「ベルギーの淡水魚介類一覧」の版間の差分
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|ヨーロッパスナヤツメ<br><small>(''Lampetra planeri'')</small> | |ヨーロッパスナヤツメ<br><small>(''Lampetra planeri'')</small> | ||
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2023年6月25日 (日) 19:47時点における版
※ただし、汚染物質を蓄積する可能性があるため、捕獲した個体が生息している水質を確認することが重要である。
淡水魚
ウナギ
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
アンギーユ (Anguille) |
ヨーロッパウナギ (Anguilla anguilla) |
ウナギは日本と同様にヨーロッパ全体でも非常に人気が高い。ベルギーではアンギーユ・オ・ヴェールが有名。 |
コイ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
カルプ (Carpe) |
コイ (Cyprinus carpio) |
体長は40~60cm、または1メートル以上にも達する大型魚。中央アジア原産で、約1万年前に極東および東ヨーロッパに自然に広がったと考えられている。 | |
155px | アルバーン (Ablette) |
ギンヒラウオ (Alburnus alburnus) |
体長は10~15cm。上質な白身でフライは非常に人気が高い。アルバーンを調理する最も一般的な方法であり、釣り人の間では通称、唐揚げを意味する「フリチュール」(friture)と呼ばれる。 |
バボー (Barbeau) |
バーベル (Barbus barbus) |
体長は20~60cm。肉は淡泊な白身で骨が多いことから、それほど人気は高くない。 | |
ブヴィエール (Bouvière) |
ヨーロッパタナゴ (Rhodeus amarus) |
体長は5~6cm。肉は白身。日本ではタナゴを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。 | |
155px | (Blike) |
(Blicca bjoerkna) |
体長は約20cm。その白身の美味しさから知る人ぞ知る釣り師が狙う魚である。ほとんどの釣り人は大型で近縁種のブリームを狙う。 |
ブリーム (Brème) |
(Abramis brama) |
体長は30~50cm。白身の美味しさと料理の多様性から高く評価されている。 | |
カラシン (Carassin) |
ヨーロッパブナ (Abramis brama) |
体長は15~25cm。肉が硬めで骨が多いことから、コイやマスなどの淡水魚に比べてあまり評価されない。日本ではフナを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。 | |
(Vandoise) |
ヨーロッパウグイ (Leuciscus leuciscus) |
体長は15~25cm。白身の繊細な肉質と旨みで知られる。日本でもウグイを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。 | |
155px | (Chevaine) |
チャブ (Squalius cephalus) |
体長は30~45cm。肉は淡泊な白身で骨が多いことから、それほど人気は高くない。 |
155px | (Gardon) |
ローチ (Rutilus rutilus) |
体長は10~30cm。白身の魚で現地の釣り人には生食、他にはフライ、グリル、スープなど、さまざまな方法で食べられている。ただし、汚染物質を体内に蓄積する魚であるため水質が重要。 |
(Ide mélanote) |
(Leuciscus idus) |
体長は30~50cm。釣り上げるのは容易ではなく、その好戦性と白身の肉の美味しさから釣り人たちに高く評価されている。 |
ウグイ亜科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Hotu) |
オオバナウグイ (Chondrostoma nasus) |
体長は20~40cm。淡白で柔らかい白身で比較的美味しいとされているが、無数の小さな骨が含まれる。 | |
(Able de Heckel) |
(Leucaspius delineatus) |
体長は4~6cm。 |
カマツカ亜科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Goujon) |
ヨーロッパカマツカ (Gobio gobio) |
体長は10cm。繊細な白身で、地域によってはフライやオムレツにするのが人気である。カマツカは日本でも食べられているが、特に天ぷらが美味で知られる。 |
パーチ科(スズキ目)
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Grémille) |
ラッフ (Gymnocephalus cernua) |
体長は5~15cm。しっかりとした白身で、一般的には切り身かスライスにし、フライ、グリル、フライパンで炒めたり、焼いて食べられている。その他、スープ、シチュー、サラダなどにも使われる。 |
ニシン科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
155px | (Alose feinte) |
ニシンダマシ (Alosa fallax) |
体長は70cmにもなる大型魚。白身は繊細な風味としっかりとした食感で知られており、食用に最適な魚となっている。 |
155px | (Alose vraie) |
(Alosa alosa) |
体長は30~40cm。白身の柔らかく旨味のある肉質が高く評価されており、さまざまな調理に適している。 |
カジカ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
シャボー・コミュヌ (Chabot commun) |
ヨーロッパカジカ (Cottus gobio) |
体長は10~15cm。身が少ないため商業的に漁獲されていない。 |
トゲウオ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Épinoche) |
イトヨ (Gasterosteus aculeatus) |
体長は4~8cm。身が少ないため商業的に漁獲されていない。日本ではイトヨを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。釣り人の間では唐揚げで食べられている。 |
ヤツメウナギ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Lamproie de Planer) |
ヨーロッパスナヤツメ (Lampetra planeri) |
体長は12~20cm。地域によっては伝統的な料理を作るために使用される。小川、川、運河に生息しているため釣り人に人気はあるが、魚体が小さいため、料理ではそれほど珍重されていない。 |
チョウザメ科
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
エステュルジョン (Ésturgeons) |
チョウザメ科 (Acipenseridae) |
チョウザメはキャビアだけでなく全ての部位が利用できる。古くから上質な食材として多くの美食家に知られている。 |
淡水甲殻類
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
エクルヴィス・ア・パット・ルージュ (Écrevisse à pattes rouges) |
ヨーロッパザリガニ(Astacus astacus) | 高級食材「エクルヴィス」の名で知られるヨーロッパザリガニは、ベルギーの在来種でもある。生息環境および水質の悪化により減少し、ヨーロッパ全域で絶滅が危惧されている。 |
淡水貝
二枚貝
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
カルプ (Unionida) |
イシガイ目 (Unionida) |
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155px | ミュエット・エペス (Mulette épaisse) |
イシガイ属 (Unio crassus) |
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155px | ミュエット・ペルリエール (Mulette perlière) |
ホンカワシンジュガイ (Margaritifera margaritifera) |
巻貝
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
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(Viviparidae) |
タニシ科 (Viviparidae) |
タニシは人間の食料源としてローマ時代からヨーロッパで養殖が行われた記録がある。日本でもタニシを使った料理は地域によって伝統的に親しまれている。※ベルギーでは食用とされていない。 |
外来種
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
155px | (Corbicula) |
タイワンシジミ (Eriocheir sinensis) |
タイワンシジミ |
クラブ・シノア (Crabe chinois) |
チュウゴクモクズガニ (Eriocheir sinensis) |
日本でもモクズガニ(二ホンモクズガニ)は食用とされる。中国の高級食材で知られる「上海蟹」はオランダの汽水域から川を登り、ベルギー、フランスの河川でも繁殖している。 |