トマト御飯
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トマト御飯(とまとごはん)は、大正11年(1922年)に婦人雑誌『主婦之友』7月号の附録「家庭常識 我家の実験」に掲載された料理である。 のち、昭和10年(1935年)11月号の附録「御飯料理の作方二百種」にもトマト御飯(トマト汁の炊込み)が掲載されたがレシピが異なる。
トマト御飯(大正11年)
このトマト御飯は、主婦之友編集部が「△皆様の家庭の御実験を、成るべく委しくハガキに書いて御投稿下ください。誌上に発表の分へは、一円以上の賞金を贈呈致します。原稿の見易い所へ『実験』の文字を明記して下さい」と本誌を通して読者へ募ったもので、読者で当選者ある清子の料理である。
作り方
まづよく熟した大きなトマトを水で洗ひ、ナイフで少し切目をつけて鍋に入れて煮ますと、汁が出て形がくづれます。
煮えたらそれを裏漉にかけて種と皮とを除きます。
それができたら普通に御飯を炊く時と同じやうに、米をといでその中へ前のトマト汁を入れて、水を加へ水加減をいたします。
それから食塩をほんの少し入れてよくかきまぜ、上にベーコン(ハムでもよろしいです)のうすく切つたのを三切位のせて火にかけます。
後は普通の御飯と同様に炊いて、よく蒸れましたならば、深い少し長目の器にもり、先のベーコンを上にのせてテーブルに出します。
これはステーキや何かの時にポテトが出ますその時の代りにいたゞきましてもよろしく、日本食にいたしましても、変つた御飯として目新しく色も美しく、また味もなかなかよろしく、拵へるにも造作がありません。
『主婦之友』大正十一年七月號「家庭常識 我家の実験」(清子)
参考文献
- 『主婦之友』:大正十一年七月號「家庭常識 我家の実験・懸賞当選」(清子)
- 『主婦之友』:昭和十年十一月號・付録 日本料理 西洋料理 支那料理「御飯料理の作方二百種」(徳見秀子)