ベルジャン・フリッツ

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ベルジャン・フリッツ

ベルジャン・フリッツ(Belgian Fries)は、ベルギーの代表的な国民食であり、世界で広く知られているフライドポテトの元祖である。

起源

15世紀初頭にスペイン人が新世界からジャガイモをヨーロッパに持ち込み、その200年後に現在のベルギー南部に位置するリエージュやナミュール州の都市ディナンの人々がジャガイモを揚げたのが起源とされている。 もともとは、ムーズ川で小魚を獲って揚げていたのが始まりで、冬になると川が結氷(けっぴょう)するため、同じ要領でジャガイモを調理することで、ベルジャン・フリッツが誕生した。

ムーズ川(フランス語:Meuse)は、オランダ語やドイツ語ではマース川(Maas)とよばれる。 フランスを水源とし、フランス、ベルギー、オランダを約950km通過して北海へ注ぐ川である。

特徴

ベルジャン・フリッツの厚さは約1cmの太めで、二度揚げをするのが基本である。 さらに、馬と牛の脂を混合した独特な油で揚げられる。

ベルギーのフリッツ文化

フリッツ博物館

呼称問題

ベルジャン・フリッツは、「フレンチ・フライ」(French fries)の名で広く伝わった。 現在もベルギーの公用語が、フランス語・ドイツ語・オランダ語であるように、第一次世界大戦中、ベルギーでフランス語を話す地域に駐留していたアメリカ兵は、自分たちがフランスにいると勘違いしていたことに起因する。 この料理を食べた兵士たちは「フレンチフライ」という呼び名をつけた。

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