「市松豆腐 鹽揉み胡瓜とトマト」の版間の差分

提供: Tomatopedia
ナビゲーションに移動 検索に移動
13行目: 13行目:
 
== 作り方 ==
 
== 作り方 ==
 
[[File:Souzai Ryori Zensyo - How to Ichimatsu Dofu in 1942.png|thumb|right|200px|参考画像]]
 
[[File:Souzai Ryori Zensyo - How to Ichimatsu Dofu in 1942.png|thumb|right|200px|参考画像]]
 +
白い豆腐と枝豆の寄せ物とを水に浮かして、酢味噌で頂く夏の夕食にふさわしいもの。
 +
 +
まづ料理にかかる前に寒天を水に浸けておきます。
 +
枝豆は青く茹でて莢から出し、擂鉢で擂って裏漉にかけておきます。
 +
 +
寒天は二時間もするとすっかり軟く戻りますから、搾って二合五勺の水で煮溶し、肌目をよくするには濾して冷します。
 +
そして人肌くらいに冷めたら、枝豆の方に徐かに混ぜてゆき、塩を茶匙半杯くらい入れて淡く塩味に調え、流し箱に入れて冷し固めます。
 +
 +
豆腐は水から茹で、浮き上ったら水に取り、一人に二つあてくらいのやっこに切り、枝豆の寄せ物も豆腐と同じ大きさに切って、図のように市松に盛り合せます。
 +
 +
あしらいの胡瓜は板摺にして小口から薄く切り、塩を少し振って、しんなりとしたらさっと水をかけ、その水気をとっただけのぱりぱりしたものにし、トマトは薄く輪切にして添えます。
 +
酢味噌は好みの加減に合せて、お添えください。
 +
客向の献立にでもなさるなら、魚のものを一品と、この市松豆腐と絲葱の淸汁で結構です。
 
<br>
 
<br>
 
<Div Align="right">『惣菜料理全書』八月(寄せ物いろいろ)</Div>
 
<Div Align="right">『惣菜料理全書』八月(寄せ物いろいろ)</Div>

2022年4月17日 (日) 08:12時点における版

市松豆腐 鹽揉み胡瓜とトマト

市松豆腐 鹽揉み胡瓜とトマト(いちまつどうふ しほもみきゅうりととまと)は、昭和17年(1942年)に主婦之友社から発行された『惣菜料理全書』に掲載された料理である。

材料(五人前)

  • 豆腐:一丁半
  • 枝豆(むいたもの):二合
  • 寒天:一本
  • 胡瓜:二本
  • トマト:一個
  • 味噌:三十匁

作り方

参考画像

白い豆腐と枝豆の寄せ物とを水に浮かして、酢味噌で頂く夏の夕食にふさわしいもの。

まづ料理にかかる前に寒天を水に浸けておきます。 枝豆は青く茹でて莢から出し、擂鉢で擂って裏漉にかけておきます。

寒天は二時間もするとすっかり軟く戻りますから、搾って二合五勺の水で煮溶し、肌目をよくするには濾して冷します。 そして人肌くらいに冷めたら、枝豆の方に徐かに混ぜてゆき、塩を茶匙半杯くらい入れて淡く塩味に調え、流し箱に入れて冷し固めます。

豆腐は水から茹で、浮き上ったら水に取り、一人に二つあてくらいのやっこに切り、枝豆の寄せ物も豆腐と同じ大きさに切って、図のように市松に盛り合せます。

あしらいの胡瓜は板摺にして小口から薄く切り、塩を少し振って、しんなりとしたらさっと水をかけ、その水気をとっただけのぱりぱりしたものにし、トマトは薄く輪切にして添えます。 酢味噌は好みの加減に合せて、お添えください。 客向の献立にでもなさるなら、魚のものを一品と、この市松豆腐と絲葱の淸汁で結構です。

『惣菜料理全書』八月(寄せ物いろいろ)

参考文献

  • 『惣菜料理全書』:昭和17年10月18日 第3刷 主婦之友社