红糟鱼
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红糟鱼(ホンザオユー)は、福建料理の伝統料理である。
概要
歴史と効能
红糟は、もち米を紅麹菌で発酵させた赤色の酒粕である。 红糟の利用は宋代(960年 - 1279年)まで遡るとされる。 元が支配した時代には漢方栄養学者で食養療法専門家である忽思慧(フースーフゥイ:モンゴル人または回族と考えられている)が編纂し、元朝第8代皇帝・モンゴル帝国第12代皇帝である元文宗(トク・テムル / ᠲᠥᠪᠲᠡᠮᠦᠷ ᠬᠠᠭᠠ)に献上した『飲膳正要』(1330年)には、脾臓を強化し、活力を補う効果があると記されている。 また、中国の代表的な本草学者で医師ある明代の李時珍(りじちん)が著した本草学の集大成『本草綱目』(1596年)には、红糟は血行促進作用があると記されている。 福州市の料理人たちは特産である红糟と魚を組み合わせた地域特有の調理法を生み出し、1980年代には福建省の宴会で定番の料理となった。
製法
- 約3~4kgのソウギョ、またはハクレンを選び、腹を開いて内臓を抜き、内壁の黒い膜を取り除いて洗浄する。
- 魚の身を約5cmの厚さに切り、塩と生姜の薄切りに1時間ほど漬け込む。
- 魚の切り身を風通しの良い場所に24時間吊るして乾燥させ、余分な水分を脱水する。
- 魚の切り身を約200℃の油で揚げ、薄いきつね色になったら取り出して油を切る。(余熱である程度の水分は飛ぶ。)
- 一度揚げた魚の切り身を再度、約160℃で30秒ほど揚げ、完全に水分がなくなるまで揚げて仕上げ、完全に冷ます。
- 红糟(500g)に生姜、ニンニクのみじん切り、八角などの香辛料を適宜加えたものに水(1対1の割合)を加えて煮込み、红糟をベースとした調味液を作る。現代の改良レシピでは風味を良くするために、砂糖(5g)、五香粉(2g)、白酒(10ml)を加えて味を調える。、
- 揚げて冷ましておいた魚の切り身を40~50℃の調味液に漬ける。伝統的な製法では红糟の風味と色を魚に十分に吸収させ、鮮やかな紅色に仕上げるために冷蔵環境で24時間以上漬けることを必要とする。
※八角を加えつつ、五香粉(八角を含む)を加える場合は、红糟の風味より八角の香りが支配的になる可能性があるため注意が必要である。
料理の特徴
伝統食品
红糟鱼は、福建省の中東部に位置する福州市では春節の宴会に欠かせない伝統料理である。 個人経営の飲食店では伝統的な味わいや風味を損なわないように魚を吊るして干し、薪ストーブを利用して揚げるなどの古典的な調理法が今でも用いられている。 福建省の東北部に位置する寧徳市の古田県では、红糟を用いた宴である「红糟宴」で供される6つのメイン料理の1つとして挙げられている。
ギャラリー
- Cooking Oil - Vegetable Oil.png
「植物油」
(ヂーウーヨウ) - Cutting Vegetable - Minced Ginger.png
「姜末」
(ジィァンムォ)