トマトーのサンドヰツチ

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トマトーのサンドヰツチ

トマトーのサンドヰツチ(Tomato no Sandwitsch)は、国立栄養研究所の調理部長であった村井政善の大正13年(1924年)の著書『実用農村料理 新しき研究』の料理である。

作り方

パンを二分厚さ位に切っておきます。 次にトマトーは熱湯に投じ手早く冷水に取って水気を拭いウデナを切り去り指先にて皮を剥き木口より薄く輪切りにして極く少量の塩と胡椒を撒布しておく。 そしてパンの片面にバターをうすく塗りてトマトを一並べのせ片面にバターの塗ったパンのバターがトマトに付く様に重ね乾きたる俎か或は膳の上に並べ軽い蓋をして十五分間位壓石をかけて後取り出し五つ切位にして供します。

注意と應用

トマトを付ける時少量のカラシを用うることもあります。 又たトマトーを切って後薄い塩水に一寸浸すもよいのであります。 右 標準 の他刻み胡瓜の塩揉みしたものや或はハム、焼豚、牛肉、炒玉子、焼魚肉等を使用することがあります。 果實のヂヤミのみを用いたるサンドヰツチは栄養上宜ろしくありません。 栄養上宜いと申しますのはトマトの様なものと魚類を使用した煮干粉或は缶詰鮭と濾し味噌等を田楽味噌の如く煮上げ之れを薄く塗った物等は誠に宜いのであります。


『実用農村料理 新しき研究』(晝食の料理)

参考文献

  • 『実用農村料理 新しき研究』:大正13年10月18日 標凖食量と献立表及料理法の一例(晝食の料理)