「ブルジョル」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(同じ利用者による、間の5版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
__FORCETOC__ | __FORCETOC__ | ||
− | [[File:Trinidad and Tobago Tomato Dishes - Buljol.png|thumb|right| | + | [[File:Trinidad and Tobago Tomato Dishes - Buljol.png|thumb|right|250px|ブルジョル]] |
'''ブルジョル'''(Buljol)は、トリニダード・トバゴのサラダ料理である。 | '''ブルジョル'''(Buljol)は、トリニダード・トバゴのサラダ料理である。 | ||
刻んだ塩漬けタラ、[[トマト]]、唐辛子で構成されている。 | 刻んだ塩漬けタラ、[[トマト]]、唐辛子で構成されている。 | ||
7行目: | 7行目: | ||
名前はフランスに由来する。 | 名前はフランスに由来する。 | ||
1783年、植民地支配をしていたスペインがセデュラ・デ・ポブラシオン(cédula de población)という勅令を発し、トリニダードにフランス人(つまり同じくカトリック)の入植を成功させ、あっという間に人口の過半数になった。 | 1783年、植民地支配をしていたスペインがセデュラ・デ・ポブラシオン(cédula de población)という勅令を発し、トリニダードにフランス人(つまり同じくカトリック)の入植を成功させ、あっという間に人口の過半数になった。 | ||
− | + | 名前は、フランス語の「brulé:焼けた」と「gueule:口」を組み合わせた言葉で、19世紀にトリニダードのパトワで「bu'n jaw」と変化し、最後は「buljol」と変化している。 | |
− | + | この名前は冷やして食べるこの料理の温度とは関係なく、加えた唐辛子による辛さに由来している。 | |
== 作り方 == | == 作り方 == | ||
− | + | 塩漬けにしたタラの皮と骨を取り除き、煮ながら煮汁を何度も吸わせたりして、できるだけ塩分を取り除く。 | |
その後、魚を細切りにして、刻んだトマトや唐辛子と混ぜ合わせます。 | その後、魚を細切りにして、刻んだトマトや唐辛子と混ぜ合わせます。 | ||
具材は、玉ねぎ、ピーマン、オリーブオイルが一般的だが、ニンニク、ゆで卵、レモン汁、レタス、白ワイン、各種ハーブなども使われ、好みに応じて追加される。 | 具材は、玉ねぎ、ピーマン、オリーブオイルが一般的だが、ニンニク、ゆで卵、レモン汁、レタス、白ワイン、各種ハーブなども使われ、好みに応じて追加される。 | ||
18行目: | 18行目: | ||
== 影響 == | == 影響 == | ||
植民地時代には貧乏人の食べ物として扱われていたが、現在では朝食のメニューとして、トーストやフライドベイクと一緒に食べられている。 | 植民地時代には貧乏人の食べ物として扱われていたが、現在では朝食のメニューとして、トーストやフライドベイクと一緒に食べられている。 | ||
− | + | トリニダードから他のカリブ海の島々(特にバルバドス)や、カナダ、イギリス、アメリカなど英語圏のトリニダード人社会にもブルジョルが広がっている。 | |
2023年8月26日 (土) 07:52時点における最新版
ブルジョル(Buljol)は、トリニダード・トバゴのサラダ料理である。 刻んだ塩漬けタラ、トマト、唐辛子で構成されている。
由来
名前はフランスに由来する。 1783年、植民地支配をしていたスペインがセデュラ・デ・ポブラシオン(cédula de población)という勅令を発し、トリニダードにフランス人(つまり同じくカトリック)の入植を成功させ、あっという間に人口の過半数になった。 名前は、フランス語の「brulé:焼けた」と「gueule:口」を組み合わせた言葉で、19世紀にトリニダードのパトワで「bu'n jaw」と変化し、最後は「buljol」と変化している。 この名前は冷やして食べるこの料理の温度とは関係なく、加えた唐辛子による辛さに由来している。
作り方
塩漬けにしたタラの皮と骨を取り除き、煮ながら煮汁を何度も吸わせたりして、できるだけ塩分を取り除く。 その後、魚を細切りにして、刻んだトマトや唐辛子と混ぜ合わせます。 具材は、玉ねぎ、ピーマン、オリーブオイルが一般的だが、ニンニク、ゆで卵、レモン汁、レタス、白ワイン、各種ハーブなども使われ、好みに応じて追加される。 タラの代わりにスケトウダラやメルルーサを使うこともある。
影響
植民地時代には貧乏人の食べ物として扱われていたが、現在では朝食のメニューとして、トーストやフライドベイクと一緒に食べられている。 トリニダードから他のカリブ海の島々(特にバルバドス)や、カナダ、イギリス、アメリカなど英語圏のトリニダード人社会にもブルジョルが広がっている。