「アイスランド料理一覧」の版間の差分
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日本でも美味とされる種であるが、鯨料理専門店などでしか食することはできない。 | 日本でも美味とされる種であるが、鯨料理専門店などでしか食することはできない。 | ||
日本は捕鯨国であるが、クジラという名称で総括されており、種の表記は曖昧で認知度も低く、ほとんどの人々は黒ずんだ肉を思い浮かべる。 | 日本は捕鯨国であるが、クジラという名称で総括されており、種の表記は曖昧で認知度も低く、ほとんどの人々は黒ずんだ肉を思い浮かべる。 |
2024年3月24日 (日) 12:57時点における版
地熱料理
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
クヴェラブロイス (Hverabrauð) |
ー | 温泉パン。ルグブロイスと変わらないが最大の特徴は地熱を利用して現場の温度に応じて10~24時間かけて焼成することである。 | |
〃 | クヴェラゲルジ (Hveragerði) |
クヴェラゲルジには1896年の地震で形成された多くの温泉や噴気孔がある。これらを利用した地熱オーブンは伝統的に料理やパンの調理に利用されている。 | |
〃 | 〃 | クヴェラゲルジ地熱公園(Hveragarðurinn) | |
〃 | ミーヴァトン (Mývatn) |
||
〃 | ロイガルヴァトン (Laugarvatn) |
Geothermal Bakery | |
〃 | ヘイマエイ島 (Heimaey) |
ウェストマン諸島で唯一の有人島。 | |
フェベーラソーニン・エッグ (Hverasoðin egg) |
クヴェラゲルジ (Hveragerði) |
温泉卵。 | |
155px | 〃 | クヴェラゲルジの川を上流へ歩くと氷河の冷水と熱泉が混じる適温の場所があり、大自然の中で露天風呂が楽しめる。それより温度が高い場所で卵を茹でるのは恒例。 |
※アイスランドでは、これらの噴気孔は民間の共同の調理場として開放しているところもある。
野菜類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
(Rófur) |
ルタバガ。アブラナ科アブラナ属。19世紀初頭にアイスランドで栽培が始まった。ビタミンCが豊富で “ 北のオレンジ ”(Appelsína norðursins)とも呼ばれる。 | ||
ローフスタッパ (Rófustappa) |
ルタバガを裏漉ししたもの。料理の添え物として定番。ソーラマートゥルには付きもの。 | ||
155px | カスタフラ (Kartafla) |
ジャガイモ。料理の添え物として定番。 | |
カスタフルゥル・イ・ウップストゥーフ (Kartöflur í Uppstúf) |
茹でたジャガイモのホワイトソース添え。単品料理でありつつ、料理の添え物としても定番。これ自体がソースの代りにもなる。 | ||
155px | カルトョフルムゥス (Kartöflumús) カルトョフルスタッパ (Kartöflustappa) |
マッシュポテト。料理の添え物として定番。ソーラマートゥルには付きもの。 | |
ラゥズカル (Rauðkál) |
ムラサキキャベツ。料理の添え物として定番。 | ||
グライナル・ベウニル (Grænar Baunir) |
インゲンマメ。料理の添え物として定番。 |
魚介類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
グラフラックス (Graflax) |
タイセイヨウサケ。日本で一般的に流通するスモークサーモンのような脂っぽさや水っぽさはなく、生ハムのように硬化しているのが特徴。 | ||
サルトシールド (Saltsíld) |
ニシンの塩漬けマリネ。 | ||
155px | ルゥマギン (Rauðmaginn) |
ダンゴウオ(ランプフィッシュ)の燻製。乾物にもされる。 | |
ソスクル (þorskur) |
タラ。アイスランドは世界有数のタラの産地であるため、生鮮も流通するが、あえて塩漬けを伝統的に用いる場合も多い。塩抜きして蒸すのが定番。 | ||
プロックフィスクル (Plokkfiskur) |
タラのマッシュポテト。家庭料理としても作られ、隠し味にカレー粉を少々加えるのは知られている。ライ麦パンとバターで食すのが定番。 | ||
ゲルル (Gellur) |
ゲルルは “ タラの舌 ” の意味。実際には舌ではなくノド周辺の筋肉質な部位。塩漬けと生鮮のものが販売されている。 | ||
クットマーガル (Kútmagar) |
