コロコロ
コロコロ(Sambal Colo-Colo)とは、インドネシアのマルク諸島の調味料である。マルク州の州都であるアンボン(アンボン島)が発祥の地とされている。コロコロは「アンボンのサンバル」とも呼ばれます。
コロコロはマナドのダブダブと似ており、どちらも刻んだ赤唐辛子、バーズアイチリ(タイや沖縄の島唐辛子タイプ)、青トマトまたは赤トマトと、エシャロット、そして塩と砂糖を少々加えて刻んだものである。すべてをさいの目に刻んで、新鮮なカラマンシーの果汁(現地ではレモン・クイまたはジュルック・カストゥリと呼ばれる)と混ぜ合わせる。カラマンシーの代わりに、コブミカンやレモンの果汁を使うこともある。
特徴
ダブダブとの主な違いは、コロコロのレシピには、刻んだレモンバジルの葉、ピリ(ナッツ)、タヒ・ミニャックまたはアンパス・ミニャック(黒い色をした調理用ココナッツオイルの残渣)、またはキャラメル状のラロバン(ココナッツオイルを作る過程で生じる水っぽい残渣)などの材料が追加されることが多いことである。 その結果、コロコロはダブダブよりも色が黒く、油分が多い。
しかし今日では、伝統的な食用油の残渣やキャラメル状のラロバンを入手することは稀で困難であるため、この油分は、マーガリンやココナッツオイル、食用油を混ぜた、広く入手可能で実用的なケチャップマニス(甘口醤油)で代用されることが多い。その結果、今日でのコロコロはインドネシアのもう一つの一般的な調味料であるサンバル・ケチャップと間違えられることが多い。
用途
マルク諸島は魚介類の宝庫として有名で、コロコロは魚介類、特に焼き魚(イカン・バカール)や揚げ魚(イカン・ゴレン)の薬味として使われることが多い。マダイ(kakap merah)、アイゴ(baronang)、カツオ(cakalang)、イカ(cumi-cumi)、エビ(udang)などの人気のある魚介類のグリルには、コロコロをのせたり、ディップソースとして添えたりする。