「アイスランドの野草類」の版間の差分

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|キョクチトモシリソウ<br><small>(''Cochlearia officinalis'')</small>
 
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|<small>セリ科シシウド属。セイヨウトウキと同様の効能はあるが効果は劣るとされる。</small>
 
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|<small>ユキノシタ目イワベンケイ科イワベンケイ属。β-エンドルフィンに似た薬理作用をもち、精神安定させ、ストレスを和らげるとされる。ボイルして食される。他国では高山病などに用いる。</small>
 
|<small>ユキノシタ目イワベンケイ科イワベンケイ属。β-エンドルフィンに似た薬理作用をもち、精神安定させ、ストレスを和らげるとされる。ボイルして食される。他国では高山病などに用いる。</small>
 
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|<small>タイムの一種。シソ科イブキジャコウソウ属。ワイルド・タイムの亜種で利用法は同じ。</small>
 
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2024年3月6日 (水) 01:30時点における版

Icelandic Wild Herbs - Villtar jurtir.png

アイスランドの野草類(Villtar jurtir)は、アイスランドに自生する野草類および薬草類である。

概要

アイスランドでは入植時代から多くの野草類をさまざまな方法で利用してきた。 その植物類の一覧である。 これらのほとんどはスーパーや八百屋で販売されることはなく、山菜採りのような形で採取される。 観光客が味わえるのは、ルバーブぐらいである。

野草類

画像 現地名 一般名(学名)
Cochlearia officinalis - Common Scurvy Grass.png
(Skarfakál)
キョクチトモシリソウ
Cochlearia officinalis
アブラナ科トモシリソウ属。

セリ目

画像 現地名 一般名(学名)
Angelica archangelica - Garden Angelica.png
(Ætihvönn)
セイヨウトウキ
Angelica archangelica
セリ科シシウド属。伝統的な薬用植物の一つで鎮痛剤や鎮静剤、壊血病に効果があり、呼吸器系の粘液を促し、喘息に効果があると考えられている。
Angelica sylvestris - Wild Angelica.png
(Geithvönn)
ワイルド・アンジェリカ
Angelica sylvestris
セリ科シシウド属。セイヨウトウキと同様の効能はあるが効果は劣るとされる。


|Pinguicula vulgaris - Common Butterwort.png |
(Lyfja­gras) |ムシトリスミレ
Pinguicula vulgaris |タヌキモ科ムシトリスミレ属。食虫植物の一種。 |- |Rumex longifolius - Northern Dock.png |
(Njóli) |ノダイオウ
Rumex longifolius |タデ科スイバ属。 |- |Rumex acetosa - Common Sorrel.png |
(Túnsúra) |スイバ
Rumex acetosa |タデ科スイバ属。 |-

|Armeria maritima - Sea Thrift.png |
(Geldingahnappur) |ハマカンザシ
Armeria maritima |イソマツ科アルメリア属。 |- |Silene acaulis - Moss Campion.png |
(Lambagras) |コケマンテマ
Silene acaulis |ナデシコ科マンテマ属。 |- |Argentina anserina - Common Silverweed.png |
(Tágamura) |ヨウシュツルキンバイ
Argentina anserina |バラ科アルゲンチナ属。 |-

|Campanula rotundifolia - Common Harebell.png |
(Bláklukka) |イトシャジン
Campanula rotundifolia |キキョウ科ホタルブクロ属。根は食用となる。全てを採らず、来年のために残すのが伝統。キキョウの根は日本でも古くから生薬とされる。韓国ではトラジと呼びキムチなどに利用される。 |-

|Rhodiola rosea - Roseroot.png |
(Burnirót)

(Blóðrót) |イワベンケイ
Rhodiola rosea |ユキノシタ目イワベンケイ科イワベンケイ属。β-エンドルフィンに似た薬理作用をもち、精神安定させ、ストレスを和らげるとされる。ボイルして食される。他国では高山病などに用いる。 |- |}

シソ目

画像 現地名 一般名(学名)
Thymus praecox - Wild Thyme.png
(Blóðberg)
ワイルド・タイム
Thymus praecox
タイムの一種。シソ科イブキジャコウソウ属。通称 “ アイスランドのタイム ” または “ 北極のタイム ” と呼ばれる。こだわりのシェフたちは自ら採取し、料理に用いる。
Thymus praecox ssp. britannicus - Wild Thyme.png
(Blóðberg)
ワイルド・タイム
Thymus praecox britannicus
タイムの一種。シソ科イブキジャコウソウ属。ワイルド・タイムの亜種で利用法は同じ。
画像 現地名 一般名(学名)
Rheum rhabarbarum - Rhubarb.png
(Rabarbari)
ルバーブ
Rheum rhabarbarum
タデ科ダイオウ属。中国原産の薬用植物で14世紀にヨーロッパで栽培が始まった。アイスランドでは畜産農場の余った土地で栽培も行われている。帰化植物のため採取シーズンには渋滞が起こる。

ギャラリー

  • ルバーブのジャム:アイスランドでは定番のジャム(スルタ:Sulta)。新たにバニラの風味を加えたものは、2014年のフードコンテストで金賞を受賞した。
  • ルバーブの粥:アイスランドでいう粥(グロイトゥル:Grautur)は日本のようなものではなく、甘いデザート仕立てである。
  • ルバーブのグラニテ:グラニテはフランスのシャーベットのようなもの。
  • ルバーブのビターズ:ルバーブを蒸留酒に漬け込んだもの。家庭でも作られる。

関連項目