兎の肝臓入り煎り野菜

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兎の肝臓入り煎り野菜

兎の肝臓入り煎り野菜(うさぎのかんぞういりいりやさい)は、戦時中の昭和17年(1942年)に主婦之友社から発行された『惣菜料理全書』に掲載された料理である。

作り方

これは牛肉でも豚肉でもよいのですが、冬に出廻る兎の肝臓を使い、せん切野菜をたっぷり炒めた即席の栄養惣菜です。 分量もいくらいくらということはなく、肝臓は味つけ程度にて、人参、キャベツ、玉葱などを人数分だけ取り合せましょう。

兎の肝臓は薄くそぎ身にし、野菜はそれぞれせん切にします。 フライ鍋に油少量を熱してまづ肝臓を入れ、表面が白くなるまで炒めたら、次は野菜を加えて火をちょっと弱め、野菜に充分火が通るまで炒めて、塩、胡椒で味を調えます。

トマトケチャップでもウォスターソースでも、好みにかけて召上ってください。

動物の内臓には各種の貴重な栄養が含んでいますが、とりわけ肝臓は内臓中の栄養の王様といわれるくらいですから、肉を上るならこういうところを上って頂きたいものです。

『惣菜料理全書』十二月(鯨肉と兎肉の料理)

参考文献

  • 『惣菜料理全書』:昭和十七年・主婦之友社編