タラのの胃にタラの肝を詰めて茹でたもの。 | ||
ソスクハウス (Þorskhaus) |
タラの頭。オオカミウオの頭も使われる。 | ||
ステイクトゥル・ソスクル (Steiktur þorskur) |
タラのカツ。 | ||
フィスキボルル (Fiskibollur) |
タラのすり身団子。自由に成形できるすり身と最初からボール状になったものが流通している。 | ||
155px | スケ―トゥ (Skötu) |
エイ。12月23日の聖日ソールラオクスメッサに供される伝統料理。発酵させるためアンモニア臭をともなう。ソースは羊の脂。個性の強い一品。 | |
ブレイキャ (Bleikja) |
ホッキョクイワナ。 | ||
ライクュル (Rækjur) |
ホンホッコクアカエビ。小型だが、パーティー用のエビとしても重宝される。 | ||
フーマル (Humar) |
ヘプン (Höfn) |
ヨーロッパアカザエビ。アイスランドのロブスターと称されるが、テナガエビの一種。ガーリックバターが人気。フーマルを使ったスープも定番。 | |
ハルプディスカル (Hörpudiskur) |
ブレイザフィヨルズル (Breiðafjörður) |
オーロラニシキ。イタヤガイ科カミオニシキ属。アイスランドのホタテ的な存在。北部の産地周辺や観光系レストラン以外は一般的な食材ではない。 | |
ブラゥスケル (Bláskel) |
ブレイザフィヨルズル (Breiðafjörður) スティッキスホールムル (Stykkishólmur) |
ヨーロッパイガイ。イガイ科イガイ属。アイスランドのムール貝(同属)。北部の産地周辺や観光系レストラン以外は一般的な食材ではない。 |
→主な記事:アイスランドの魚介類
獣肉類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ランバスカンキ (Lambaskanki) |
ラムのスネ肉。 | ||
ランバシュニッツセル (Lambasnitsel) |
ラムのカツ。シュニッツェルや日本のカツレツの一種。 | ||
155px | (Höfuðostur) |
羊の脳。 | |
ホーサキョット (Hrossakjöt) フォーラルダキョット (Folaldakjöt) |
ー | 馬肉。成馬肉(ホーサキョット)と生後9か月または1~2歳の仔馬肉(フォーラルダキョット)の2種類に分けられる。仔馬の方が高い。 | |
ホーサステイク (Hrossasteik) |
馬肉ステーキ。 | ||
フレィンディル (Hreindýr) |
トナカイ。 | ||
フレィンディラパティエ (Hreindýrapaté) |
トナカイのパテ。 |
→主な記事:アイスランドの獣鳥類
野鳥類
※アイスランドのジビエ。果実系のソースやグレイビーソースが主流。
→主な記事:アイスランドの獣鳥類
海棲哺乳類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
クヴァルキョット (Hvalkjöt) |
ー | クジラ肉。アイスランドでは個体数に影響がないミンククジラが食用とされている。上質な肉で血生臭さや獣臭がなく、訪れる観光客にも非常に評価が高い。 | |
クヴァルステイク (Hvalsteik) |
クジラのステーキ。鯨肉となると構えてしまう欧米人もいるが、アイスランドへ訪れる人々は挑戦的に食する。彼らからはビーフステーキを超える味として高い評価を得ている。 | ||
ハル・クヴァルゥル・サシミ (Hrár Hvalur Sasimi) |
クジラの刺身。身は黒ずんだものではない。アイスランドでは定番。日本のワサビの栽培も行われている。 | ||
セルキョット (Selkjöt) |
ー | アザラシの肉。先住民の重要な食糧であったが、現在は日常的な食材ではない。スールマートゥルなどの伝統的な食材として限定的に用いられる。肉よりヒレが珍重される。 | |
セルステイク (Selsteik) |
アザラシのステーキ。通常、一般的ではなく、レストランのグランドメニューにもない。 |
※アイスランドのクジラ肉が高く評価されているのは、ナガスクジラ属の種であり、ステーキ、刺身においても上等な身しか使わず、他は塩漬けや燻製にする。
日本でも美味とされる種であるが、鯨料理専門店などでしか食することはできない。
日本は捕鯨国であるが、クジラという名称で総括されており、種の表記は曖昧で認知度も低く、ほとんどの人々は黒ずんだ肉を思い浮かべる。
全ての種のクジラが美味であるかといえば、そうでもなく、これはクジラが美味いか不味いかを左右する要因にもなっている。
→主な記事:アイスランドの獣鳥類
