「ホガオ」の版間の差分

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[[File:Colombian Tomato Sauce - Hogao.png|thumb|right|200px|パタコネスとホガオ]]
 
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[[File:Bandeja paisa.png|thumb|right|200px|バンデハ・パイサ]]
 
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'''ホガオ'''(Hogao)は、スペインの[[ソフリット]]の一種であり、コロンビアの伝統的な料理である。<br>
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'''ホガオ'''(Hogao)は、スペインの[[ソフリット]]の一種であり、コロンビアの伝統的な料理である。
<p>コロンビアでは、ホガオは多くの料理に使われ、肉、米、アレパ(トウモロコシのパン)、パタコネス(青バナナをスライスしたフライ)もホガオで引き立てられる。<br>
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コロンビアでは、ホガオは多くの料理に使われ、肉、米、アレパ(トウモロコシのパン)、パタコネス(青バナナをスライスしたフライ)もホガオで引き立てられる。
コロンビアで有名なワンプレート料理であるバンデハ・パイサにも添えられる。</p>
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コロンビアで有名なワンプレート料理であるバンデハ・パイサにも添えられる。
  
 
== 由来 ==
 
== 由来 ==
<p>起源はアフリカのヨルバ族の料理である「アタソース」がルーツである。<br>
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起源はアフリカのヨルバ族の料理である「アタソース」がルーツである。
名前の由来は、古くからアホガール(ahogar)リホガール(rehogar)という調理法を表す動詞で、ゆっくり加熱調理することを意味している。</p>
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名前の由来は、古くからアホガール(ahogar)リホガール(rehogar)という調理法を表す動詞で、ゆっくり加熱調理することを意味している。
  
 
== 作り方 ==
 
== 作り方 ==
<p>伝統的には長ネギとトマトのみで作られ、丸いタマネギ、ニンニク、クミン、塩、コショウなどを弱火で炒めて作るギソとは異なるものである。<br>
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伝統的には長ネギとトマトのみで作られ、丸いタマネギ、ニンニク、クミン、塩、コショウなどを弱火で炒めて作るギソとは異なるものである。
<p>玉ねぎ(長ネギまたはジュンカが理想)とトマトをみじん切りにして、玉ねぎ1に対してトマト3程度の割合で、ソース状になるまで煮込む。<br>
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<p>玉ねぎ(長ネギまたはジュンカが理想)とトマトをみじん切りにして、玉ねぎ1に対してトマト3程度の割合で、ソース状になるまで煮込む。
地域によって様々な種類があるが、トマトとネギ類という基本的な性質は変わらない。<br>
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地域によって様々な種類があるが、トマトとネギ類という基本的な性質は変わらない。
また、オレガノ、サフラン、アチョーテ、クミンなどのスパイスが加えられることもある。</p>
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また、オレガノ、サフラン、アチョーテ、クミンなどのスパイスが加えられることもある。
  
 
== 地域性 ==
 
== 地域性 ==
<p>材料や名前の付け方は地域によって異なるが、元々はアンティオキア地方のもので、その地域の人々にはパイサと呼ばれている。<br>
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材料や名前の付け方は地域によって異なるが、元々はアンティオキア地方のもので、その地域の人々にはパイサと呼ばれている。
コロンビアでは他にも名前があり、例えばカリブ海沿岸ではギソと呼ばれている。<br>
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コロンビアでは他にも名前があり、例えばカリブ海沿岸ではギソと呼ばれている。
太平洋岸では[[ソフリット]])、リャノやサンタンデールではホガオと呼ばれてる。</p>
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太平洋岸では[[ソフリット]])、リャノやサンタンデールではホガオと呼ばれてる。
  
 
== 加工品 ==
 
== 加工品 ==
<p>アメリカでは、自社を「米国最大のヒスパニック系食品会社」と謳っている、ゴヤフーズ(Goya Foods, Inc.)が瓶詰のホガオを市販している。</p>
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アメリカでは、自社を「米国最大のヒスパニック系食品会社」と謳っている、ゴヤフーズ(Goya Foods, Inc.)が瓶詰のホガオを市販している。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2021年10月28日 (木) 08:59時点における最新版

パタコネスとホガオ
バンデハ・パイサ

ホガオ(Hogao)は、スペインのソフリットの一種であり、コロンビアの伝統的な料理である。 コロンビアでは、ホガオは多くの料理に使われ、肉、米、アレパ(トウモロコシのパン)、パタコネス(青バナナをスライスしたフライ)もホガオで引き立てられる。 コロンビアで有名なワンプレート料理であるバンデハ・パイサにも添えられる。

由来

起源はアフリカのヨルバ族の料理である「アタソース」がルーツである。 名前の由来は、古くからアホガール(ahogar)リホガール(rehogar)という調理法を表す動詞で、ゆっくり加熱調理することを意味している。

作り方

伝統的には長ネギとトマトのみで作られ、丸いタマネギ、ニンニク、クミン、塩、コショウなどを弱火で炒めて作るギソとは異なるものである。

玉ねぎ(長ネギまたはジュンカが理想)とトマトをみじん切りにして、玉ねぎ1に対してトマト3程度の割合で、ソース状になるまで煮込む。 地域によって様々な種類があるが、トマトとネギ類という基本的な性質は変わらない。 また、オレガノ、サフラン、アチョーテ、クミンなどのスパイスが加えられることもある。

地域性

材料や名前の付け方は地域によって異なるが、元々はアンティオキア地方のもので、その地域の人々にはパイサと呼ばれている。 コロンビアでは他にも名前があり、例えばカリブ海沿岸ではギソと呼ばれている。 太平洋岸ではソフリット)、リャノやサンタンデールではホガオと呼ばれてる。

加工品

アメリカでは、自社を「米国最大のヒスパニック系食品会社」と謳っている、ゴヤフーズ(Goya Foods, Inc.)が瓶詰のホガオを市販している。

関連項目

コロンビア