アイスランドのキノコ類

アイスランドのキノコ類

アイスランドのキノコ類（アイスランド語：Sveppir /日本語：きのこ）は、アイスランドに自生するキノコ類である。

概要

アイスランドでは、家庭および個人でも冷蔵庫のような形状の培養庫的なもので自家消費のために栽培してる人々もいる。 日本では、決まりきったものを菌床栽培したものが流通しているが、彼らは野生種のキノコを室内のコンパクトなスペースで育てている。

野生キノコ類

イグチ目

画像	現地名	一般名（学名）
	（Flosungur） （Lyngflosi）	アワタケ （Xerocomus subtomentosus）	イグチ科イグチ属。
	（Kúalubbi） （Birkisveppur）	ヤマイグチ （Leccinium scabrum）	イグチ科ヤマイグチ属。季節は7～10月。アイスランドで最も一般的なキノコ。マイルドな風味と芳香がある。主にシラカンバ、ヒメカンバ、ヘザー湿原で発生する。
	（Rauðhetta） （Reyðilubbi）	キンチャヤマイグチ （Leccinum versipelle）	イグチ科ヤマイグチ属。季節は7～8月。低木の茂みやヘザー湿原で発生する。煮込みや加熱時間によって黒く変色する。さっと炒めた出来立てが一番美味とされる。
	（Dökklubbi）	アオネノヤマイグチ （Leccinum variicolor）	イグチ科ヤマイグチ属。
	（Smálubba）	なし （Leccinum rotundifoliae）	イグチ科ヤマイグチ属。季節は8～9月。主にメルラッカスレッタ（Melrakkaslétta）で収穫・乾燥され、地元とレイキャビークのレストランに販売される。
	（Kóngsveppur）	ヤマドリタケ （Boletus edulis）	イグチ科ヤマドリタケ属。季節は7～9月。世界的に “ ポルチーニ ” の名で知られる価値の高い種だが、アイスランドでは全国的に採れるキノコの一種でしかない。
	（Furursveppur） （Furusúlungur）	ヌメリイグチ （Suillus luteus）	ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属。
	（Lerkisveppur） （Lerkisúlungur）	ハナイグチ （Suillus grevillei）	ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属。季節は7～9月。アイスランドでは美味なキノコとして最も好まれる。カラマツや特定の種の松に発生する。
	（Sandsúlungur）	（Suillus variegatus）	ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属。
	（Mýrasúlungur）	（Suillus flavidus）	ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属。
	（Slímgompur）	シロエノクギタケ （Gomphidius glutinosus）	オウギタケ科オウギタケ属。

アンズタケ目

画像	現地名	一般名（学名）
	（Kantarella）	アンズタケ （Cantharellus cibarius）	アンズタケ科アンズタケ属。アイスランドでは西部フィヨルド、西アイスランド、中央ノースランドなどの限られた地域のみに発生する。人気の高い種で “ 干しアンズ ” のような香りがある。乾燥させて長期保存が可能。
	（Gulbroddi）	シロカノシタ （Hydnum repandum）	カノシタ科カノシタ属。

