駆逐艦 暁のチキンマカロニー
駆逐艦 暁のチキンマカロニー(Chicken Macaroni from the Destroyer Akatsuki)は、大日本帝国海軍の駆逐艦・暁(あかつき)の主計科が昭和10年に第二艦隊で行われた「第二艦隊主計科兵食調理研究週間」で出品した料理である。
特徴
味が濃くてまったり味の洋風料理という事で、若い兵員たちからの評価が非常に高かった。 当時のマカロニの多くは30cmほどの長い棒状をしており、調理直前に適当な長さに切って使っていた。 帝國海軍社出版部より1918年(大正7年)1月に発行・配布された『海軍五等主厨厨業教科書』にも「チキン・マカロニ」と記されている料理があるがレシピは異なる。 また、本書はその後、改訂・増補を重ね、最終的に1942年(昭和17年)3月に改訂しているため、どちらが先であるかは不明である。
暁
暁(あかつき)は、日本海軍の駆逐艦。 一等駆逐艦で吹雪型駆逐艦の21番艦(暁型駆逐艦の1番艦)。 1928年(昭和3年)6月16日、日本海軍は今後建造予定の暁型駆逐艦4隻について暁、響、雷、電の艦名を内定する。 駆逐艦暁は1930年(昭和5年)2月17日、佐世保海軍工廠で起工。 同年3月15日、建造中の吹雪型4隻は本艦を含めて正式に命名される。 同日附で4隻(暁、響、雷、電)は艦艇類別等級表に登録、吹雪型駆逐艦となる。 1932年(昭和7年)5月7日午前8時15分、「暁」は進水した。 日本海軍で「暁」を名乗るのは暁型駆逐艦1番艦とロシア海軍からの捕獲艦で一時的に名乗った駆逐艦「山彦」(Решительный)に続いて3隻目。 竣工後の本艦は吹雪型3隻(暁、狭霧、漣)で第10駆逐隊を編制していたが、第10駆逐隊は解隊。吹雪型4隻(暁、響、雷、電)による第6駆逐隊を編制し、太平洋戦争に臨んだ。 本艦は1942年(昭和17年)11月12日から11月13日にかけての第三次ソロモン海戦(第一夜戦)で米水上艦隊の砲撃と雷撃を受け沈没した。
材料(2人分)
暁のチキンマカロニー
- 鶏肉:150g(角切り)
- マカロニ:150g
- ジャガイモ:1個(サイの目切り)
- にんじん:1/2本(サイの目切り)
- 大根:1/3本(サイの目切り)
- 玉葱:1個(くし切り)
- 小麦粉:大さじ4
- トマトソース:200g
- スープストック:2カップ
- 牛脂:1個
- 塩:適量
- こしょう:適量
調理法
- たっぷりのお湯でマカロニを茹で、ザルに上げておく。 茹でる時には、マカロニが鍋底で焦げ付かないように、箸やヘラで時々かき混ぜると良い。
- 大きな鍋に牛脂を溶かし、小麦粉を入れてきつね色になるまで弱火で炒める。
- 小麦粉が色づいたら、トマトソースを少しずつ加えて伸ばしていく。 さらにスープストックも少量ずつ加えて混ぜ合わせる。
- 鍋に鶏肉と野菜を入れ、弱火で煮込む。
- ジャガイモが柔らかくなったら、1のマカロニを加え、塩コショウで味を整えれば完成。
関連項目
- チキン・マカロニ:『海軍五等主厨厨業教科書』1918年(大正7年)1月
参考文献
- 『昭和十年度 研究献立集』:第二艦隊主計科(昭和十年十月)艦隊乗員向けの献立四百九十五品を集録