「フーカデン」の版間の差分

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== 調理法 ==
 
== 調理法 ==
 
二等以下の牛肉を三回位挽肉器にかけ挽肉とし、これに前日の古いパンを水に浸した後、硬きところを去り水を絞りたるものと玉葱を極細末に切りたるものとを混ぜし、さらに一回挽肉器にかけ然る後、塩、胡椒にて味を付け十五人分にたいし二個位の割にて鶏卵を入れ充分に練り、これを適宜の厚さに四角に延ばし、別に鶏卵を茹で皮を去り両端を切りたるものか、縦半分に割りたるものか、あるいは四つ割にしたるものを前の肉の中央に一列に並べこれを包みて海鼠形に作り肉の合わせ目を充分密着せしめ「ロースト・ビーフ」の如くにし蒸焼きにす。
 
二等以下の牛肉を三回位挽肉器にかけ挽肉とし、これに前日の古いパンを水に浸した後、硬きところを去り水を絞りたるものと玉葱を極細末に切りたるものとを混ぜし、さらに一回挽肉器にかけ然る後、塩、胡椒にて味を付け十五人分にたいし二個位の割にて鶏卵を入れ充分に練り、これを適宜の厚さに四角に延ばし、別に鶏卵を茹で皮を去り両端を切りたるものか、縦半分に割りたるものか、あるいは四つ割にしたるものを前の肉の中央に一列に並べこれを包みて海鼠形に作り肉の合わせ目を充分密着せしめ「ロースト・ビーフ」の如くにし蒸焼きにす。
出来上がらば二三分位の厚さに切り一枚あるいは二枚を皿に盛り「ロースト・ポテートー」を添え供卓す。
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出来上がらば二三分位の厚さに切り一枚あるいは二枚を皿に盛り「[[#ロースト・ポテートー|ロースト・ポテートー]]」を添え供卓す。
 
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<Div Align="right">『海軍五等主厨厨業教科書』第二章 調理法 第三節 西洋料理(第三 蒸焼物類 五)</Div>
 
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2022年4月4日 (月) 19:15時点における版

フーカデン

フーカデン(Fukaden)は、大日本帝国海軍の帝國海軍社出版部より1918年(大正7年)1月に発行・配布された『海軍五等主厨厨業教科書』に記載されている料理である。

材料

調理法

二等以下の牛肉を三回位挽肉器にかけ挽肉とし、これに前日の古いパンを水に浸した後、硬きところを去り水を絞りたるものと玉葱を極細末に切りたるものとを混ぜし、さらに一回挽肉器にかけ然る後、塩、胡椒にて味を付け十五人分にたいし二個位の割にて鶏卵を入れ充分に練り、これを適宜の厚さに四角に延ばし、別に鶏卵を茹で皮を去り両端を切りたるものか、縦半分に割りたるものか、あるいは四つ割にしたるものを前の肉の中央に一列に並べこれを包みて海鼠形に作り肉の合わせ目を充分密着せしめ「ロースト・ビーフ」の如くにし蒸焼きにす。 出来上がらば二三分位の厚さに切り一枚あるいは二枚を皿に盛り「ロースト・ポテートー」を添え供卓す。

『海軍五等主厨厨業教科書』第二章 調理法 第三節 西洋料理(第三 蒸焼物類 五)


フーカデン、ガランデン共に「ドミグラスソース」を少しかければ一層可なり。

『海軍五等主厨厨業教科書』第二章 調理法 第三節 西洋料理(第三 蒸焼物類 六)

ロースト・ポテートー

附合せ「ロースト・ポテートー」
馬鈴薯を大きなるものは四つ割もしくは二つ割とし面を取り、肉を「ロースト」するときその傍に入れ塩胡椒をし肉と共に時々「ジュース」をかけ蒸焼きにす。 然るときは肉の焼け上がる迄に出来上がるものなり。 これを一人前に四、五個を添え供卓す。

『海軍五等主厨厨業教科書』第二章 調理法 第三節 西洋料理(第三 蒸焼物類 一・附)

関連項目

参考文献

  • 『海軍五等主厨厨業教科書』:第二章 調理法 第三節 西洋料理(第三 蒸焼物類・五)
  • 『海軍五等主厨厨業教科書』:第二章 調理法 第三節 西洋料理(第三 蒸焼物類・一附)