赤茄子のシタフヱー

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赤茄子のシタフヱー

赤茄子のシタフヱー(あかなすのしたふえー)は、明治37年(1904年)6月に報知社出版部より発行された村井弦斎(寛)、尾崎密蔵の著書『玉子料理 鶏肉料理 二百種及家庭養鶏法』に記載されている料理である。

作り方

赤茄子のシタフヱーは夏の御料理で淡泊(あっさり)して居ますから肉類の嫌いな人でも美味しく食べられます。 格好の宜しい赤茄子を熱湯へチョイト漬けて皮を剥いて頭の所を円く切りぬいて種を出します。 別に玉子を堅く湯煮て賽の目に細かく刻んで前のマイナイ・ソースで和合ます。 それを赤茄子の中へ詰め込んで赤茄子と一所に食べます。

補足

マイナイ・ソース

是れはサラダの掛汁です。 玉子一個を湯煮て黄身だけを裏漉しに掛けます。 それへ生玉子の黄身一つと芥子と小匙と塩と砂糖を小匙に半杯づつと胡椒を少し入れて練り交ぜます。 その中へサラダ油大匙三杯を極く少しづつ滴らし込んでは掻き交ぜてすっかり交ぜましたら今度は西洋酢を大匙に一杯交ぜてドロドロの汁にします。 刺身や湯煮魚等に掛けても美味しう御座います。

参考文献

  • 『玉子料理 鶏肉料理 二百種及家庭養鶏法』:玉子料理百種(西洋料理五十種・第二十三)