日本風のサラダ

提供: Tomatopedia
2022年4月21日 (木) 07:45時点におけるWebmaster (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動
日本風のサラダ

日本風のサラダ(につぽんふうさらだ)は、戦時中の昭和17年(1942年)に主婦之友社から発行された『惣菜料理全書』に掲載された料理である。

材料(五人前)

  • 枝豆:一合
  • トマト:一個
  • 寒天:一本の割

作り方

枝豆とトマトを寒天で寄せて、マヨネーズの代りに黄身酢をかけたサラダです。

枝豆を色よく茹でてはじき出し、トマトは洗って皮のまま横に二分厚みに切ります。

寒天はちぎって一時間ほど水に浸しておき、搾って三合の水で火にかけ、煮立ったら裏漉にかければ上々ですが、急ぐときは浮いている泡を掬いとって、塩と砂糖を茶匙一杯づつで味をつけます。

中型の丼に、中央にトマト、その周りに枝豆を並べるようなつもりで入れ、そこへ寒天汁をそっと流し込んで冷します。

大皿に水をきったサラダ菜を敷き、その上に寒天寄せを丼からぽんとあけ、黄色い黄身酢をかけますが、見立てのある割には手のかからないサラダです。

黄身酢は、酢と砂糖と塩を合せた普通の三杯酢をボールに入れて火にかけ、片栗粉の水溶きしたものを入れてよくかき廻し、どろりとしたら火から下し、玉子の黄身を一つ入れてかき混ぜ、艶よく仕上げたもので、よく冷してからおかけください。

残った玉子の白身は固く泡立てて、煮立った淸汁の中へ大匙で一掬いづつ落してもよく、よくほぐして葱の細引きを混ぜ、やはり煮立った汁へ浮かしてもよく、この二つでさっぱりした夕食の献立ができます。

『惣菜料理全書』八月(サラダと卽席漬)

参考文献

  • 『惣菜料理全書』:昭和十七年・主婦之友社編