スチユードトマース(蒸赤茄子:むしあかなす)は、1872年(明治5)に刊行された『西洋料理通』(著者: 仮名垣 魯文/挿絵:河鍋 暁斎)に記載されている料理であり、日本でトマトが登場する最も古いレシピである。
同じ年の『新聞雑誌』に、砂糖と酢をかける、串に刺して焼く、バターで蒸し焼きにするとある。
材料
- 赤茄子:八個
- 胡椒
- 塩
- 牛酪(バター):一斤十六分の二
- 酢:一合
製方
赤茄子を細切りにして蒸鍋に入れ、胡椒と塩を散らし、それを静かに二十分蒸すこと。
そこに酢を入れ、それよりまた静かに五分蒸するること。
『西洋料理通』後編・第七章(第百等)
参考文献