「レイクトゥル・ルンティ」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
6行目: 6行目:
 
[[File:Fratercula arctica - Atlantic Puffin.png|thumb|right|250px|ニシツノメドリ]]
 
[[File:Fratercula arctica - Atlantic Puffin.png|thumb|right|250px|ニシツノメドリ]]
 
ニシツノメドリ(学名:''Fratercula arctica'')は、チドリ目ウミスズメ科ツノメドリ属の海鳥である。
 
ニシツノメドリ(学名:''Fratercula arctica'')は、チドリ目ウミスズメ科ツノメドリ属の海鳥である。
アイスランド語でルンティ(Lundi)と呼ばれる。
+
アイスランド語で ルンティ(Lundi)と呼ばれる。
 
愛嬌のある容姿から国のキャラクターとして扱われることが多く、観光客の野鳥観察としても人気が高い。
 
愛嬌のある容姿から国のキャラクターとして扱われることが多く、観光客の野鳥観察としても人気が高い。
  

2024年7月29日 (月) 21:38時点における版

レイクトゥル・ルンティ

レイクトゥル・ルンティ(Reyktur Lundi)

ニシツノメドリ

ニシツノメドリ

ニシツノメドリ(学名:Fratercula arctica)は、チドリ目ウミスズメ科ツノメドリ属の海鳥である。 アイスランド語で ルンティ(Lundi)と呼ばれる。 愛嬌のある容姿から国のキャラクターとして扱われることが多く、観光客の野鳥観察としても人気が高い。

伝統利用

アイスランドは寒冷地であり、自然に生息する生物を摂取、利用することは人間の生命維持として歴史的に不可欠であった。 特に冬に差し迫る時期から春の終わりまでは食糧が渇望する時期であったため、ニシツノメドリは重要な食糧源であり、伝統食材の一つとなっている。 ニシツノメドリは古くは生食、塩漬け、燻製や乾物で食され、卵は断崖からロープで降りて命がけで採取し、貴重なタンパク源とした。 また、羽は防寒寝具に有効利用された。 今日では燻製が最も一般的である。 アイスランドの海鳥料理の代表的格となっており、アイスランドを訪れる観光客や食通の必食とされている。

狩猟法

断崖絶壁のハンター(ミールダル地区・レイニスフィヤル

ニシツノメドリをはじめとする海鳥には散弾銃などの銃器を使用することは禁じられている。 狩猟期間は 9月1日~5月10日まで。 長い竿状で先端がV字に分かれたラクロスのラケットのような古典的な猟具で捕獲する。 この手法はフェロー諸島(デンマーク自治領)から伝わったとされる。 鳥の群れが円を描いて飛び、崖の上を風に逆らって漂う習性を利用して捕らえる。

アイスランドで生き抜くためのに培われてきた伝統的な「ルンティ狩り」を体験しようとする人々もいる。 この場合は狩りの成果より、あくまで安全な場所で行われ、子供たちも参加する。 断崖での狩猟は危険性(突風や空中の鳥を夢中に追って転落など)が高く、熟練のスキルを必要とする職人たちの仕事場である。 古来、断崖から卵を採取する役目は勇気と体力のある若者であったが、現在は行われていない。

製法

ギャラリー

  • レイクトゥル・ランティ:ニシツノメドリの燻製。
  • レイクトゥル・ランティ・メズ・シネップソゥス:マスタードソース添え。
  • レイクトゥル・ランティ・メズ・ブラべルヤソゥス:ブルーベリーソース添え。

関連項目