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禁止に至った主な背景は、観光客が浜辺を昼夜問わず疾走することで景観が荒らされることも要因の一つだが、一番は安全性の問題である。 | 禁止に至った主な背景は、観光客が浜辺を昼夜問わず疾走することで景観が荒らされることも要因の一つだが、一番は安全性の問題である。 |
2023年12月24日 (日) 18:52時点における版
ソルヘイマサンドゥール(Sólheimasandur)は、ミールダル地区のレイニスフィヤラ海岸の西に位置する岬「ディルホゥラエイ」を境に北西へ続く海岸地帯に広がる広大な氷河砂原である。
概要
プレーン・レック
プレーン・レック(Plane Wreck)は、ソルヘイマサンドゥールの観光的なランドマークとして標示されている名称である。 この名称は “ 飛行機事故 ” を表す意味で、特定の地名や史跡を示すものではない。 この地点は、1973年に墜落した米軍機のダグラスC-117D(DC-3型)の残骸が観賞できる廃墟スポットである。
1973年11月21日、本機はホフン・ハラフィヨル空港からケフラヴィーク海軍航空基地(旧米軍基地)へ向けて飛行し、ストックスネスにあるレーダー基地へ物資を届けた後、飛行中に激しい悪天候に見舞われた。 濃霧、強風、湿雪が発生し、気温はマイナス10℃まで低下、機体の着氷などで安定な操縦が困難となり、さらにエンジントラブルを起こして不時着を余儀なくされた。 この機には、ジェームズ・ヴィッケ機長と副操縦士、26歳のグレゴリー・フレッチャーを筆頭とする計7名が搭乗していた。 飛行時間は21時間しかなく、このタイプの航空機で訓練中だった。
ソルヘイマサンドゥール海岸
ソルヘイマサンドゥール海岸(通称:ブラック・サンド・ビーチ)は、プレーン・レックを観光する交通手段として海岸に沿ってレンタカーを運転して直接向かうことができたが、現在は禁止されており、車両を駐車場に停めて訪れなければならない。
禁止に至った主な背景は、観光客が浜辺を昼夜問わず疾走することで景観が荒らされることも要因の一つだが、一番は安全性の問題である。 この海岸は、レイニスフィヤラ海岸と同様にブラック・サンド・ビーチと呼ばれる黒い砂浜が特徴である。 レイニスフィヤラのように観光客の多くが目的とする奇岩群はなく、途方もなく海岸沿いを歩く人も少ない。 濃霧などの視界不良や前方不注意を除き、歩行者を轢くような運転事故は起きにくいが、運転手や同乗者の多くが思い描くような “ 爽快に海辺を波しぶきをあげて疾走 ” する走行には適さない砂浜である。
徒歩
プレーン・レック・シャトル
プレーン・レック・シャトル(Plane Wreck Shuttle)
ギャラリー
- Iceland -(Sólheimasandur)View from Dyrhólaey.png
ディルホゥラエイからの眺め
- Iceland -(Sólheimasandur)Hiking to the Plane Wreck in Winter.png
冬のプレーン・レックまでの徒歩道