「米と牛肉のコロッケー(食道楽)」の版間の差分
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西洋の人は平生食物問題を研究して新しい料理を拵える事に苦心していますから小麦を常食としているにもかかわらずお米の料理が四百何十種と出来ております。 | 西洋の人は平生食物問題を研究して新しい料理を拵える事に苦心していますから小麦を常食としているにもかかわらずお米の料理が四百何十種と出来ております。 | ||
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2022年5月6日 (金) 03:09時点における最新版
米と牛肉のコロッケー(こめとぎゅうにくのころっけー)は、明治36年(1903年)に出版された村井弦斎の小説『食道楽・秋の巻』の附録に記載されている料理である。
米料理百種(西洋料理の部)
西洋の人は平生食物問題を研究して新しい料理を拵える事に苦心していますから小麦を常食としているにもかかわらずお米の料理が四百何十種と出来ております。 お米を常食とする我邦の人はなおさらお米料理の研究を怠ってはなりますまい。 今ここへ西洋料理の中で日本人の口に合いそうなものを五十種ほど出しておきます。
第十六 米と牛肉のコロッケー
米と牛肉のコロッケーは半斤の牛肉を肉挽で挽くかあるいは庖丁で細かに叩いてバターでよくいためます。 別に玉葱を半分位細かく切ってバターでいためてその上へメリケン粉大匙一杯を加えて狐色になるまで炒り付けてスープ一合と壜詰のトマトソース大匙三杯を加えてよく掻き混ぜます。 それから前の牛肉を入れて牛肉と同じ分量位な御飯を加えて皆んなよく混ぜて塩胡椒を加えて煮ますが、冷めてから前の通りにしてコロッケーに揚げます。
参考文献
- 『食道楽・秋の巻』:明治三十六年(附録:米料理百種・西洋料理の部・第十六)