「アイスランドの果実類」の版間の差分

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== 移入種 ==
 
== 移入種 ==
=== マツムシソウ目 ===
 
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|スカッシュベリー<br><small>(''Viburnum edule'')</small>
 
|<small>レンプクソウ科ガマズミ属。</small>
 
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|[[File:Sambucus racemosa - Red Berried Elder.png|155px]]
 
|<br><small>(Rauðyllir)</small><br><br><small>(Alaskayllir)</small>
 
|<small>セイヨウアカミニワトコ</small><br><small>(''Sambucus racemosa'')</small>
 
|<small>レンプクソウ科ニワトコ属。</small>
 
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=== バラ目 ===
 
=== バラ目 ===
 
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2024年5月11日 (土) 19:33時点における版

アイスランドの果実類(Berjarunnar)

野生果実

ツツジ目

画像 現地名 一般名(学名)
Vaccinium myrtillus - Bilberry.png アーザルブラベル
(Aðalbláber)
ビルベリー
Vaccinium myrtillus
ツツジ科スノキ属。セイヨウスノキの果実。
Vaccinium uliginosum - Bog Bilberry.png ブラべルヤリング
(Bláberjalyng)
ボグビルベリー
Vaccinium uliginosum
ツツジ科スノキ属。クロマメノキの果実。
Vaccinium vitis-idaea - Cowberry.png
(Rauðberjalyng)
コケモモ
Vaccinium vitis-idaea
ツツジ科スノキ属。果実は、ジューシーで、やや酸味がある。
Arctostaphylos uva-ursi - Bearberry.png
(Sortulyng)
クマコケモモ
Arctostaphylos uva-ursi
ツツジ科クマコケモモ属。粉砕した果実は、血液循環(血圧の改善を含む)と食欲増進の効果があるとされる。果実の粉末を煎じたものは薬として使用された。
Vaccinium microcarpum - Small Cranberry.png
(Mýrberjalyng)
ヒメツルコケモモ
Vaccinium microcarpum
ツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属。アイスランドにおける伝統的な用途は不明。
Empetrum nigrum - Crowberry.png
(Krummalyng)
セイヨウガンコウラン
Empetrum nigrum
ツツジ科ガンコウラン属。果実は清涼感があり、収斂作用があるとされる。また、喉の渇きや発熱に良いとされている。果汁は、鎮静効果があり、消化管の傷や出血に良いとされる。
Empetrum nigrum - White Crowberry.png
(Hvít krækiber)
ホワイト・クロウベリー
Empetrum nigrum
セイヨウガンコウラン(クロウベリー)の変種。白い果実の個体が、いくつかの場所で発見されている。

※アイスランドでは、セイヨウガンコウランのピューレは果実や果汁から作られることが多い。また、果実を発酵させ、少量のミツガシワ(キク目ミツガシワ科ミツガシワ属)と煮ることもある。

バラ目

画像 現地名 一般名(学名)
Rubus saxatilis - Stone Bramble.png フルゥタベル
(Hrútaber)

(Hrútaberjaklungur)
ブランブルキイチゴRubus saxatilis バラ科キイチゴ属。胃と心臓を強化し、ビタミンCが豊富で壊血病を治した。果実の粉末の茶は子供の軟便に良いとされる。生食の他、ジャム、ゼリー、ジュース、酒類などに使用する。
Fragaria vesca - Wild Strawberry.png ヤーズァべル
(Jarðarber)
エゾヘビイチゴ
Fragaria vesca
バラ科オランダイチゴ属。胃の不調、食欲不振、尿閉、胸部疾患、関節痛、腎臓や膀胱結石に良いとされた。また、植物のすべての部分は皮膚病に良いと考えられている。

※エゾヘビイチゴの果汁を歯に塗って5~10分置き、その後、少量の重曹を溶かした温水で洗い流すと白く美しい歯になるとされる。

ユキノシタ目

画像 現地名 一般名(学名)
Ribes divaricatum - Coast Gooseberry.png
(Þyrnirifs)

(Skógarstikill)
コースト・グーズベリー
Ribes divaricatum
スグリ科スグリ属。

果樹・樹木

バラ目

画像 現地名 一般名(学名)
Sorbus aucuparia - Rowan Berry.png
ベル・レイニヴィ二ザル
(Ber reyniviðar)
ローワンベリー
Sorbus aucuparia
バラ科ナナカマド属。セイヨウナナカマド(Reynir)の果実。果実の煎じ薬は、利尿作用と強壮作用があるとされる。また、下痢や尿路結石にも使用される。ピューレやジャムにも加工される。

※果汁は、特に子供向けの下剤として使用される。また、喉の痛み、風邪、その他の病気にも使用できる。ジャムは、水に入れてから沸騰させてアクを除き、その後の工程はルバーブジャムと同じ方法で作られる。

マツ目

画像 現地名 一般名(学名)
Juniperus communis - Juniper Berry.png エイニベルヤ
(Einiberja)
ジュニパーベリー
Juniperus communis
ヒノキ科ビャクシン属。セイヨウネズの球果。

※日本では、杜松果(としょうか)と呼ばれるが、今日ではジュニパーベリーの方が一般的である。

移入種

バラ目

画像 現地名 一般名(学名)
Rosa rugosa - Japanese Rose.png
(Ígulrós)
ハマナス
Rosa rugosa
バラ科バラ属。
Rubus spectabilis - Salmonberry.png
(Laxaber)

(Laxaklungur)
サーモンベリー
Rubus spectabilis
バラ科キイチゴ属。
Amelanchier alnifolia - Saskatoon.png
(Hlíðaramall)
サスカトゥーン
Amelanchier alnifolia
バラ科ザイフリボク属。
Hippophae rhamnoides - Sea Buckthorn.png
(Hafþyrnir)
シーバックソーン
Hippophae rhamnoides
バラ科ヒッポファエ属。
Malus fusca - Pacific Crab Apple.png
(Alaskaepli)
パシフィック・クラブ・アップル
Malus fusca
バラ科リンゴ属。

ユキノシタ目

画像 現地名 一般名(学名)
Ribes uva-crispa - Gooseberry.png
(Stikilsber)

(Hinnonmäki)
セイヨウスグリ
Ribes uva-crispa
スグリ科スグリ属。
Ribes rubrum - Red Currant.png
(Rifsber)
フサスグリ
Ribes rubrum
スグリ科スグリ属。19世紀末からアイスランドで栽培されてきた。果実は甘酸っぱく生食もされるが、ほとんどは、ジャムやゼリー、ジュース、粥やその他の料理、デザートに使用される。
Ribes bracteosum - Stink Currant.png
(Blárifs)

(Perla)
スティンクカラント
Ribes bracteosum
スグリ科スグリ属。

ギャラリー

  • グロイトゥル:アイスランドの粥。甘いデザート仕立て。
  • ローワン・ビネガー:ナナカマドの果実を漬けた酢。
  • エイニベルヤ・ギン:アイスランド最古の蒸留所で作られるジュニパーベリーを使ったジン。

関連項目