スープ
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
キョットスーパ (Kjötsúpa) |
仔羊のスープ。 “ 肉のスープ ” の意味だが、実際はラム肉のスープの代名詞である。 | ||
フィスキス―パ (Fiskisúpa) |
魚のスープ。 | ||
ショアバリエッタス―パ (Sjávarréttasúpa) |
魚介類のスープ。 | ||
フーマルス―パ (Humarsúpa) |
ヨーロッパアカザエビのスープ。英語のメニュー表記はロブスタースープ。 | ||
ブロイズスーパ (Brauðsúpa) |
ライ麦パンのスープ。 | ||
スヴェッパスーパ (Sveppasúpa) |
キノコのスープ。 | ||
トマトゥスーパ (Tómatsúpa) |
トマトスープ。 | ||
レッド・ホット・ラヴァ・スープ (Red Hot Lava Soup) |
ヴィーク村 | 観光施設「ラヴァ・ショー」に併設されたレストランで提供されているスープ。 “ 赤く熱い溶岩スープ ” の意味。 |
パン
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ルグブロイス (Rúgbrauð) |
国内全域 | ライ麦パン。 | |
フラットカーカ (Flatkaka) フラットコークル (Flatkökur) |
アイスランドの伝統的なフラットブレット。地衣類を生地に混ぜたフィヤトラグラッサ・フラットコークルもある。 | ||
ルイヴァブロイズ (Laufabrauð) |
ルイヴァは “ 葉っぱ ” の意味。幾何学模様が特徴。クリスマスに供される伝統的なパン。 | ||
ブロイズテルタ (Brauðterta) |
サンドイッチ・ケーキ。特産の小エビが使われることが多い。類似した料理は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ロシアにもある。 |
※パンはアイスランド語でブロィズ(Brauð)という。
米・粥
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
グロイトゥル (Grautur) |
お粥。入植時代の厳しい環境では野草類や地衣類のみを煮込んだ簡素な水粥が食された。今日ではオーツ麦が主体で、ミルク、果実などを使ったデザート風が一般的である。 | ||
フリィスグリョヨーナグロイトゥル (Hrísgrjónagrautur) ヨーラグロイトゥル (Jólagrautur) |
米の粥。別名 “ クリスマス(ヨーラ)粥 ” とも呼ばれる。アイスランドは稲が豊穣に実る地ではないが、祝いの席で供される伝統的なもの。基本はミルク仕立て。 |
ソーラマートゥル
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ソーラマートゥル (Þorramatur) |
ー | ソーセージやハムなどの獣肉加工品であるシャルキュトリと似た概念で “ ドライフード ” を意味するが、それらとは異なり、独自の工程や食材が含まれる。 |
獣肉類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
スヴィズ (Svið) |
羊の頭。 | ||
スヴィザスルタ (Sviðasulta) |
羊の頭のアスピック。 | ||
ハンギキョット (Hangikjöt) |
仔羊のスネ肉のスモーク。 | ||
マガール (Magáll) |
羊のベーコン。 | ||
ルゥールピルサ (Rúllupylsa) |
羊のロールハム。アイスランドでは他の諸外国にはない独自にハムとして “ 食の箱舟 ” に登録されている。 | ||
リブラールピルサ (Lyfrarpylsa) |
羊のレバーソーセージ。スラウトゥルの一種。 | ||
ブロウズモール (Blóðmör) |
羊のブラッドソーセージ。スラウトゥルの一種。アイスランドでは学校給食の定番で子供たちも知る味。 | ||
155px | キンダキャイヴァ (Kindakæfa) キャイヴァ (Kæfa) |
羊肉のパテ。 | |
スヴィーナスルタ (Svínasulta) |
豚の頭のアスピック。 | ||
ビューガ (Bjúga) |
馬肉、豚肉、牛肉を原料としたスモークソーセージ。安価なものだが、地域によっては、12月23日の聖日ソールラオクスメッサに供される。ホワイトソースが定番。 |
※スラウトゥル(Slátur)は、リブラールピルサとブロウズモールの総称。アイスランド語で “ 屠殺 ” の意味。
