ソース・オーロレ
ソース・オーロレ(フランス語:Sauce Aurore)は、フランス料理のマザーソース(基礎的なソース)の一つであるベシャメルソースにトマトピューレを加えたクリーミーなトマトソースの一種である。
起源
フランスの政治家であり美食家であったブリア・サヴァラン(1755年4月1日 - 1826年2月2日)は、母親のオーロレ(Aurore)にいくつかのレシピを捧げました。 その一つであるオーロレは、クリーミーなトマト風味のソースです。
諸説
ソースの色から、夜明けの曙から名付けられたとする説は広く伝わっているが「Aurore」の直訳であり、至ってその根拠はない。 また、ソースの色とその情景の色を連想して結びつけるには乏しい。
古典的なソース・オーロレ
世界のオーロラソース
フランスの「ソース・オーロレ」とは材料や作る工程、手間などを含め、別物といっても過言ではありません。 しかし、それ風味の簡単なソース、またはドレッシングとして世界で広く使われています。 家庭においては手軽なソースとして作られ、サラダのドレッシング、また揚げ物やジャンクフード系に使われるのも日本と差異はない。
使い方の違いは、日本も含め世界全般的に、本来のソース・オーロレのように温かいソースとして使うことが少ないということです。 海外では、フィレンチドレッシングとも呼ばれることもありますが、日本では一般的に知られている白濁したものをフレンチドレッシングと呼んでいる。
オーロラソースは、ソース・オーロレとは別の形で日本をはじめ、世界の一般家庭に完全に定着しています。
日本のオーロラソース
日本のある意味で伝統的なオーロラソースは至ってシンプルなもので、一般的にはトマトケチャップとマヨネーズを同割で混ぜたものである。 また、個々の好みに応じて割合を変えて使われる。 マヨネーズとケチャップを混ぜた同様のソースがマヨチャップ(Maychup)という商品名でハインツ社から発売されている。
市販品のみで作る日本人のアイディアソース「ジャパニーズ・スパルタン・ソース」といってもよい。 これは、ハンバーグやステーキにウースターソースとトマトケチャップを混ぜてデミグラスソース風にするのと同じアイディアです。 これは、貧富の差や多忙による家事の難易性や調理の難易度に、さほど左右されずに作れることが可能で、ある程度のボリューム感や満足度を得られる一種の「日本の家庭料理の知恵」の定番として重宝されている。
家庭におけるドレッシングとしては、塩、胡椒、酢、油のベーシックなドレッシングより、ボリューム感があり、シーザードレッシングよりも重くなく簡易性が高い。 揚げ物のソースとしても、タルタルソースより手軽である。
ご当地グルメ
高地では、地域密着型のコンビニ「くいしんぼ如月:きさらぎ」の「チキンナンバン弁当」が名物になっている。 チキン南蛮といえば、宮崎のご当地グルメとして知られているが、こちらはタルタルソース派で、一方の高地は、オーロラソース派である。 くいしんぼ如月はコンビニでもあるが弁当屋でもあり、店内の厨房で調理しているため、営業時間内できたての弁当がテイクアウト、また店内のイートインコーナーで食べることが出来る。
毎年9月14日は「くいし」の日として、前後1日を含め9月13日~9月15日まで特別セールを行っている。 この3日間は、名物のチキンナンバンが破格で提供されます。
影響
- 2015年3月17:元祖である「くいしんぼ如月」のチキンナンバン弁当をリスペクトした弁当が、国内大手コンビニチェーンのセブンイレブンで発売されました。
- 2018年4月12日:ハインツ社はツイッター上で「マヨチャップ」を販売するべきかどうかの投票をユーザーに依頼した。その結果、50万人の投票を受け、ハインツはマヨチャップを販売することを約束しました。
- 2018年9月17日:ハインツ社がマヨチャップをリリース。
- 2019年7月2日:国内大手コンビニチェーンのローソンで発売されました。
ギャラリー
- Maychup from Heinz.png
マヨチャップ
(ハインツ社)
類似ソース
- ソース・ヴルーテ:(フランス)
- カクテルソース:(イギリス)
- ロシアンドレッシング:(アメリカ)
- サウザンド・アイランド・ドレッシング:(カナダ)
- サルサ・ゴルフ:(アルゼンチン)
- アンダルーズ・ソース:(ベルギー)