アゾレス諸島の淡水魚介類一覧

提供: Tomatopedia
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Map of Azores.png

概要

アゾレス諸島は豊富な海洋水産物が主要となっている。 観光客のグルメや船を繰り出してのレジャーフィッシングに関しても、それを占める。 研究者たちによって近海に生息する海棲哺乳類、魚介類、藻類、または諸島内に生息する海鳥、野鳥、獣類、両生類、軟体動物、昆虫、植物などは把握されているものの、淡水生物に関しては深く目を向けられていない。 また、海辺の岩礁ではカサガイ、フジツボ、海藻類、イワガニを採取することも可能で、竿を投じればベラなどの魚も釣れる。 本来、船を必要とする魚類も波が荒れた日は海辺で釣れるため、それを狙うほど磯釣りがメインである。 逆に川釣りや湖釣りは全く盛んではなく、それを食用とするのは個人の趣味範囲でとどまっている。

美しい自然、島によっては山があり、川はおろか滝も存在するため、諸島固有の淡水魚、甲殻類、貝類、藻類などが生息している可能性は十分に考えられる。

魚類

コイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Barbus barbus - Common Barbel.png バルボ
(Barbo)
バーベル
Barbus barbus
体長は30cm、最大120cm。
※ヨーロッパ大陸に広く生息するため在来種かは不明。

ウナギ科

画像 現地名 一般名(学名)
Anguilla anguilla - European Eel.png エンギーア
(Enguia)
メイシャオン
(Meixão)
ヨーロッパウナギ
Anguilla anguilla
体長は50cm、最大でオス122cm・メス133cm。ヨーロッパ各国では美食として尊ばれるがポルトガルでは重要視されていない。アゾレス諸島ではアナゴの方が美食的価値は高い。※回遊性。
155px アングーラ
(Angula)
ベイビー・エルス
(Baby Eels)
ウナギの稚魚。スペインを筆頭にヨーロッパでは美食として成体のウナギよりも非常に高価な食材だがポルトガルでは重要視されていない。日本では “ 白いダイア ” と称されるが養殖に用いる。

外来種

コイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Cyprinus carpio - European Carp.png カルパ
(Carpa)
コイ
Cyprinus carpio
体長は31cm、最大120cm。東ヨーロッパと西アジアが原産で、12世紀に西ヨーロッパに導入された。中世にはイベリア半島に拡大した。
Rutilus rutilus - Common Roach.png ガルドン
(Gardon)
ローチ
Rutilus rutilus
体長は10~30cm。サンミゲル島。

サンフィッシュ科(スズキ目)

画像 現地名 一般名(学名)
Micropterus salmoides - Largemouth Bass.png アシガ
(Achigã)
オオクチバス
Micropterus salmoides
オオクチバス属。体長は40cm、最大97cm。1898年、サンミゲル島のカルデラ湖であるセッテ・シダーデス湖へ導入された。ポルトガルにおいて初の導入。

カワカマス科

画像 現地名 一般名(学名)
Esox lucius - Northern Pike.png ルシオ
(Lúcio)
ノーザンパイク
Esox lucius
体長は50cm。和名はキタカワカマス。サンミゲル島のフルナス湖流域で生息が確認されている。

ペルカ科

画像 現地名 一般名(学名)
Sander lucioperca - Pike Perch.png ルシオペルカ
(Lucioperca)
パイクパーチ
Sander lucioperca
サンミゲル島。

サケ科

画像 現地名 一般名(学名)
Oncorhynchus mykiss - Rainbow Trout.png トゥルッタ・アルコ・イーリス
(Truta Arco Íris)
ニジマス
Oncorhynchus mykiss
原産地は北米(太平洋側)で体長は30~45cm。ポルトガルでは1960年代に養殖を開始。ピコ島とサンミゲル島。

関連項目