「大日本帝国陸軍の基本だし」の版間の差分
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西洋料理を先んじて取り入れた海軍は極端に洋風レシピが多く、一方で陸軍の洋風レシピは極端に少ない。 | 西洋料理を先んじて取り入れた海軍は極端に洋風レシピが多く、一方で陸軍の洋風レシピは極端に少ない。 |
2022年4月5日 (火) 12:06時点における版
大日本帝国海軍の基本だし(Basic soup stock of the Imperial Japanese Army)は、大日本帝国陸軍における料理の基本出汁である。
概要説明
スープ台
陸軍における料理の出汁の基本となるのは『スープ台』である。 獣肉類の骨を使った『骨スープ』が「スープ台」と称され、料理の出汁に用いられる。 材料の骨に特に指定はなく、海軍のように西洋料理、和食料理で出汁を使い分けるということはない。 西洋料理を先んじて取り入れた海軍は極端に洋風レシピが多く、一方で陸軍の洋風レシピは極端に少ない。 その中でシチューやカレー(カレー汁)という唯一ポピュラーな響きのある料理があるが、両方ともに味噌汁と同類の「汁物」として扱われている。 これらにこそ「骨スープ」が使われそうだが、出汁は「削り節」が使われる。
煮出し汁
削り節又は煮干粉
スープ台
骨スープ
材料(一〇人分)
- 牛、または羊、豚、鶏骨:二・五キログラム
- 水:九リットル
- 玉葱:二〇〇グラム
- 西洋人参:一五〇グラム
- 食塩:二三グラム
- 味の素:少量
準備
- イ、骨は冷水にて洗い、大きなものは砕きて水と共に鍋に入れ、食塩を加えて約三〇分間そのままとなし置く。
- ロ、玉葱は皮を去り二つ割りとなし、人参は薄く木口切りとなし置く。
調理
骨を入れたる鍋に玉葱および人参を入れ、急に沸騰せしめたるのち上面に浮ぶ泡を去り、文火にて約三時間(三・六リットルとなるまで)煮詰め、水篩にて濾してその汁を取り、上面に浮ぶ泡および脂肪を掬い去り、食塩および味の素にて調味す。
備考
普通これをスープ台と称し、次のごとく種種の中身を入れて用う。 スープ台はアルミまたは琺瑯質のものを使用するを可とす。
『軍隊調理法』第二章 調理法(第一〇 特別食 其の二 流動食 一六)
煮出し汁
関連項目
参考文献
- 『軍隊調理法』第二章 調理法(第一〇 特別食 其の二 流動食 一六)