魚類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ハルズフィスクル・ソスクル (Harðfiskur Þorskur) ハルズフィスクル (Harðfiskur) |
干し鱈。日本の干し鱈や氷下魚(こまい)とは異なり、無塩の寒風干しである。アイスランドでは古くはパンの代りとされていた。バターを塗って食すのが定番。 | ||
ケーストゥル・ハカール (Kæstur hákarl) ハカール (Hákarl) |
発酵させたサメ肉。単に “ ハカール ” とも呼ばれるが、これは特定のサメの名称である。強烈なアンモニア臭をともなう。蒸留酒ブレンニヴィンと合わせるのが定番。 |
スールマートゥル
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
スールマートゥル (Súrmatur) |
ー | ソーラマートゥルの一種でミーサ(乳清またはホエイと呼ばれる)に漬けた伝統料理。塩や冷蔵庫が普及する以前に生み出された保存法。乳酸由来の酸味が特徴。 | |
ブランド―ル・スールマートゥル (Blandaður Súrmatur) |
複数の食材をミーサに漬けたもの。羊の頭のアスピック、羊の燻製、羊のレバーソーセージ、羊のブラッドソーセージ、ラムの肩バラ肉、羊の睾丸が含まれる。 | ||
スールトゥ・スラウトゥル (Súrt Slátur) |
羊のブラッドソーセージ(左)とレバーソーセージ(右)。スラウトゥルの一種。粥の具にも使われる。 | ||
スーラル・スヴィダラッピル (Súrar Sviðalappir) |
羊の脚。 | ||
スールサディル・ランバティティリンガー (Súrsaðir Lambatittlingar) |
雄のラムの生殖器。 | ||
スール・クヴァルゥル (Súr Hvalur) |
クジラの脂身。 | ||
スーリル・セルシュレイファル (Súrir Selshreifar) スールサズ・セルシュレイファ (Súrsað Selshreifa) |
アザラシのヒレ。 | ||
スール・スンドゥマギ (Súr Sundmagi) |
タラの浮袋。 |
野草類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ー | ー | アイスランドでは入植時代から多くの野草類をさまざまな方法で利用してきた。 | |
ラーバルバルアスルタ (Rabarbarasulta) |
ルバーブのジャム。アイスランドの代表的なジャムで自家製も多い。植物の茎は古くからジャム、デザート、酒類の醸造などに利用してきた。料理のソースにも使われる。 |
→主な記事:アイスランドの野草類
野生キノコ類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ー | ー | キノコ狩りのシーズンには交通渋滞が起こるほどである。 | |
スヴェッパスーパ (Sveppasúpa) |
キノコのスープ。クリーム仕立てが定番。 | ||
マリネラジル・スヴェッピル (Marineraðir Sveppir) |
キノコのマリネ。伝統的な料理の一つでパーティーやビュッフェでは定番。 |
→主な記事:アイスランドのキノコ類
地衣類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ー | ー | アイスランドでは古くから地衣類を利用してきた。毎年、夏には総出で地衣類を摘みに行く。これは伝統的なもので “ 草旅行 ” と呼ばれる。 | |
フィヤトラグラッサブロィズ (Fjallagrasabrauð) グラッサブロィズ (Grasabrauð) |
地衣類を生地に混ぜたパン。伝統的なものだが、レストランで供されることは少なく、ほとんどが自家製。平らなパンのフラットカーカは市販されている。 | ||
フィヤトラグラッサミョーク (Fjallagrasamjólk) グラッサミョーク (Grasamjólk) |
地衣類のミルク煮。 | ||
フィヤトラグラッサテー (Fjallagrasate) グラッサテー (Grasate) |
地衣類のハーブティー。海外では、モス・ティー(Moss Tea)として知られる健康茶。 | ||
フィヤトラグラッサロストゥル (Fjallagrasaostur) |
地衣類を混ぜたチーズ。古くから野草類や地衣類はチーズ作りに使われてきた。今日では希少価値が高い。 |
→主な記事:アイスランドの地衣類
野生果実
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
フルゥタベル (Hrútaber) |
