「おおむた洋風かつ丼」の版間の差分
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*2013年08月21日:第1回・洋風かつ丼復活プロジェクトを大牟田商工会議所で開催。元松屋社長と料理長も参加。 | *2013年08月21日:第1回・洋風かつ丼復活プロジェクトを大牟田商工会議所で開催。元松屋社長と料理長も参加。 |
2022年3月12日 (土) 15:54時点における版
おおむた洋風かつ丼(Omuta Yofu Katsudon)は、大牟田市にかつてあった松屋デパートで提供され、大牟田市民に親しまれた「洋風かつ丼」である。 現在は大牟田市のご当地グルメ「おおむた洋風かつ丼」として復刻され、市内の32店舗で提供されている。
歴史
松屋デパートは1932年(昭和12年)に開業、戦後焼け野原となった大牟田の中心街でも残った建物でした。 大牟田市民にとって憧れの的だったエレベーター、屋上の観覧車、16時55分に鳴り響き子供たちを家路に向かわせたミュージックサイレン。 2004年(平成16年)7月2日に閉店するまで、松屋デパートは単なる百貨店ではなく、大牟田のシンボルであり、この地域の文化の中心でもありました。 その松屋デパートの6階にあったファミリー大食堂で市民の味として親しまれてきたのが「松屋デパートの洋風かつ丼」です。
復刻
大牟田商工会議所・おおむた洋風かつ丼研究会は、松屋デパートの閉店をもって味わうことができなくなった看板メニューの「洋風かつ丼」の味の再現に取り組み、2013年08月21日に復活プロジェクトの第1回会議を大牟田商工会議所で開催した。 元松屋社長の宮本雄二郎と1954年から1978年に松屋の大食堂で勤め、最後の7年間は元料理長であった藤本琢弥(75)も出席した。 試食として作られた洋風かつ丼に二人は「久しぶりに食べた。懐かしい味です。」と語った。
2014年3月23日、大牟田・銀座通り商店街で毎年催される「大牟田二十日えびす」で行われた「旧松屋洋風かつ丼・試食販売会」では、販売開始前に行列ができ、ほぼ1時間で完売した。
レシピは元料理長であった藤本氏に提供してもらい、松屋で勤務経験がある中国料理 彩花の松尾氏がレシピ継承者となって、「中国料理 彩花」「旧三井港倶楽部」の2店を継承店として「洋風かつ丼」を復活させた。 松屋デパート閉店から、ちょうど10年の2014年(平成26年)7月2日に「おおむた洋風かつ丼」として復活を果たした。
特徴
- 豚カツに使われる肉はロースが基本。
- ソースは醤油とウスターソースと片栗粉を絡めた味が基本となっているが、松屋のレシピにはサバ節で取った出汁が使われているなど秘密のベールに包まれている部分もある。トマトケチャップのような酸味もある。
- 盛り付けはトマト・きゅうりの生野菜とパスタ麺、福神漬けをトッピングし、最後にグリーンピースで飾り付けをするのが基本。
定義
松屋の秘伝レシピは「おおむた洋風かつ丼」の提供店になってから大牟田商工会議所・おおむた洋風かつ丼研究会から伝えられるが、提供する店のアレンジを許容したものをおおむた洋風かつ丼の定義としている。
ご飯とカツ
白いご飯の上にカツを直接乗せます。 キャベツ等でははさみません。 カツはロースカツが基本ですが、チキンカツやビーフカツの場合もあります。 ※ご飯のかわりにリゾットを使う場合もあります。
ソース
トロミのあるソースを使用します。 市販のソースをアレンジせずに使用することは決してしません。
フォーク
昔ながらの雰囲気とともに味わって頂くため、フォークでお召し上がり頂くことを基本としています。
沿革
- 2013年08月21日:第1回・洋風かつ丼復活プロジェクトを大牟田商工会議所で開催。元松屋社長と料理長も参加。
- 2014年01月30日:第2回・洋風かつ丼復活プロジェクトを大牟田商工会議所で開催。試行錯誤の末、松屋の味を再現した最終的なタレが完成する。
- 2014年03月23日:大牟田・銀座通り商店街の催事「大牟田二十日えびす」で「旧松屋洋風かつ丼・試食販売会」を開催し、即完売する。
- 2014年07月02日:おおむた洋風かつ丼として「中国料理 彩花」「旧三井港倶楽部」の2店で復活を果たした。
- 2014年10月01日:おおむた洋風かつ丼を提供する32店舗のアレンジメニューと発売開始の記者発表が大牟田商工会議所で開催された。
- 2015年07月29日:大牟田市の三井三池炭鉱の世界文化遺産登録に伴い、雑誌「福岡ウォーカー」の取材が旧三井港倶楽部で行われ、古賀市長がモーニング姿で「おおむた洋風かつ丼」をPRした。
反響
- 2015年11月02日:大牟田小学校の学校給食に洋風かつ丼が初登場した。
- 2016年08月04日:週刊モーニングに連載中の『クッキングパパ』に「おおむた洋風かつ丼」が取り上げられた。