八宝菜
八宝菜（はっぽうさい/八寶菜：パーパオツァイ）
八の定義
中国の長江流域では、今でも一般的に八宝菜と呼ばれるちょうど8種類の食材が指定されているが、主な食材の種類は地域によって、さらには家庭によってさまざまである。
例えば浙江省では、八宝菜の材料として、木綿豆腐（白豆腐）、冬菜の茎（冬菜杆）、大根（白萝卜）、人参（胡萝卜）、厚揚げ（油豆腐）、シログワイ（荸荠）、赤唐辛子（红辣椒）、葉ニンニク（青蒜苗）などが使われる。 その後、赤唐辛子や葉ニンニクを調味料として数えるようになり、豆もやし（黄豆芽）やタケノコ（竹笋）を加えて、さらに8種類となった。
一方、安徽省蕪湖市では、大根（白萝卜）、人参（胡萝卜）、キクラゲ（木耳）、椎茸（香菇）、ユリ科ワスレグサ属の花蕾（黄花菜）、押し豆腐（香干）、押し湯葉（豆腐皮）、タケノコ（冬笋）またはカラシナの茎（芥菜杆）の漬物（酸菜杆）である。
しかし、日本では「八」はあくまでイメージであり、実際には8種類以上でも8種類未満でも八宝菜と呼ばれることが多い。
効能
中国では八宝菜に用いる具材は料理に風味を与えるために使われ、口の中をすっきりさせ、食欲を増進させる効果があるとされる。 また、八宝菜に含まれる有機酸と塩分が体内で消化することによって、アルカリ性のミネラルが生成され、体内の酸塩基平衡を整え、血液が強酸性になるのを防ぐとされている。
多様性
「什錦湯麺」
五目つゆ麺
聘珍樓 横濱本店
（神奈川・横浜中華街）
「什錦炒麺」
五目焼きそば（普通焼き）
聘珍樓 横濱本店
（神奈川・横浜中華街）
「什錦炒麺」
五目焼きそば（カタ焼き）
聘珍樓 横濱本店
（神奈川・横浜中華街）
「八珍鍋粑」
おこげの五目あんかけ
聘珍樓 横濱本店
（神奈川・横浜中華街）
「什錦湯麺」
五目そば
萬珍樓 本店
（神奈川・横浜中華街）
「什錦香炒麺」
五目焼きそば（柔らかい麺）
萬珍樓 本店
（神奈川・横浜中華街）
「什錦香炒麺」
五目焼きそば（硬い麺）
萬珍樓 本店
（神奈川・横浜中華街）
「福建海鮮飯」
五目あんかけ炒飯
萬珍樓 本店
（神奈川・横浜中華街）
ギャラリー
「松露油季節菜」
八種野菜のトリュフオイル炒め
聘珍樓 横濱本店
（神奈川・横浜中華街）
「什錦八寶菜」
八宝菜（豚肉、海老入り）
萬珍樓 本店
（神奈川・横浜中華街）
「八宝菜」
ハッポウサイ
民生 廣東料理店
（兵庫・神戸中華街）
「八宝菜」パァーポーツァイ
取り合せ煮込み
中国料理館 会楽園
（長崎・長崎新地中華街）
