「ポルトガルの淡水魚介類一覧」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
(→淡水甲殻類) |
(→二枚貝) |
||
169行目: | 169行目: | ||
! style="width: 20%"|一般名(学名) | ! style="width: 20%"|一般名(学名) | ||
! style="width: 25%"| | ! style="width: 25%"| | ||
+ | |- | ||
+ | |[[File:Unionida - Freshwater Mussels.png|155px]] | ||
+ | |<br><small>(''Unionida'')</small> | ||
+ | |イシガイ目<br><small>(''Unionida'')</small> | ||
+ | |<small>イシガイ類の食用は特にアジアが多く、日本でも古来より食されてきた。琵琶湖や霞ケ浦などの周辺地域ではイケチョウガイ、カラスガイ、ドブガイ、タテボシガイなどが伝統的に食べられている。</small> | ||
|- | |- | ||
2023年9月18日 (月) 20:18時点における版
淡水魚
ウナギ
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
エンギーア (Enguia) |
ヨーロッパウナギ (Anguilla anguilla) |
ウナギは日本と同様にヨーロッパ全体でも非常に人気が高い。料理ではエンソパード・デ・エンギーアス、エンギーア・エン・モーリョ・デ・エスカベシュなどがある。 |
コイ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Barbo) |
バーベル (Barbus barbus) |
体長は20~60cm。肉は淡泊な白身で骨が多い。 | |
(Boga) |
(Pseudochondrostoma polylepis) |
||
155px | (Bordalo) |
チャブ (Squalius cephalus) |
体長は30~45cm。イベリア半島の固有種で主要な河川流域に生息する。 |
155px | (Barbo Comum) |
(Subgenus Barbus) |
|
(Pimpão) |
ヨーロッパブナ (Carassius carassius) |
体長は15~25cm。肉が硬めで骨が多いため高く評価されていないが、釣り人の間ではフライにして食べられている。フナは日本ではコイ同様に釣り人や地域によって伝統的に食べられている。 | |
155px | (Boga Comum) |
(Chondrostoma polylepis) |
|
(Boga Portuguesa) |
(Iberochondrostoma lusitanicum) |
||
155px | (Boga do Guadiana) |
(Chondrostoma willkommii) |
パーチ科(スズキ目)
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Perca Europeia) |
ヨーロピアンパーチ (Perca fluviatilis) |
体長は20~35cm。身はグリル、ソテー、ホイルでも美味しい魚として料理に使われる。 |
サケ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Truta Arco Íris) |
ニジマス (Oncorhynchus mykiss) |
体長は60cm。 | |
(Truta Marisca) |
ブラウントラウト (Salmo trutta) |
体長は約1メートル。 | |
(Salmão do Atlântico) |
タイセイヨウサケ (Salmo salar) |
体長は50~70cm。 |
ニシン科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Savelha) |
ニシンダマシ (Alosa fallax) |
||
サーヴェル (Sável) |
アリスシャッド (Alosa alosa) |
淡水甲殻類
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Camarão Ibérico) |
(Atyaephyra desmarestii) |
||
(Camarão Girino) |
(Triops vicentinus) |
淡水貝
二枚貝
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Unionida) |
イシガイ目 (Unionida) |
イシガイ類の食用は特にアジアが多く、日本でも古来より食されてきた。琵琶湖や霞ケ浦などの周辺地域ではイケチョウガイ、カラスガイ、ドブガイ、タテボシガイなどが伝統的に食べられている。 | |
(Ameijão Grande) |
シラトリドブガイ (Anodonta cygnea) |
外来種
淡水魚
コイ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Carpa) |
コイ (Cyprinus carpio) |
体長は40~60cm、または1メートル以上にも達する大型魚。東ヨーロッパと西アジアが原産で、12世紀に西ヨーロッパに導入された。中世にはイベリア半島に拡大した。 | |
(Ablete) |
ギンヒラウオ (Alburnus alburnus) |
体長は10~15cm。 |
ナマズ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Siluro) |
ヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis) |
体長は1~2m。または3mにも達する大型魚。欧州では一般的に食用である。2014年に水産業を目的してドイツの漁師によってテージョ川に持ち込まれた。在来種を脅かす可能性が懸念されている。 |
アメリカナマズ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
155px | (Bagre Americano) |
アメリカナマズ (Ictalurus punctatus) |
ペルカ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Lucioperca) |
パイクパーチ (Ictalurus punctatus) |
カワカマス科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Lúcio) |
ノーザンパイク (Northern Pike) |
体長は50cm。和名はキタカワカマス。釣り人のみならず、身の美味しさから食通にも人気が高い。スペインのテージョ川に導入され、そこからグアディアナ川などポルトガルの川に広がり、北部の主要な川で少しずつ繁殖した。 |
サンフィッシュ科(スズキ目)
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Achigã) |
オオクチバス (Micropterus salmoides) |
体長は30~40cm。 | |
(Perca Sol) |
パンプキンシード (Lepomis gibbosus) |
体長は10~15cm。北米から多くの国へ導入された魚で日本で特定外来生物に指定されている「ブルーギル」の近縁種である。身は淡泊で無数の小さな骨が含まれるため珍重されていない。 |
貝類
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Mexilhão Zebra) |
カワホトトギスガイ (Dreissena Polymorpha) |
||
(Corbicula) |
タイワンシジミ (Corbicula fluminea) |
1970年代末から40年間でポルトガル本土のほぼ全ての河川に拡がった。シジミはアジアで広く食用とされており、日本では別の種を使ったシジミ汁が一般的である。タイワンシジミも食用可能。 |
侵略的外来種
淡水魚
コイ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Pseudorasbora) |
モツゴ (Pseudorasbora parva) |
日本では地域によって伝統的に食べられている。 |
アメリカナマズ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Peixe Gato Negro) |
ブラック・ブルヘッド (Ameiurus melas) |
体長は15~36cm。アメリカ原産で1871年にフランスへ導入され、ヨーロッパで繁殖した。他のナマズ同様に食用可能である。2022年以降、欧州連合(EU)の侵略的外来種に指定されている。 |
ドンコ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
グージョン・ドゥ・ラムール (Goujon de l'Amour) |
マンシュウドンコ (Perccottus glenii) |
甲殻類
カニ
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Caranguejo Peludo Chinês) |
チュウゴクモクズガニ (Eriocheir sinensis) |
中国の高級食材で知られる「上海蟹」は1980年代後半にポルトガルのテージョ川で地元の漁師によって初めて発見された。地元では食用として利用したり、商業的な捕獲活動が行われている。 |