ベルギーの淡水魚介類一覧

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※ただし、汚染物質を蓄積する可能性があるため、捕獲した個体が生息している水質を確認することが重要である。

淡水魚

ウナギ

画像 現地名 一般名(学名)
Anguilla anguilla - European Eel.png アンギーユ
Anguille
ヨーロッパウナギ
Anguilla anguilla
ウナギは日本と同様にヨーロッパ全体でも非常に人気が高い。ベルギーではアンギーユ・オ・ヴェールが有名。

コイ科

画像 現地名 一般名(学名)
Cyprinus carpio - European Carp.png カルプ
Carpe
コイ
Cyprinus carpio
体長は40~60cm、または1メートル以上にも達する大型魚。中央アジア原産で、約1万年前に極東および東ヨーロッパに自然に広がったと考えられている。
155px アルバーン
Ablette
ギンヒラウオ
Alburnus alburnus
体長は10~15cm。上質な白身でフライは非常に人気が高い。アルバーンを調理する最も一般的な方法であり、釣り人の間では通称、唐揚げを意味する「フリチュール」(friture)と呼ばれる。
Barbus barbus - Common Barbel.png バボー
Barbeau
バーベル
Barbus barbus
体長は20~60cm。肉は淡泊な白身で骨が多いことから、それほど人気は高くない。
Rhodeus amarus - Bouvière.png ブヴィエール
Bouvière
ヨーロッパタナゴ
Rhodeus amarus
体長は5~6cm。肉は白身。日本ではタナゴを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。
155px
Blike

Blicca bjoerkna
体長は約20cm。その白身の美味しさから知る人ぞ知る釣り師が狙う魚である。ほとんどの釣り人は大型で近縁種のブリームを狙う。
Abramis brama - Carp Bream.png ブリーム
Brème

Abramis brama
体長は30~50cm。白身の美味しさと料理の多様性から高く評価されている。
Carassius carassius - Crucian carp.png カラシン
Carassin
ヨーロッパブナ
Abramis brama
体長は15~25cm。肉が硬めで骨が多いことから、コイやマスなどの淡水魚に比べてあまり評価されない。日本ではフナを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。
Leuciscus leuciscus - Common Dace.png
Vandoise
ヨーロッパウグイ
Leuciscus leuciscus
体長は15~25cm。白身の繊細な肉質と旨みで知られる。日本でもウグイを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。
155px
Chevaine
チャブ
Squalius cephalus
体長は30~45cm。肉は淡泊な白身で骨が多いことから、それほど人気は高くない。
155px
Gardon
ローチ
Rutilus rutilus
体長は10~30cm。白身の魚で現地の釣り人には生食、他にはフライ、グリル、スープなど、さまざまな方法で食べられている。ただし、汚染物質を体内に蓄積する魚であるため水質が重要。
Leuciscus idus - Ide.png
Ide mélanote

Leuciscus idus
体長は30~50cm。釣り上げるのは容易ではなく、その好戦性と白身の肉の美味しさから釣り人たちに高く評価されている。

ウグイ亜科

画像 現地名 一般名(学名)
Chondrostoma nasus - Gardon.png
Hotu
オオバナウグイ
Chondrostoma nasus
体長は20~40cm。淡白で柔らかい白身で比較的美味しいとされているが、無数の小さな骨が含まれる。
Leucaspius delineatus - Sunbleak.png
Able de Heckel

Leucaspius delineatus
体長は4~6cm。

カマツカ亜科

画像 現地名 一般名(学名)
Gobio gobio - Goujon.png
Goujon
ヨーロッパカマツカ
Gobio gobio
体長は10cm。繊細な白身で、地域によってはフライやオムレツにするのが人気である。カマツカは日本でも食べられているが、特に天ぷらが美味で知られる。

パーチ科(スズキ目)

