フレッシュチーズのケイジョ・フレシュコには必ず添えられる。他にも好みで多用される。 | |
モーリョ・デ・ピリピリ (Molho de Piri Piri) |
〃 | アゾレス版タバスコ。 | |
モーリョ・クルー (Molho Crú) |
〃 | アゾレス風ドレッシング。クルーは “ 生 ” の意味。フランスのヴィネグレットソースや中南米やカリブ海地域のクレオールソースに近い。 | |
ドース・デ・アナナス (Doce de Ananás) |
〃 | パイナップルのジャム。 | |
ドース・デ・カプーシュ (Doce de Capucho) |
〃 | ホオズキのジャム。 | |
ドース・デ・アモーラ (Doce de Amora) |
〃 | ブラックベリーのジャム。 | |
メル・ドス・アソーレス (Mel dos Açores) ※EU・保護原産地呼称(PDO) |
〃 | アゾレス産のハチミツ。養蜂は16世紀に始まり、その伝統に基づいて作られている。 | |
マンテイガ・ドス・アソーレス (Manteiga dos Açores) ※EU・地理的表示保護(PGI) |
〃 | アゾレス産のバター。チーズにも定番で添えられる。職人によって伝統的に生産されている。レストランではミニパックが一般的。 |
※調理におけるソース、チーズやパンなどに添えられる調味料の他、定番で添えられるものを含めている。