ブランブルキイチゴ。バラ科キイチゴ属。 | ||
ヤーズァべル (Jarðarber) |
エゾヘビイチゴ。バラ科オランダイチゴ属。 | ||
ブラべルヤリング (Bláberjalyng) |
クロマメノキ。ツツジ科スノキ属。 | ||
アーザルブラベル (Aðalbláber) |
セイヨウスノキ。ツツジ科スノキ属。 |
海藻類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ー | ー | アイスランドは海藻の宝庫である。海藻を多く食べる日本に着目し、次々と食用種を発見、利用している。 “ コンブ ” や “ ワカメ ” といった呼び名も知られている。 | |
ソル (Söl) |
ダルス属の紅藻類。アイスランドの代表的な海藻として最も知られている。通常は乾燥品。そのままスナック感覚で食すのが一般的。 |
※アイスランドの海藻および海藻食として、国外では “ ソル ” ばかりがピックアップされるが、それ以外にも古い時代に利用された海藻や伝統的に利用されている海藻もある。
→主な記事:アイスランドの海藻類
卵類
※海鳥の卵(Sjófuglaegg)は季節限定。他国では一般的ではなく輸出もしていないため、これを目的に訪れる人々もいる。他にも様々な海鳥や野鳥類の卵が食用とされる。
→主な記事:アイスランドの獣鳥類
塩蔵・乾物
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
キョットファス・サルタズ (Kjötfars Saltað ) |
肉の塩漬け。 | ||
サルタズ・セルスピック (Saltað Selspik) |
アザラシの皮の塩漬け。セルスピックは “ アザラシの皮 ” の意味。 | ||
サルタズ・セルシュレイファル (Saltað Selshreifar) |
アザラシのヒレの塩漬け。 | ||
スーリル・セルシュレイファル (Súrir Selshreifar) |
アザラシのヒレをミーサに漬けたもの。スールマートゥルの一種。 | ||
ケーストゥル・ハカール (Kæstur hákarl) ハカール (Hákarl) |
ニシオンデンザメを発酵させたもの。 | ||
155px | サルトフィスクル (Saltfiskur) |
タラの塩漬け。 “ 塩魚 ” を意味する。アイスランドは世界最大の輸出国であり、ポルトガル、スペイン、ギリシャで重宝される珍味である。 | |
ハルズフィスクル・ソスクル (Harðfiskur Þorskur) ハルズフィスクル (Harðfiskur) |
干し鱈。塩を加えず、寒風干しにする。本来は “ 硬い魚 ” を意味し、数種のタラ類や他の魚の乾物が含まれる。今日では干し鱈を指す代名詞。各部位で分けられる。 | ||
シギン・グラスレッパ (Sigin Grásleppa) |
ダンゴウオを乾燥させたもの。適度な間隔で切れ目を入れて干す。 |
ジャンクフード
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ピルサ (Pylsa) |
ピルサは “ ホットドッグ ” の意味。羊肉のソーセージとブラウンマスタードが特徴。店は屋台形式に近い。観光客には必食とされ、諸外国の要人たちも訪れている。 | ||
ハンボルガリ (Hamborgari) |
ハンバーガー。溶岩石やブラック・サンド・ビーチを彷彿させる黒いバンズは観光地や首都圏で比較的多く見られる。 | ||
ピットゥサ (Pitsa) |
アイスランドではシンプルなピザにはジャムを添えるのが定番。アイスランド大統領がパイナッツプルを添えるハワイアンピザを好まないとする発言も話題となった。 | ||
フィスクル・オグ・フランスカル (Fiskur og Franskar) |
フィッシュ・アンド・チップス。アイスランドは世界随一のタラの名産地を誇る。身の質、身の厚さ、衣や揚げ方など世界トップといっても過言ではない。ポテトは脇役である。 | ||
155px | (Black Bean Spagettí) |
黒豆スパゲッティ。観光系レストランで散発的に見られるが一般的ではない。 |
デザート
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
スキール (Skyr) |
国内全域 | アイスランドの代表的なヨーグルトとして知られるが、厳密にはフレッシュチーズの一種。味は濃厚で濃縮されたホイップ状の粘性があるのが特徴。料理にも多用される。 | |
アゥブリスティル (Ábrystir) |
〃 | ブロゥドミョーク(牛の初乳)から作られるプリン。初乳を湯煎またはオーブンで加熱しながら適度に凝固させる。シナモンシュガーやジャムで食すのが定番。 | |
