「隱元豆と肉の煮込み」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「__FORCETOC__ thumb|right|200px|隱元豆と肉の煮込み '''隱元豆と肉の煮込み'''(いんげ…」)
 
 
(同じ利用者による、間の8版が非表示)
1行目: 1行目:
 
__FORCETOC__
 
__FORCETOC__
[[File:Japanese Tomato Dishes - Ingenmame to Niku no Nikomipng|thumb|right|200px|隱元豆と肉の煮込み]]
+
[[File:Japanese Tomato Dishes - Ingenmame to Niku no Nikomi.png|thumb|right|200px|隱元豆と肉の煮込み]]
'''隱元豆と肉の煮込み'''(いんげんまめのにくのにこみ)は、昭和17年(1942年)に主婦之友社から発行された『[[惣菜料理全書]]』に掲載された料理である。
+
'''隱元豆と肉の煮込み'''(いんげんまめのにくのにこみ)は、戦時中の昭和17年(1942年)に主婦之友社から発行された『[[惣菜料理全書]]』に掲載された料理である。
  
 
== 材料(五人前) ==
 
== 材料(五人前) ==
 +
*隱元豆:三合
 +
*挽肉かベーコン:少々
 +
*人参:少々
 +
*玉葱:少々
  
 +
== 作り方 ==
 +
[[File:Souzai Ryori Zensyo - How to Ingenmame to Niku no Nikomi in 1942.png|thumb|right|200px|豆の煮方]]
 +
これは、日本の在来の土鍋を使うのが一番美味しいのです。
 +
前夜から水に浸けておいた隠元豆(またはとら豆)を、大きく切った玉葱や人参と一しょに土鍋に入れて、水はあまり多くなく、ひたひたよりは幾分多いくらいの見當にして、別のスープ皿に水を入れたのを、その[[:File:Souzai Ryori Zensyo - How to Ingenmame to Niku no Nikomi in 1942.png|上の図]]のようにのせ、その上に蓋をするようにすると、簡単な圧力鍋ができるわけで、煮立っても豆が躍らないので、形がくづれないのです。
 +
 +
そしてときどき様子を見て、豆が水から顔を出しているようなら、スープ皿の湯を足し、スープ皿にはまた水を補うようにします。
 +
 +
こうして豆が大たい煮えたところで挽肉を入れ、塩と胡椒、またはトマトソースで味をつけて、あとは弱火でことこと煮込むのです。
  
== 作り方 ==
+
肉か脛肉か何かで硬いようなら、初めから入れるほうがよく、ベーコンでしたら小さく切って、玉葱や人参の切ったのと一しょに炒めてから、そこへ豆を煮汁ごと移すようにしますと、一そう美味しくなります。
  
 +
また、豆が大たい煮えたところへ、馬鈴薯二三個を賽目に切って入れると、パンにもよく合い、これですと節米にもなります。
 
<br>
 
<br>
 
<Div Align="right">『惣菜料理全書』十一月(肉と乾物の料理)</Div>
 
<Div Align="right">『惣菜料理全書』十一月(肉と乾物の料理)</Div>
  
 
== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==
*『惣菜料理全書』:昭和17年10月18日 第3刷 主婦之友社
+
*『惣菜料理全書』:昭和十七年・主婦之友社編
 
----
 
----
 
[[カテゴリ:日本の旧トマト料理|い]]
 
[[カテゴリ:日本の旧トマト料理|い]]
 
[[カテゴリ:昭和のトマト料理|い]]
 
[[カテゴリ:昭和のトマト料理|い]]
[[カテゴリ:惣菜料理全書の料理|い]]
+
[[カテゴリ:惣菜料理全書|い]]
 
[[カテゴリ:十一月|い]]
 
[[カテゴリ:十一月|い]]

2022年4月20日 (水) 12:19時点における最新版

隱元豆と肉の煮込み

隱元豆と肉の煮込み(いんげんまめのにくのにこみ)は、戦時中の昭和17年(1942年)に主婦之友社から発行された『惣菜料理全書』に掲載された料理である。

材料(五人前)

  • 隱元豆:三合
  • 挽肉かベーコン:少々
  • 人参:少々
  • 玉葱:少々

作り方

豆の煮方

これは、日本の在来の土鍋を使うのが一番美味しいのです。 前夜から水に浸けておいた隠元豆(またはとら豆)を、大きく切った玉葱や人参と一しょに土鍋に入れて、水はあまり多くなく、ひたひたよりは幾分多いくらいの見當にして、別のスープ皿に水を入れたのを、その上の図のようにのせ、その上に蓋をするようにすると、簡単な圧力鍋ができるわけで、煮立っても豆が躍らないので、形がくづれないのです。

そしてときどき様子を見て、豆が水から顔を出しているようなら、スープ皿の湯を足し、スープ皿にはまた水を補うようにします。

こうして豆が大たい煮えたところで挽肉を入れ、塩と胡椒、またはトマトソースで味をつけて、あとは弱火でことこと煮込むのです。

肉か脛肉か何かで硬いようなら、初めから入れるほうがよく、ベーコンでしたら小さく切って、玉葱や人参の切ったのと一しょに炒めてから、そこへ豆を煮汁ごと移すようにしますと、一そう美味しくなります。

また、豆が大たい煮えたところへ、馬鈴薯二三個を賽目に切って入れると、パンにもよく合い、これですと節米にもなります。

『惣菜料理全書』十一月(肉と乾物の料理)

参考文献

  • 『惣菜料理全書』:昭和十七年・主婦之友社編