※

ハラタケ目

画像	現地名	一般名（学名）
	（Túnkempa）	ハラタケ （Agaricus campestris）	ハラタケ科ハラタケ属。
	（Mókempa）	シロオオハラタケ （Agaricus arvensis）	ハラタケ科ハラタケ属。
	（Fótgíma）	セイタカノウタケ （Calvatia excipuliformis）	ハラタケ科ノウタケ属。
	（Jötungíma）	セイヨウオニフスベ （Calvatia gigantea）	ハラタケ科ノウタケ属。
	（Perlufísi）	ホコリタケ （Lycoperdon perlatum）	ハラタケ科ホコリタケ属。
	（Mjúkfísi）	コゲホコリタケ （Lycoperdon molle）	ハラタケ科ホコリタケ属。
	（Perlufísi）	タヌキノチャブクロ （Lycoperdon pyriforme）	ハラタケ科ホコリタケ属。
	（Merarostur） （Gorkúla）	クロシバフダンゴタケ （Bovista nigrescens）	ハラタケ科シバフダンゴタケ属。
	（Ullserkur） （Ullblekill）	ササクレヒトヨタケ （Coprinus comatus）	ハラタケ科ササクレヒトヨタケ属。
155px	（Skurðknipplingur） （Klumbuspyrða）	シャカシメジ （Lyophyllum fumosum）	シメジ科シメジ属。
	（Birkiskjalda） （Birkikollur）	キヒダマツシメジ （Tricholoma fulvum）	キシメジ科キシメジ属。
	（Moldskjalda）	クマシメジ （Tricholoma terreum）	キシメジ科キシメジ属。
	（Gráknipplingur） （Gráspyrða）	オシロイシメジ （Leucocybe connata）	キシメジ科シロヒメカヤタケ属。
	（Fjóluhnefla）	アシボソムラサキハツ （Russula gracillima）	ベニタケ科ベニタケ属。
	（Reyðihnefla） （Reyðikúla）	（Russula nana）	ベニタケ科ベニタケ属。
	（Snæhnefla）	（Russula norvegica）	ベニタケ科ベニタケ属。
155px	（Grenisilfri）	イヌマルミノフウセンタケ （Cortinarius caninus）	フウセンタケ科フウセンタケ属。
	（Hverfisveppur） （Hverfiskrýfa）	センボンイチメガサ （Pholiota mutabilis）	モエギタケ科センボンイチメガサ属。
	（Protostropharia islandica）	なし （Pleurotus ostreatus）	モエギタケ科キバフンタケ属。
	（Gráserkur） （Fjallaskeiðsveppur）	シロツルタケ （Amanita vaginata）	テングタケ科テングタケ属。
	（Berserkjasveppur）	ベニテングタケ （Amanita muscaria）	テングタケ科テングタケ属。バイキングが戦い前に士気を高めるために食した、または雄弁な演説をしたという伝説があるが真偽は定かではない。
155px	（Ostruvængur） （Ostrusveppur）	ヒラタケ （Pleurotus ostreatus）	ヒラタケ科ヒラタケ属。
155px	（Rauðhæringur）	ザラツキキトマヤタケ （Inocybe dulcamara）	アセタケ科アセタケ属。
	（Silkiroðla）	トガクシハルシメジ （Entoloma sericeum）	イッポンシメジ科イッポンシメジ属。
	（Vænglingur）	（Panellus mitis）	クヌギタケ科ワサビタケ属。
	（Slöttblekill）	（Coprinopsis atramentaria）	ナヨタケ科ヒメヒトヨタケ属。
	（Vallhnúfa）	ハダイロガサ （Camarophyllus pratensis）	ヌメリガサ科オトメノカサ属。
	（Trjónupeðla）	（Psilocybe semilanceata）	モエギタケ科シビレタケ属。
	（Túnblína）	（Stropharia pseudocyanea）	ヒメノガステル科モエギタケ属。
	（Viðarkveif）	ヒメアジロガサ （Galerina marginata ）	ヒメノガステル科ケコガサタケ属。

ベニタケ目

画像	現地名	一般名（学名）
	（Loðglætingur） （Loðmylkingur）	カラハツタケ （Lactarius torminosus）	ベニタケ科チチタケ属。

シロキクラゲ目

画像	現地名	一般名（学名）
	（Grenisilfri）	コガネニカワタケ （Tremella mesenterica）	シロキクラゲ科シロキクラゲ属。

チャワンタケ目

画像	現地名	一般名（学名）
	（Steinkrympill） （krymplusveppur）	シャグマアミガサタケ （Gyromitra esculenta）	フクロシトネタケ科シャグマアミガサタケ属。
	（Sortuhnuðla） （Svartskupla）	クロノボリリュウ （Helvella lacunosa）	ノボリリュウタケ科ノボリリュウ属。

ギャラリー

• スヴェッパスーパ：キノコのスープ。クリーム仕立てが定番。
• マリネラジル・スヴェップ：キノコのマリネ。伝統的な料理の一つでパーティーやビュッフェでは定番。
• ステイクテル・スヴェップ：キノコ炒め。採れたてをさっと加熱するシンプルな料理。風味付けはバターやニンニクが一般的。天然キノコの香りを味わう季節限定の旬の味覚。

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  スヴェッパスーパ
  （Sveppasúpa）

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  マリネラジル・スヴェップ
  （Marineraðir Sveppir）

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  ステイクテル・スヴェップ
  （Steiktir Sveppir）

関連項目

• アイスランド料理一覧
• アイスランドの地衣類
• アイスランドの野草類

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