ピョンヌキョクール (Pönnukaka) |
〃 | アイスランド版クレープ。一般的に細巻きにするのが多い。 | |
ヴョッフルール (Vöfflur) |
〃 | アイスランド版ワッフル。スキールを添えたり、果実やルバーブのジャムで食すのは一般的。 | |
ルムル (Lummur) |
〃 | アイスランド版ホットケーキ。小型で薄めが特徴。何枚も重ねるか並べて供される。 | |
スキールカーカ (Skyrkaka) |
〃 | スキールにグラノーラ、ジャム、果実などを添えた簡易的なチーズケーキ。家庭でも気軽に作られ、朝食にもなる。製菓店の成型したものも同名で販売される場合もある。 | |
155px | スキーリフティリエッテュル (Skyreftirréttur) ABTミョーク (ABT Mjölk) |
〃 | スキールカカと同じような材料だが、ガラス容器に層状に重ねるのが特徴。レストランのデザートでは定番。家庭でも気軽に作られる。ABTミョークとして市販もされている。 |
リョウマイス (Rjómaís) イス (Ís) |
〃 | アイスクリーム。専門店では様々な色彩とフレイバー、トッピングの食材も多彩に用意されている。好みの組み合わせで楽しむことができる。 |
ソース・調味料
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ウップストゥーフ (Uppstúf) ヤフィ二ンガー (Jafningur) |
国内全域 | アイスランド版ホワイトソース(Hvít Sósa)。 | |
ハムサトルグ (Hamsatólg) |
〃 | 羊の脂。伝統的なソースの一種として茹でたジャガイモ、エイや塩タラなどの料理に使われる。ラードと同じ製法だが残留物の油カスも入っているのが特徴。市販品も同様。 | |
スミョール (Smjör) |
〃 | アイスランド産のバター。レストランではミニパックが定番。 | |
サルト (Flögusalt) サルト (Salt) |
〃 | アイスランド産の塩。入植時代は海水から塩を生成するだけの薪がなかった。今日では地熱を利用して生産され、果実、海藻、野草、地衣類、燻製塩など多彩な塩がある。 | |
コクテイルソーサ (Kokteilsósa) |
〃 | アイスランド版のカクテルソース。構成はケチャップとマヨネーズで日本の庶民的なオーロラソースと変わらない。フライドポテトには定番で市販もされている。 |
※調理におけるソース、サーモンや干しタラやパンなどに添えられる調味料の他、定番で添えられるものを含めている。
乳製品
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ブロゥドミョーク (Broddmjólk) ブロゥドゥル (Broddur) |
国内全域 | 牛の初乳。妊娠後期および出産の数日前に乳腺で生成される乳で子供の発育を助け、病気から守るための有用物質が多く含まれている。アゥブリスティルの材料になる。 | |
ミーサ (Mysa) |
〃 | スキール製造の副産物である乳汁をろ過した液体。塩や冷蔵庫が普及する以前からスールマートゥルなど食品の保存に利用してきた。乳酸飲料にもなっている。 | |
155px | ABミョーク (AB Mjölk) |
〃 | アイスランド独特の乳製品。 “ サワーミルク ” の意味。牛乳や飲むヨーグルトとは異なり、粘度が高い。ビュッフェではソースポットで備えられる定番のもの。 |
肝油
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
ソースカ・リーシ (Þorska Lýsi) リーシ (Lýsi) |
国内全域 | タラの肝油。ビタミンA、ビタミンD、オメガ3脂肪酸を含む。アイスランドでは老若男女が健康のために愛飲するものでホテルやコテージにも無料で備えられている。 |
菓子類
画像 | 料理名 | 地域 | |
---|---|---|---|
クレイナ (Kleina) |
国内全域 | アイスランド版ドーナツ。アイスランド航空(FI)の機内食でも供されることがある。 | |
スヌーズル (Snúður) |
アイスランド版シナモンロール。 | ||
ヒョンナバンドスサエラ (Hjónabandssæla) |
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クレムケックス (Kremkex) |
首都レイキャヴィクの伝統的なクッキー。 | ||
ラックリス (Lakkris) |
アイスランド版リコリス。 |