「苏波汤」の版間の差分
(→メニュー表記) |
(→メニュー表記) |
||
21行目: | 21行目: | ||
[[File:Chinese Tomato Dishes -(红菜汤)Hong Cai Tang at Huamei Restaurant in Harbin, Heilongjiang.png|thumb|right|190px|「红菜汤」华梅西餐厅<br>(黒竜江省・ハルビン市)]] | [[File:Chinese Tomato Dishes -(红菜汤)Hong Cai Tang at Huamei Restaurant in Harbin, Heilongjiang.png|thumb|right|190px|「红菜汤」华梅西餐厅<br>(黒竜江省・ハルビン市)]] | ||
'''红菜汤'''<br> | '''红菜汤'''<br> | ||
− | + | 1925年に、马尔斯茶食店として創業した「华梅西餐厅」は、上海の「雅克红房子西餐厅」、北京の「马克西姆餐厅」、天津の「天津起士林大饭店」とともに、中国4大洋食レストランの一つとして知られている。 | |
− | + | 华梅西餐厅は、ハルビンを訪れる際に必ず立ち寄るべきグルメスポットになっており、メニューには「红菜汤」(ホンツァイタン)と表記されているが、红菜汤は必食アイテムになっている。 | |
'''莫斯科红菜汤'''<br> | '''莫斯科红菜汤'''<br> |
2023年3月26日 (日) 19:28時点における版
苏波汤(スーボータン)は、ロシアを起源とするスープで、中国の最北端および最東端に位置する黒竜江省(こくりゅうこうしょう)の省都であるハルビン市で発展し、土着したスープである。
ハルビン市
黒竜江省は、ロシア極東連邦管区の巨大都市であるウラジオストクと隣接しており、省都ハルビン市の街並みは今でもロシアの雰囲気を色濃く残している。 この街は金・清の両王朝の発祥の地であり、のちに「東洋のモスクワ」と形容された。 ハルピンのランドマークといえば、1924年にロシア人が設計したショッピングストリート「中央街」、旧ソ連の影響を受けた「スターリン公園」、ロシア正教会の「聖ソフィア大聖堂」など、大小さまざまなロシア様式の建築物が数え切れないほどある。 中国の少数民族には、中国に逃れてきたロシア人や旧ソ連の移民の子孫であるロシア系民族が含まれており、ハルピンはその子孫の主要な居住地の一つである。
歴史的背景
語源
ハルビンでは、「苏波」(スープ)、「列巴」(パン)、「布拉吉」(ドレス)、「格瓦斯」(クワス)などといったロシア語の発音を借用した方言がある。 これらの言葉の中には、中国語の発音と同義になったものや固有名詞そのものになったものもある。
苏波汤の「苏波」(スーボー)はロシア語のスープの音訳に由来し、「汤」(タン)は中国ではスープを意味する。 よって、直訳では “ スープスープ ” という重複した意味になってしまうが、これは日本で韓国の鍋料理(チゲ)をチゲ鍋(ちげなべ)と呼び、 “ 鍋鍋 ” は正しくないものの、庶民の間では意味合いとして伝わりやすく、一般的に定着してしまった経緯と同じである。
メニュー表記
红菜汤
1925年に、马尔斯茶食店として創業した「华梅西餐厅」は、上海の「雅克红房子西餐厅」、北京の「马克西姆餐厅」、天津の「天津起士林大饭店」とともに、中国4大洋食レストランの一つとして知られている。
华梅西餐厅は、ハルビンを訪れる際に必ず立ち寄るべきグルメスポットになっており、メニューには「红菜汤」(ホンツァイタン)と表記されているが、红菜汤は必食アイテムになっている。
莫斯科红菜汤
苏泊汤
酸辣汤