アイスランドの海藻類
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アイスランドの海藻類(アイスランド語:þörungur/英:Seaweed)は、アイスランド国内において採取が可能であり、食用に適する(可能性も含む)海藻類である。
概要
アイスランドでは、ソル(Söl)が代表的であったが、日本で食用(特定地域の食用種を含む)とされている海藻類と学名的に同目または同属の海藻類が多く生息している。 たとえ、学名(目・科・属)的に異なっていても、昆布、ワカメ、海苔、アオサ、ヒジキ、アカモク、モズク、その他の食用海藻類と同様に機能する多くの海藻類が存在する可能性を秘めている。
海藻類
ダルス目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
ソル (Söl) |
ダルス (Palmaria palmata) |
ダルス科ダルス属。アイスランドでは最も古くから利用されてきた。通常は乾燥品。そのままスナック感覚で食すのが一般的。レストランではバターを塗る観光客が多い。他に料理の演出に用いる。 |
コンブ目
ウシケノリ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Purpurahimna) |
マルバチシマクロノリ (Porphyra umbilicalis) |
ウシケノリ科アマノリ属。日本の寿司やオニギリなどに使われるアサクサノリと同属である。 | |
(Purpurahimna) |
ベニタサ (Wildemania amplissima) |
ウシケノリ科ベニタサ属。 |
スギノリ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Fjörugrös) |
(Chondrus crispus) |
スギノリ科ツノマタ属。形状はキノコのハナビラタケに似ており、赤紫、緑、白色の個体がある。 |
ヒバマタ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Bóluþang) |
(Fucus vesiculosus) |
ヒバマタ科ヒバマタ属。 | |
(Klapparþang) |
(Fucus spiralis) |
ヒバマタ科ヒバマタ属。 | |
(Klóþang) |
(Ascophyllum nodosum) |
ヒバマタ科アスコフィルム属。 | |
(Dvergaþang) |
(Pelvetia canaliculata) |
ヒバマタ科エゾイシゲ属。 |
イギス目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
155px | (Þangskegg) (Sjávartruffla) |
(Vertebrata Ionosa) (Polysiphonia lanosa) |
フジマツモ科イトグサ属。2つの学名で呼ばれることが多いがシノニム(同義)である。 “ 海のトリュフ ” と称され、急速的に利用されつつある。 |
ヒメウスギヌ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
155px | (Klóblaðka) |
(Schizymenia jonssonii) |
ベニスナゴ科ベニスナゴ属。長らく大西洋の紅藻類と混同されてきたが、2020年に新種とされた。日本の北海道西岸から千島列島に生息する同属の近縁種であることが確認された。 |
海藻料理
- 干し昆布:
- 昆布の天ぷら:
- 海苔:日本の “ 焼き海苔 ” とは異なり、きめ細かく粉砕してから乾燥、または加熱してシート状に仕上げたもの。磯と潮の風味を味わえる。料理のデコレーションやデザートの甘味と塩味の相互性や相性(マリアージュ)の味覚を楽しめるように添えられる。
- 海苔巻き:寿司を提供する店は日本の海苔で巻き方も同様のスタイルが多いが、独自の楽しい巻き寿司もある。
- 海藻サラダ:
- ワカメの味噌汁:アイスランドでは “ ワカメ ” という呼び名は知られており、学名的に同じ科の海藻が生息している。提供するレストランもあるが、冒険心や興味本位ながらも、日本同様に家庭や個人で気兼ねなく作る人の方が多い。日本でも味噌を必要としない “ワカメスープ ” があるように、アイスランドの通常のスープや料理においても親和性のある海藻類の一つである。
- コンブキャビア:昆布を原料としたキャビアの模倣品。観光系レストランで見られるが一般的ではない。アイスランド国民の多くは魚卵に関心はなく、キャビア、イクラ、タラコに関して他国や日本ほど美食として重要視していない。
- Icelandic Seaweed Dishes -(Dried Kombu Appetizer)Hoshi Kombu.png
干し昆布の前菜