「アイスランドの果実類」の版間の差分
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2024年5月5日 (日) 20:10時点における版
アイスランドの果実類(Berjarunnar)
野生果実
バラ目
※エゾヘビイチゴの果汁を歯に塗って5~10分置き、その後、少量の重曹を溶かした温水で洗い流すと白く美しい歯になるとされる。
ツツジ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
アーザルブラベル (Aðalbláber) |
ビルベリー (Vaccinium myrtillus) |
ツツジ科スノキ属。セイヨウスノキの果実。 | |
ブラべルヤリング (Bláberjalyng) |
ボグビルベリー (Vaccinium uliginosum) |
ツツジ科スノキ属。クロマメノキの果実。 | |
(Rauðberjalyng) |
コケモモ (Vaccinium vitis-idaea) |
ツツジ科スノキ属。果実は、ジューシーで、やや酸味がある。 | |
(Sortulyng) |
クマコケモモ (Arctostaphylos uva-ursi) |
ツツジ科クマコケモモ属。果実や葉の粉末を煎じたものは薬として使用された。粉末は小さじ半分をスプーン1杯のミーサに入れて1日2回、煎じ薬は大さじ1杯を1日3回摂取した。 | |
(Mýrberjalyng) |
ヒメツルコケモモ (Vaccinium microcarpum) |
ツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属。アイスランドにおける伝統的な用途は不明。 | |
(Krummalyng) |
セイヨウガンコウラン (Empetrum nigrum) |
ツツジ科ガンコウラン属。果実は清涼感があり、収斂作用があるとされる。また、喉の渇きや発熱に良いとされている。果汁は、鎮静効果があり、消化管の傷や出血に良いとされる。 | |
(Hvít krækiber) |
ホワイト・クロウベリー (Empetrum nigrum) |
ツツジ科ガンコウラン属。セイヨウガンコウラン(クロウベリー)の変種。いくつかの場所で発見されている。 |
※ツツジ科スノキ属は日本ではシャシャンボが食用とされる。
セイヨウガンコウランのピューレは、果実や果汁から作られることが多い。また、果実を発酵させ、少量のミツガシワ(キク目ミツガシワ科ミツガシワ属)と煮ることもできる。
ユキノシタ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Þyrnirifs) (Skógarstikill) |
コースト・グーズベリー (Ribes divaricatum) |
スグリ科スグリ属。 |
果樹・樹木
バラ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
ベル・レイニヴィ二ザル (Ber reyniviðar) |
ローワンベリー (Sorbus aucuparia) |
バラ科ナナカマド属。セイヨウナナカマド(Reynir)の果実。果実の煎じ薬は、利尿作用と強壮作用があるとされる。また、下痢や尿路結石にも使用される。ピューレやジャムにも加工される。 |
※果汁は、特に子供向けの下剤として使用される。また、喉の痛み、風邪、その他の病気にも使用できる。ジャムは、水に入れてから沸騰させてアクを除き、その後の工程はルバーブジャムと同じ方法で作られる。
マツ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
エイニベルヤ (Einiberja) |
ジュニパーベリー (Juniperus communis) |
ヒノキ科ビャクシン属。セイヨウネズの球果。 |
※日本では、杜松果(としょうか)と呼ばれるが、今日ではジュニパーベリーの方が一般的である。
移入種
マツムシソウ目
画像 | 現地名 | 一般名(学名) | |
---|---|---|---|
(Bersarunni) |
スカッシュベリー (Viburnum edule) |
レンプクソウ科ガマズミ属。 | |
(Rauðyllir) (Alaskayllir) |
セイヨウアカミニワトコ (Sambucus racemosa) |
レンプクソウ科ニワトコ属。 |
バラ目
ユキノシタ目
ギャラリー
- グロイトゥル:アイスランドの粥。甘いデザート仕立て。
- ローワン・ビネガー:ナナカマドの果実を漬けた酢。
- エイニベルヤ・ギン:アイスランド最古の蒸留所で作られるジュニパーベリーを使ったジン。