ポークチャップ
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ポークチャップ(Pork Chap)
異国食餌抄
異国食餌抄(いこくしょくじしょう) 岡本かの子は1929年(昭和4年)年12月にヨーロッパに外遊し、パリ、ロンドン、ベルリンを経てアメリカ経由で1932年(昭和7年)に帰国している。
“ 日本に始めて渡来した西洋料理がポークカツレツ――通称トンカツであったかどうかは知らないが、西洋にいても日本人はよくこのトンカツを食べたがる。
ところがこのトンカツなるものが西洋の何処どこへ行っても一向いっこう見当みあたらないので失望する人が多い。 イギリスのレストラントへ行ってメニュウを探して見るとポークカツレツというのがあるから、喜んで注文するとそれはわれわれの予期するカツレツではなくて日本の所謂いわゆるポークチャップであった。 ”
『異国食餌抄』岡本かの子