ヒョルレイフショフジ

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ヒョルレイフショフジ

ヒョルレイフショフジ(Hjörleifshöfði)は、ミールダル地区の主要集落であるヴィーク村の東(約15km)に位置する残丘である。

概要

ヒョルレイフショフジは、カトラ火山の噴火によって形成された氷河砂地帯「ミールダルサンドゥール」(Mýrdalssandur)の海辺から2km以上離れた場所にある高さ221mの残丘である。

歴史

残丘の名称は、西暦9世紀から10世紀にかけたノルウェーからアイスランドへの植民の歴史を記した中世アイスランドの書物『ランドナーマボーク』(Landnámabók)に登場する有史上で最初に入植したとされるインゴールヴル・アルナルソン(Ingólfr Arnarson)によって名付けられた。

この書物よると、インゴールヴル・アルナルソンの義兄弟であるヒョルレイフル・フロズマルソン(Hjörleifr Hróðmarsson)は、9世紀末にヒョルレイフショフジに定住したが、彼は奴隷たちによって殺害されたという。 奴隷たちは南西部のランドエイヤルホプン(Landeyjahöfn)沖にあるヴェストマン諸島に逃亡したが、インゴールヴル・アルナルソンは奴隷たちを追い、殺害して復讐を果たした。

残丘の頂上には、ヒョルレイフシャウグル(Hjörleifshaugur)と呼ばれる墳墓があり、そこにはヒョルレイフル・フロズマルソンが埋葬されていると伝えられている。

西暦874年までには同じ名称の農場が開かれ、1936年まで人も住んでいたが、1721年に発生したカトラ火山の被災で集落は岬への移転を余儀なくされた。 当時、食器や建材として重宝された流木、海鳥の狩猟や卵の採取による収益があったため、比較的恵まれた環境であったと考えられている。 現在では跡地を示す標識だけが残っている。

ロケ地

スター・ウォーズ『ローグ・ワン』

2016年12月16日に公開された『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(原題:Rogue One: A Star Wars Story)の撮影地は世界各地に及んだ。 アイスランドでは、激しい嵐の吹き荒れる外縁星系群(Outer Systems)の惑星ラ・ムー(Lah'mu)とイードゥー(Eadu)を再現するためにレイニスフィヤラミールダルサンドゥールにあるヒョルレイフショフジとハファージーの残丘周辺で撮影が行われた。

ギャラリー

関連項目