画像 現地名 一般名(学名)
Gymnocephalus cernua - Ruffe.png
Grémille
ラッフ
Gymnocephalus cernua
体長は5~15cm。しっかりとした白身で、一般的には切り身かスライスにし、フライ、グリル、フライパンで炒めたり、焼いて食べられている。その他、スープ、シチュー、サラダなどにも使われる。

ニシン科

画像 現地名 一般名(学名)
155px
Alose feinte
ニシンダマシ
Alosa fallax
体長は70cmにもなる大型魚。白身は繊細な風味としっかりとした食感で知られており、食用に最適な魚となっている。
155px
Alose vraie

Alosa alosa
体長は30~40cm。白身の柔らかく旨味のある肉質が高く評価されており、さまざまな調理に適している。

カジカ科

画像 現地名 一般名(学名)
Cottus gobio - European bullhead.png シャボー・コミュヌ
Chabot commun
ヨーロッパカジカ
Cottus gobio
体長は10~15cm。身が少ないため商業的に漁獲されていない。

トゲウオ科

画像 現地名 一般名(学名)
Gasterosteus aculeatus - Three spined stickleback.png
Épinoche
イトヨ
Gasterosteus aculeatus
体長は4~8cm。身が少ないため商業的に漁獲されていない。日本ではイトヨを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。釣り人の間では唐揚げで食べられている。

ドジョウ科

画像 現地名 一般名(学名)
Misgurnus fossilis - Weatherfish.png
Loche d'étang
ウェザーフィッシュ
Misgurnus fossilis
体長は20~30cm。
Cobitis taenia - Loche de rivière.png ロシェ・ド・リヴィエール
Loche de rivière

Cobitis taenia
体長は10~20cm。

ヤツメウナギ科

画像 現地名 一般名(学名)
Lampetra planeri - Brook Lamprey.png
Lamproie de Planer
ヨーロッパスナヤツメ
Lampetra planeri
体長は12~20cm。地域によっては伝統的な料理を作るために使用される。釣り人に人気はあるが、魚体が小さいため、料理ではそれほど珍重されていない。

チョウザメ科

画像 現地名 一般名(学名)
Acipenseridae - Sturgeon.png エステュルジョン
Ésturgeons
チョウザメ科
Acipenseridae
チョウザメはキャビアだけでなく全ての部位が利用できる。古くから上質な食材として多くの美食家に知られている。

淡水甲殻類

画像 現地名 一般名(学名)
Astacus astacus - European Crayfish.png エクルヴィス・ア・パット・ルージュ
Écrevisse à pattes rouges
ヨーロッパザリガニAstacus astacus 高級食材「エクルヴィス」の名で知られるヨーロッパザリガニは、ベルギーの在来種でもある。生息環境および水質の悪化により減少し、ヨーロッパ全域で絶滅が危惧されている。

淡水貝

二枚貝

画像 現地名 一般名(学名)
Unionida - Freshwater Mussels.png カルプ
Unionida
イシガイ目
Unionida
155px ミュエット・エペス
Mulette épaisse
イシガイ属
Unio crassus
155px ミュエット・ペルリエール
Mulette perlière
ホンカワシンジュガイ
Margaritifera margaritifera

巻貝

画像 現地名 一般名(学名)
Viviparidae - Freshwater Snails.png
Viviparidae
タニシ科
Viviparidae
タニシは人間の食料源としてローマ時代からヨーロッパで養殖が行われた記録がある。日本でもタニシを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。※ベルギーでは食用とされていない。

外来種

画像 現地名 一般名(学名)
155px
Corbicula
タイワンシジミ
Eriocheir sinensis
タイワンシジミ
Eriocheir sinensis - Chinese Mitten Crab.png クラブ・シノア
Crabe chinois
チュウゴクモクズガニ
Eriocheir sinensis
日本でもモクズガニ(二ホンモクズガニ)は食用とされる。中国の高級食材で知られる「上海蟹」はオランダの汽水域から川を登り、ベルギー、フランスの河川でも繁殖している。