スパティーニソース

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
スパティーニソース

スパゲティソース(英: Spatini sauce)は、オレガノ、タイム、ペッパー、オニオン、ガーリックなどの天然香料を使用したアメリカのトマトソースミックスである。
当初は開発元であるスパティーニ社が製造・販売していたが、その後ユニリーバ社とその子会社リプトン社が製造・販売し、現在はローリーズ社が製造・販売している。

歴史

スパティーニは、ペンシルバニア州オーバーブルック・ヒルズに住むラッセル・G・ラコフとハリー・サイドマンが開発・販売したもので、1952年9月4日にフィラデルフィアで「スパティーニ社」として事業登録し、3個入りの箱に入った乾燥粉末ミックスを販売していた。
1976年にリプトン社に売却されるまで、フィラデルフィアで製造されていたが、その時点でスパティーニ社はニュージャージー州イングルウッドクリフスのリプトン本社に移された。
スパティーニ社はブラウン・グレイビー・ミックスも製造しており、スパティーニのブランドで販売されていた。
1962年、スパティーニ社のスパゲッティ・ソースには、すでにトマトが含まれているバージョンが追加された。
1976年、ユニリーバの子会社であるリプトンがスパティーニ社を買収し、スパティーニのスパゲッティソースミックスの製造、販売、マーケティングを引き継いだ。
ユニリーバは1980年代半ばにスパティーニ社のスパゲティソースミックスをリプトン社から子会社のローリーズ社のラインに移行させ、ローリーズ社はスパティーニ社のスパゲティソースミックスを家庭用に宣伝・販売し続け、業務用にはスパティーニ社のスパゲティソースミックスを使った新しいレシピを紹介した。

スパティーニ・スパゲティソースミックスの家庭用小売生産は2007年1月に終了したが、レストランや業務用の商業生産・販売はLawry'sが継続して行っており、2008年にユニリーバがMcCormick & Companyに売却した。

原材料

初期のスパティーニ社のスパゲッティソースの原材料は、砂糖、食塩、乾燥タマネギ、ポテトスターチ、スパイスおよびハーブ、人工着色料(ビートおよびキャロットパウダー)、卵白パウダー、ホエイ、グルタミン酸ナトリウム(フレーバーエンハンサー)、ナチュラルフレーバー、植物性ガムと記載。

1980年代のスパティーニ社のスパゲッティソースの原材料は、砂糖、食塩、脱水タマネギ、ポテトスターチ、香辛料、天然香料(乳製品を含む)、ガーリックパウダー、マルトデキストリン、ビートパウダー(着色料)、自溶性酵母エキス、グアーガムと記載。

2017年、スパティーニのスパゲッティソースの記載成分は、食塩、砂糖、タマネギ、ポテトスターチ、香辛料(赤トウガラシ、ウコン、黒トウガラシを含む)、コーンマルトデキストリン、ニンニク、ビート(色)、デキストロース、酵母エキス、グアーガム、ニンジンと記載。

栄養成分

スパティーニスパゲッティソースミックスの市販品は、1食分がティースプーン2杯(6g)で、調理すると半カップになる。
1食分のカロリーは20キロカロリー、ナトリウム620ミリグラム(1日当たりの摂取量26%)、糖質2グラム、炭水化物4グラム(1日当たりの摂取量1%)で、脂肪、タンパク質、コレステロール、食物繊維は含まれていない。

宣伝

スパティーニのスパゲッティソースは、1964年にテレビ広告に力を入れるようになり、広告代理店をウェイトマン社からファイアーストーン・ローゼン社に変更した。
Firestone-Rosen社はRonzoni社からの仕事と競合していたため、スパティーニは1969年にRon Bloomberg Advertising社にアカウントを移した後、オペラ「リゴレット」の「La donna è mobile」の曲に合わせて「スパティーニ・スパゲッティソース」と歌うことで、放送メディアでスパティーニを宣伝した。