「アイスランドの獣鳥類」の版間の差分
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+ | |<small>海鳥に銃器を使用することは禁じられている。長い竿状で先端がV字に分かれたラクロスのラケットのような古典的な猟具で捕獲する。崖の上を風に逆らって漂う習性を利用して捕らえる。</small> | ||
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+ | |[[File:Fratercula arctica - Atlantic Puffin.png|155px]] | ||
+ | |<br><small>(Lundi)</small> | ||
+ | |ニシツノメドリ<br><small>(''Fratercula arctica'')</small> | ||
+ | |<small>ウミスズメ科ツノメドリ属。狩猟期間は9月1日~5月10日。国のキャラクター的な鳥で、観光客の野鳥観察、海鳥料理の代表的格。古くから生食、塩漬け、燻製などで食されれてきた伝統食材。</small> | ||
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+ | |[[File:Uria aalge - Common Guillemot.png|155px]] | ||
+ | |<br><small>(Langvía)</small> | ||
+ | |ウミガラス<br><small>(''Uria aalge'')</small> | ||
+ | |<small>ウミスズメ科ウミガラス属。狩猟期間は9月1日~5月10日。</small> | ||
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+ | |[[File:Uria lomvia - Brünnich's Guillemot.png|155px]] | ||
+ | |<br><small>(Stuttnefja)</small> | ||
+ | |ハシブトウミガラス<br><small>(''Uria lomvia'')</small> | ||
+ | |<small>ウミスズメ科ウミガラス属。狩猟期間は9月1日~5月10日。</small> | ||
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+ | |[[File:Alca torda - Razorbill.png|155px]] | ||
+ | |<br><small>(Álka)</small> | ||
+ | |オオハシウミガラス<br><small>(''Alca torda'')</small> | ||
+ | |<small>ウミスズメオオ科ハシウミガラス属。狩猟期間は9月1日~5月10日。</small> | ||
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+ | |[[File:Cepphus grylle - Black Guillemot.png|155px]] | ||
+ | |<br><small>(Teista)</small> | ||
+ | |ハジロウミバト<br><small>(''Cepphus grylle'')</small> | ||
+ | |<small>ウミスズメ科ウミバト属。狩猟期間は9月1日~5月10日。</small> | ||
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<small>※海鳥類は小魚を餌とするため、肉は魚の風味を持つのが特徴である。そのため、肉や脂肪の成分が異なり、健康に良いとされている。日本でも狩猟が許可されているウミガモなどがあるが、味が好まれず狩猟もされない。</small> | <small>※海鳥類は小魚を餌とするため、肉は魚の風味を持つのが特徴である。そのため、肉や脂肪の成分が異なり、健康に良いとされている。日本でも狩猟が許可されているウミガモなどがあるが、味が好まれず狩猟もされない。</small> |
2024年3月4日 (月) 05:51時点における版
概要
家畜類
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
155px | (Sauðfé) |
ヒツジ (Ovis aries) |
アイスランドのヒツジは入植時代からの血統である。 |
155px | (Hestur) |
ウマ (Equus caballus) |
奇蹄目(きていもく)ウマ科ウマ属。アイスランド西部のレイクホルトにあるフリーズヘイマル農園では乗馬体験やショーが見学できる。 |
野生哺乳類
鯨偶蹄目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Hreindýr) |
トナカイ (Rangifer tarandus) |
シカ科トナカイ属。アイスランドでは毎年、生態に影響を与えない範囲で、個体の年齢、性別、または地域に応じて頭数を決定して狩猟を許可している。 |
※鯨偶蹄目(げいぐうていもく)
食肉目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Hvítabirnir) |
ホッキョクグマ (Ursus maritimus) |
クマ科クマ属。稀に流氷に乗って訪れる。アイスランドでは保護する方針だが、陸上して人や家畜に危険が及ぶ場合は処置される。通常は生息していため、一般的な狩猟や食材の対象ではない。 |
※ホッキョクグマは氷上生活の他、泳ぐことにも長けている。生息域に近いグリーンランドでは、陸上して人々の生活圏に出没して通報されることもあり、適正な処置がされた後、肉は自治体の市場や集落の役場などで販売される。日本でも古くから熊肉は狩猟食材として利用されている。
野鳥類
カモ目
チドリ目
キジ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Rjúpa) |
ライチョウ (Lagopus muta) |
キジ科ライチョウ属。狩猟期間は10月15日~12月22日。 |
※アイスランドには、フランスのジビエ料理で “ ベカス ”(仏:Bécasse)として珍重されるシギ類も生息するが狩猟対象ではない。
海鳥類
※海鳥類は小魚を餌とするため、肉は魚の風味を持つのが特徴である。そのため、肉や脂肪の成分が異なり、健康に良いとされている。日本でも狩猟が許可されているウミガモなどがあるが、味が好まれず狩猟もされない。
卵類
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
ー | ー | 海鳥の卵は伝統的に重要な栄養源とされてきた。古来、断崖から卵を採取する命がけの役目は若者であったが、現在は消防士やレスキュー隊員がそれを継承している。彼らの貢献で季節限定で出回る。 | |
(Svartfuglsegg) |
ウミガラスの卵。 | ||
(Álkuegg) |
オオハシウミガラスの卵。 | ||
(Rituegg) |
ミツユビカモメの卵。 | ||
(Hettumávsegg) |
ユリカモメの卵。 | ||
(Sílamávsegg) |
ニシセグロカモメの卵。 | ||
(Hvítmávsegg) |
シロカモメの卵。 | ||
(Fýlsegg) |
フルマカモメの卵。 | ||
155px | (Gæsaegg) |
雁の卵。 | |
155px | (Andaregg) |
アヒルの卵。 |
※アイスランドの狩猟における法律を厳守さえすれば、網や銃器を用いる狩猟に比べて、採卵に関しては緩やかで免許も必要としない。ただ、採取期間は決められている。海鳥の場合、そのほとんどが断崖絶壁にあるため、今日では素人が行うことはない。一般の人々にとって危険をともなわずに採取できるのは草むらなどに産卵する野鳥類だが、これにもルールがあり、巣にある卵を全て取ってはならず、一つの巣に対して必ずある程度の数を残すという規則がある。
海棲哺乳類
鯨類
※クジラ博物館
鰭脚類
※アザラシ博物館
加工品
画像 | 現地名 | 一般名 | |
---|---|---|---|
(Reyktur Lundi) |
スモークド・パフィン (Smoked Puffin) |
ニシツノメドリの燻製。古くから食糧を保存するために行われてきたもので、現在では狩猟期間外でも通年でレストランで提供している。狩猟期間中でも生鮮の肉を使うことはほとんどない。 | |
155px | スール・クヴァルゥル (Súr Hvalur) |
クヴァルゥルは “ クジラの脂身 ” の意味。日本の鯨料理では、畝須(うねす)と呼ばれる美味な部位である。スールはミーサ(乳清)に漬けたものを指す。塩が普及する以前に生み出された保存法。 | |
サルタズ・セルスピック (Saltað Selspik) |
アザラシの皮の塩漬け。セルスピックは “ アザラシの皮 ” の意味。 | ||
155px | セルシュレイファル (Selshreifar) |
アザラシのヒレ。 |
ギャラリー
※以下は、アイスランド料理の一例である。