「アイスランドの野草類」の版間の差分
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− | |<small> | + | |<small>タヌキモ科ムシトリスミレ属。食虫植物の一種。チーズを作る上で牛乳を凝固させるために使われた。軟膏は、発疹、炎症、ひび割れ、古傷に使用された。葉の煎じ薬はハゲの予防の良いとされた。</small> |
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2024年3月16日 (土) 22:28時点における版
アイスランドの野草類(Villtar jurtir:ヴィルタル・ユスティル)は、アイスランドに自生する野草類および薬草類である。 また、アイスランドにおけるメディカルハーブ(薬用植物)の一種として樹木類も表記した。
概要
アイスランドでは入植時代から多くの野草類をさまざまな方法で利用してきた。 その植物類の一覧である。 これらのほとんどはスーパーや八百屋で販売されることはなく、山菜採りのような形で採取される。 観光客が味わえるのは、ルバーブぐらいである。
野草類
セリ目
※セイヨウトウキ(ゴールデン・アンジェリカ)を含む、これらのアンジェリカは、ヨーロッパでも伝統的な薬草として利用されてきた。セイヨウトウキの根や種の粉末は、煎じ薬(ハーブティー)として利用される。茎は、砂糖漬け(クリスタル・アンゼリカ)としてケーキの飾りつけ等に、葉は、魚料理や果物の風味付けに用いる。また、種子はリキュールの香味付けに用いられる。他には、種子を蒸留して抽出したエッセンシャルオイルは、ムスク(麝香:じゃこう)の代用として香水の原料にも利用される。
ナデシコ目
アブラナ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Skarfakál) |
キョクチトモシリソウ (Cochlearia officinalis) |
アブラナ科トモシリソウ属。 |
バラ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
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(Tágamura) |
ヨウシュツルキンバイ (Argentina anserina) |
バラ科アルゲンチナ属。 |
ユキノシタ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
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(Burnirót) (Blóðrót) |
イワベンケイ (Rhodiola rosea) |
イワベンケイ科イワベンケイ属。β-エンドルフィンの分泌を刺激する薬理作用をもち、精神安定させ、ストレスを和らげるとされる。ボイルして食される。 |
※日本では標高が高いエリアのみで見られる。他国では高山病などに用いる。
キキョウ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Bláklukka) |
イトシャジン (Campanula rotundifolia) |
キキョウ科ホタルブクロ属。根は食用となる。全ての根を採取せず、来年のために残すのが伝統である。 |
※キキョウ類は主にアジアに生息するため、非常に珍しい。キキョウの根は、中国医学の漢方で、日本でも古くから生薬とされる。韓国ではトラジと呼びキムチなどに利用される。
シソ目
※ワイルドタイムは通称 “ アイスランドのタイム ” または “ 北極のタイム ” と呼ばれる。こだわりのシェフたちは自ら採取し、料理に用いる。
樹木
ブナ目
※ヨーロッパダケカンバの葉は、血液浄化剤と考えられており、体内の余分な水分を排出する利尿作用があるため、腎臓病の治療に使用される。他にリウマチ、痛風などの関節炎、傷などの外部治癒、湿疹や乾癬などの皮膚疾患などにも幅広く利用されている。 また、樹液は葉と同様に健康に良いと考えられている。血圧を安定させる効果、腎臓への負担を軽減させる作用、他に抗炎症作用や血液浄化作用など、健康に有用なさまざまな物質が含まれているとされ、ガンとの闘いにも役立つとされている。これまで樹液を含んだ食品は、シロップ、酒類などであったが、2010年に初めてジュースが商品化された。味はスイカに似ており、アイスクリームに用いた場合、味に最適な結果をもたらしたことから商品化に向けて開発が進められいる。
マツ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
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シトカグレン二 (Sitkagreni) グレン二 (Grení) |
シトカトウヒ (Picea sitchensis) |
マツ綱マツ目マツ科トウヒ属。アイスランドで最も一般的な林業樹木の一つ。高樹木のためクリスマスツリーには不向きとされるが利用価値は高く、庭木とする人々もいる。 | |
グレンニスプロータ (Grenisprotar) |
トウヒの新芽 (Spruce Shoots) |
民間療法などで古くから利用されてきた。主にシロップに利用される。針葉が硬くなる前の新芽は軟らかくサラダとしても食用が可能である。レモンの風味が特徴でビタミンCを豊富に含む。 | |
スターファフラ (Stafafura) |
コントルタマツ (Lodgepole Pine) |
マツ綱マツ目マツ科マツ属。アイスランドで最も利用されている林業樹木の一つ。クリスマスツリーに適しているとされ、庭木にもなる。 | |
155px | コングル (Köngull) |
松ぼっくり (Pinecone) |
木質になる前の緑の松ぼっくり(松笠)は、お茶やジャムに利用する。これはアイスランドに限らず、ロシアを含む寒冷地域で見られる。ほとんどが個人で採取し、自家消費として利用される。 |
※トウヒの新芽はレストランで供されるのは少ないが、食用とするのはアイスランドだけではなく、ノルウェー、カナダなどの寒冷地域でも見られる。日本でも松葉は松葉茶として利用されている。
ギャラリー
- ラーバルバルアスルタ:ルバーブのジャム。アイスランドの代表的なジャムでピザにも添えられる。新たにバニラの風味を加えたものは、2014年のフードコンテストで金賞を受賞した。
- ラーバルバルアグロイトゥル:ルバーブの粥。アイスランドの粥は甘いデザート仕立て。
- ラーバルバルアグラニータ:ルバーブのグラニテ。グラニテはシャーベットのようなもの。
- ルバーブ・ビターズ:ルバーブを酒に漬け込んだリキュール。家庭やBARなどでも自家製で作られる。
- ビルキテー:ヨーロッパダケカンバのハーブティー。
- ビルキサーヴァ:ヨーロッパダケカンバの葉のジュース。
- ビルキサーヴィ:ヨーロッパダケカンバの樹液のジュース。
- ビルキシーロプ:ヨーロッパダケカンバのシロップ。原材料は樹液と葉、砂糖のみで添加物は不使用。
- ビルキル:ヨーロッパダケカンバのシュナップス。
- ビョーク:ヨーロッパダケカンバのリキュール。
- グレン二シーロプ:シトカトウヒの新芽のシロップ。
- アンジェリカ・ジン:アイスランド最古の蒸留所で作られるジン。アイスランドで採れた野生植物が使われている。
ルバーブ・ビターズ
(Rhubarb Bitters)ビルキテー
(Birkite)ビルキサーヴァ
(Birkisafa)ビルキサーヴィ
(Birkisafi)- Icelandic Schnapps -(Downy Birch)Birkir.png
ビルキル
(Birkir) - Icelandic Liqueurs -(Downy Birch)Björk.png
ビョーク
(Björk) グレン二シーロプ
(Grenísíróp)アンジェリカ・ジン
(Angelica Gin)